Il film del sogno

現実逃避の夢日記

ちょっと思い出しただけ

2022-02-11 21:32:11 | 映画
2/11(金)晴れ
建国記念で旗日。7:00起床。張り切って雪かきをしようと物置からスコップと長靴を出して作業を始めるも積雪は大したことなく10分程度で終了。陽差しは強く直ぐに溶けるだろう。シャーベット状の路面では我が仔との散歩も難儀なので午前中はファミレスでブランチと新聞精読。濱口竜介作品がオスカー候補になってリバイバル上映やら特集記事などが目に付く。候補作となった≪ドライブ・マイ・カー≫よりは≪偶然と想像≫の方がエンタメ性があると思うが、村上春樹のネームバリューで脚色賞あたりを獲るかもしれない。昼前に一旦帰宅して我が仔と長い散歩。12:55近所のシネコンで本日初日の邦画を鑑賞。若年層中心に3割程度の入り。カップルの多さが目立った。スピルバーグの大作より本作をチョイスするとはセンス良し。監督・松居大悟はデビュー作の≪アフロ田中≫(2012年)以降、ほぼ全編観ているが、まだ30代半ばで監督作は10本を超える中堅フィルムメーカーである。インディー系の渋いキャストと豊かな発想に才気を感じてきた。『スイートプールサイド』や『私たちのハァハァ』など、意表を突かれ感心。過去作は脱力系や変態的なテーマが多かったが、本作は至極まっとうな恋愛譚。フランソワ・オゾンに≪ふたりの5つの分かれ路≫と云う佳作がある。男女の出会いから別れまでを逆廻しで見せてゆく構成が同じ。これは伊藤沙莉の魅力につきる。彼女はこれからも最良作を更新してゆくだろう。水族館と高円寺路地裏でのラブシーンや夜景の美しさこそ劇場で観る映画の醍醐味である。誰もが経験したことのある恋愛における多幸・焦燥・喪失感を共有できて長く観た者の記憶に残るだろう。

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