6/4(月)晴れ
爽快な週明け、と云いたいところであるが幾つになっても月曜日はブルーである。早目に出勤して一週間の段取りを計画。相手あってのことで、まず出張が中止。午前中に来客ひとり。きょうび珍しい一目で鬘!という疑似頭髪を戴いた中年の怪しき営業なり。午後は事務処理もそこそこに外出して懸案事項の途中経過を報告がてら電機メーカーを訪ねる。そのままフェイドアウトして新宿で途中下車。テアトル新宿では若松孝二の新作がかかっている。単身の中高年層中心に3割程度の入り。中にはドキリとする妙齢の女性がいたり。クラッシックな文学少女かな。周囲の若い衆に聞くと【ミシマ】なんぞ読んだことがないと云う者が大半。安保も全共闘も知らない世代はこれを観て何を感じるのだろう。弱年の頃に熱狂したことがある身としては見過ごせない演目なのだが・・・。描かれるエピソードは全て知ってはいたが、改めて大作家の晩年の言動は相当エキセントリックである。自らの身体を賭して美意識を貫いたのだろうが、あの耽美な諸作と政治行動が結びつかない。昭和史の謎のひとつだと思ふ。役者は熱演するも毎度の低予算、セットやら小道具はチープである。贔屓女優の実弟が重要な役で好演。この子は化けるかもしれない。
爽快な週明け、と云いたいところであるが幾つになっても月曜日はブルーである。早目に出勤して一週間の段取りを計画。相手あってのことで、まず出張が中止。午前中に来客ひとり。きょうび珍しい一目で鬘!という疑似頭髪を戴いた中年の怪しき営業なり。午後は事務処理もそこそこに外出して懸案事項の途中経過を報告がてら電機メーカーを訪ねる。そのままフェイドアウトして新宿で途中下車。テアトル新宿では若松孝二の新作がかかっている。単身の中高年層中心に3割程度の入り。中にはドキリとする妙齢の女性がいたり。クラッシックな文学少女かな。周囲の若い衆に聞くと【ミシマ】なんぞ読んだことがないと云う者が大半。安保も全共闘も知らない世代はこれを観て何を感じるのだろう。弱年の頃に熱狂したことがある身としては見過ごせない演目なのだが・・・。描かれるエピソードは全て知ってはいたが、改めて大作家の晩年の言動は相当エキセントリックである。自らの身体を賭して美意識を貫いたのだろうが、あの耽美な諸作と政治行動が結びつかない。昭和史の謎のひとつだと思ふ。役者は熱演するも毎度の低予算、セットやら小道具はチープである。贔屓女優の実弟が重要な役で好演。この子は化けるかもしれない。