Il film del sogno

現実逃避の夢日記

ヴィレッジ

2023-04-23 20:26:01 | 映画
4/23(日)薄曇り
早起きしてサプライズ花束をダイニングのカウンターに飾る。バラ2種、カーディナル、スノーボール、マーガレット。すべての花に花言葉があるらしい。ネットで調べると麗々しい字句(例えば≪未来へのあこがれ≫のような・・・)が並ぶが気恥ずかしくてここには記せない。兄弟分と散歩に出て、ついでに選挙の投票も済ませる。10:00近所のファミレスでブランチを摂って併設するシネコンで公開3日目の邦画を鑑賞。11:00上映開始回には3割程度の入りであるが、若年層、特に若い女性が目立った。主演男優目当てだろう。映画通としては藤井道人監督の新作、またはプロデューサー・河村光庸(スターサンズ代表)の遺作として楽しみにしていた。開巻10分で佳作の予感。これは≪デイアンドナイト≫を観たときの感触に似ている。ベースは閉鎖的な地方集落でのクライムサスペンスなのだが、純文学的な人物の掘り下げ方、そして「邯鄲の夢」の暗喩や小道具「能面」の使い方に痺れた。我々の中にある差別的な異物排除や文字通り臭いものに蓋をする体質などが陰鬱に描かれる。横浜流星、黒木華の熱演は云うに及ばず、堅い脇役陣の配置にも感心した。特に不気味な木野花と一ノ瀬ワタル は圧倒的な存在感あり。藤井組は毎回美術(今回はベテランの部谷京子)をはじめとしたスタッフワークが素晴らしい。これは来月公開の≪最後まで行く≫も楽しみである。帰宅するとリフォーム会社から玄関ドアの交換費用の見積が届いていた。軽自動車1台分ほどの金額に眩暈がした。さて、どうする?
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