Il film del sogno

現実逃避の夢日記

イニシェリン島の精霊

2023-02-02 21:14:10 | 映画
2/2(木)晴れ時々薄曇り
7:30起床。以降、平日のタイムスケジュールを踏襲。昼に鍋焼きうどん。午後に緊急の仕事依頼あり2時間真面目に某社の財務諸表を分析する。夕刻、愛車に乗って近所のシネコンまで。18:05上映開始の洋画を鑑賞。場内中高年層の単身者ばかり10名内外と閑散。アイルランド出身、劇作家でキャリアをスタートした監督の前作を鑑賞したのはちょうど5年前の今日。年度ベストの1本でありました。本作はアイルランドの架空の孤島が舞台。時代は移動は馬車で灯りはランプの100年前。本土では内戦が続いている。小さな沿岸部の村で起こる屈折した人間関係と愛憎。緻密に計算されたシナリオと常連役者のアンサンブルが素晴らしい。人間の悪意、関係性の破綻、宿痾のような劣情がこれでもかと淡々と描かれる。この構図を大きくしたのが古今東西の戦争・紛争だろう。要所にコメディ要素もあり、ロバや犬馬の名演も観られる。マーティン・マクドナーは間違いなく後世に名を残すクリエーターだと思ふ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする