6/14(水)曇り時々晴れ
案件の問い合わせが多く来週辺りは忙しくなるか。昼に同期と高級中華。午後は調書を2本仕上げ定時ジャストに退社。18:00には池袋着。HUMAXシネマにて洋邦画を梯子鑑賞。まずは米・スペインの合作。原作は著名なファンタジー小説らしいが未読。観客は単身女性が目立つが30名弱と閑散。予備知識なく観たのが幸い、更には相性も良かったのでありましょう。ラストでは素直に落涙し深い余韻に包まれた。つまりは宿痾に侵された母親と少年の離別のお話なのだが、そこに至るプロセスが虚実と幻想を交錯するスペクタクル&深層風景であったりと凝りに凝っている。重厚なプロダクションデザインと役者の熱演がそれを支える。都下3館での上映。選ばれし者の恍惚を噛み締めて小屋をあとにする。続いてはTVドラマの後日談。いつの時代でも繰り返し描かれるよろめきモノ。レイトにも拘わらず、ほぼ9割が若年層の婦女子が占めて7割超えの入りはご立派。テーマがハッキリしてキャラも明解。あれありこれありも定番の展開。糞味噌に云う方々もおるようですが、演出・シナリオや撮影などプロの仕事振りでキチンと映画になっておりました。あとは誰に肩入れするかで、心中のさざめきや悲哀のポイントが違ってくる。男女の蜜月はごく短い。喧噪のサンシャイン通りを抜けて帰路に就く。
6/13(火)雨時々曇り
いよいよ入梅を思わせるシトシト雨。終日事務所で調書作成。昼も最上階の食堂でワンコインの弁当を食す。それでも定刻30分程の遅れで退社して新宿で途中下車。武蔵野館でメル・ギブソン主演のフランス映画を鑑賞。小さな小屋に単身の男性ばかり8名で上映開始。ここ10年スキャンダルですっかり零落していた大スター主演のB級アクション。長い服役を終えてアル中治療中のダメ親父と行方知れずで怪しき組織とトラブルを起こした娘。お話は実にシンプル。設定や展開に新味あるわけでもなく、アクションも演出も単調。これは私生活同様うらぶれた主人公をじっくり観察する作品だろう。腐っても鯛。還暦過ぎてキレのあるアクションは望むべくもないが、セルフパロディやら眼光の演技で、まだ充分銀幕映えする。紆余曲折はあったが、復活を遂げたと云われる監督作、≪ハクソー・リッジ≫も近々公開される。ある種の便乗興行である。都下2館のみの上映。打ち切り近し。ファンよ劇場へ走れ。南口の周辺を散策して通勤快速で定刻帰宅。
6/12(月)曇り時々晴れ
過ごしやすい週明け。御前会議あれど出席免除。終日落ち着いて執務。午後に案件3件上申あるも回答待ちなどで持ち越し。定刻退社して渋谷で途中下車。文化村ル・シネマにてアスガー・ファルハディの新作を鑑賞。さすが東急沿線富裕層御用達の小屋、お上品な単身紳士淑女ばかりなれど3割程度と少々不入り。かの国の製作ではアッバース・キヤロスタミーの素朴な初期の三部作とかマジード・マジーディーの「運動靴と赤い金魚」が印象に残っており、周囲に勧めても『あんな退屈な映画のどこが良いの?』などと云われて、大スターやスペクタクルがないと納得しない人達には本作も面白くはないか。2012年«別離»鑑賞時の衝撃は鮮明に覚えている。『世界のどこでも抱える普遍的な諸問題を織り込んだ達意のシナリオ、熟練の役者、恬淡としつつも緊密な演出で2時間全くダレ場がない。開巻の掴みとラストの余韻も秀逸。感情の襞を探り合い愛憎の交錯する人間関係はあたかも上質なミステリーの如し。』当時の備忘録(感想)がそのまま本作にも通じる。大満足で駅までの雑沓を余韻に浸って帰路に就く。
6/11(日)曇り
終日曇天涼しきかな。7時起床。定番の朝食後に愛犬と散歩。自転車に乗って近所のシネコンで洋邦画の梯子鑑賞。ユナイテッドとしまえんにて。9:20の初回。ボストンマラソン爆破テロ事件に材を取った洋画に中高年層4割程度の入り。まぁ米国お得意の実録アクションもの。題名まんま愛国心を鼓舞する内容。見どころはハイテク機器(特に映像処理)を駆使した科学捜査とFBI・警察関係者の執念。邦家も一応は欧米諸国と親密国であるからテロ赦すまじの内容に同調せざるを得ないが、もう少し犯人兄弟の動機や背景を描いても良いのではないか。美人未亡人と中東系尋問者のシーンに最も緊張した。愛国心も行き過ぎると鼻白む。続いては邦画クライムもの。場内カップルグループ中心にほぼ満席。女子率高いのは主演男優目当てだろう。オリジナルの韓国映画は公開時鑑賞。突っ込みどころの多い如何にもコリアンエンタメ作品だったが、設定展開はほぼ同じ。両作品共通しているのは役者の熱演とストーリーの勢いで細かな疑義を押し切るところにある。(笑)それにしても親族の絞殺シーンを正視出来るものか?失礼ながらサイタマノラッパー三部作の監督はB級テイスト・センスが好ましいと思っているので、こうした大作を前にすると微妙な心持になる。帰宅して愛犬と散歩。ジムで遠泳。駅前のファストフードで夕餉を孤食。
6/10(土)晴れ後曇り
7時起床。愛犬と散歩。愛車の洗車をして早目に出発。公園の脇で時間調整の新聞精読。10:00阿佐ヶ谷で姉と姪をピックアップ。そのまま高速を走って柏まで。街道から少し外れた野菜直売所に併設されているレストランで野菜づくしのランチを堪能。妹が厨房で腕を振るっている。税込1,500円。旬の新鮮な野菜の総菜を一通り賞味して元はとれた心地。いったん自宅に戻り一服。夕刻、実家そばのファミレスで簡単な夕食。実家で兄夫婦と談笑。22:00過ぎ帰宅。
6/9(金)晴れ時々曇り
ようやく週末。終日なすこともなくネット検索。睡魔と闘う。昼食にコリアン(ビビンバ)サラダがついて980円也。定刻退社して渋谷で途中下車。渋谷TOEIで野村萬斎主演の時代劇を鑑賞。18:35開始の夜の部は高年齢層中心に30名弱と閑散。華道最大流派の名人を扱っているのだから、宗教団体よろしく組織動員があるかと思いきやそうでもないのだな。能楽師・萬斎は身に就いた所作と独特のエロキューションで«のぼうの城»で、オッ!と思い、続く«スキャナー»で、あれっ?と思い、まぁやはり和装と時代劇が似合うと思ふ。が、本作の人物造形は賛否あろう。しかし深読みすると狂言が道化的な笑劇であることと同様に華道家元を意図して滑稽に演じたともとれる。少し起伏に欠けるきらいはあったが、豪華脇役陣の熱演で退屈はしなかった。開花のマックでコーヒーブレイクをして定刻帰宅。
6/8(木)曇り後晴れ
昨日同様曇天で涼しい。お仕事も案件一件。九州の道の駅への追加契約。昼食にビーフストロガノフ風焼きスパゲッティとサラダ。670円なり。定刻退社して池袋で途中下車。シネリーブル池袋にて公開3週目に入った邦画アニメを鑑賞。18:40開始の部は若年層中心に30名程度と不入りの部類だろう。20年前に雑誌掲載された原作漫画あるようだが未読。内容的にコアなファンがいるようだが、そういった人達は劇場まで足を運ばないのか。全く予備知識なく観て開巻15分でそのバックグラウンドは了解した。小説や戯曲以上に漫画は映像化と親和性が高いと思ふ。ネット社会の行き着く果てのおぞましい遠い未来。不気味な大伽藍のような構築物内で見えざる権力(システム)から監視され、駆除に怯える我が末裔。さすらうニヒルなガンマンと美人(と云ってもアンドロイド?)科学者の協力で・・・と、まぁあとは大音響の攻防(ドンパチ)。先端機器を活用した作画技術に驚嘆。2時間弱、全く厭きることはなかった。それにしても«メトロポリス»以来、アンドロイドの女性と云うのは常に艶冶であることがお約束なんですなぁ。余韻を楽しんで二駅ほど逍遥。ファミレスのイートインでコーヒーを飲んで定時帰宅。
6/7(水)曇り
曇天で涼しい。案件一件。昼食にマグロのカマ煮定食、700円也。定刻退社して新宿で途中下車。新宿テアトルにて先週から公開されている小林政広の新作鑑賞。予想した通り年代まちまちの単身男女中心に2割未満と不入りである。これは打ち切り近いかも。有志は贔屓役者を観に行くべし。ヒット作に馳せ参じるのは並みのファン。不遇な作品を応援してこそ良きタニマチである。ここ10年来の作品では«春との旅»をピークに徐々にクオリティが落ちてきているような気がする。相変わらずセリフは熱く役者も力演してますが。本作に限って云っても痴呆徘徊老人相手にあれだけの赤心を吐露するものだろうか。無理な役作りを強要されているようで贔屓の黒木華が少し可哀想でありました。カフェで一服してゆるゆる帰宅。
6/6(火)晴れ時々曇り
目覚まし要らずで6時起床。定刻出勤。朝一で夜の劇場予約をする。昼にザンギ定食。案件2件をじっくり吟味して承認。定刻退社して新宿で途中下車。馴染みの蕎麦屋で夕食。腹ごなしに地下街を散策。TOHO新宿にて韓国映画を鑑賞。全国17館、都下では単館と小規模興行。キャパ70名の小屋で4割程度の入り。何と単身のお父さんが2~3名いるだけで、他は全て若年層中心の婦女子。どうも主演男優が著名なアイドルグループの一員らしい。お話は兄弟愛と難病もの、それにスポーツ(柔道)を絡めて、まぁつまりは前半に兄弟の不仲や挫折でセットアップして、後半で波状的に盛り上げて泣かせる、という構成。設定や展開に新味はないので役者の熱演やスパイスとなっている笑いのクスグリを楽しむのが料金を無駄にしない鑑賞法かと。しかし、周囲の乙女たちの慟哭・歔欷のサラウンドに我が胸中は冷え切るばかり也。笑いにツボがあるように、泣きもまた然り。ポスターで今作が«7番房の奇跡»のシナリオライターによるものと知る。あちらも作品も偽善的押し付けがましさに辟易した記憶あり。これはお国柄かというとそうでもなく«八月のクリスマス»や«オアシス»など堤防決壊した泣かせる良作・佳作は多い。欠点を連ねるのは本意ではないので相性の問題としておこう。乾いた夜気にあたって繁華街を抜けて帰路に就く。
6/5(月)曇り時々晴れ一時雷雨
少し疲労の残った週明け。さしたる案件なく退屈な一日。昼に冷やし担々麺900円也。定刻退社して新宿で途中下車。歌舞伎町のTOHO新宿にて洋画大作を鑑賞。全国360館と強気の興行でありますが、公開翌週の平日夜の部で4割程度と意外や不入り。まぁ実績あるシリーズも一区切り。H・ジャックマンとP・スチュアートを2000年の第一弾からリアルタイムで全作観てきたが、掉尾を飾るには暗く切ない内容。メインキャストの花道としては少し淋しい。過去作は派手な特殊効果とミュータント各人をオスカー級の役者が演じて見せ場あり、まるで歌舞伎の大見得でありましたな。制作サイドは誰もが瞠目するであろう少女子役で次世代のストーリーを広げようとソロバンを弾いていることでありましょう。必須踏襲アイテムとして善と悪との闘い、特殊技能(異形)に対する苦悩と葛藤、連帯や友情などなど。新たな独参湯となるか。終映後、表に出れば夕刻の雷雨で濡れた路面が心地よし。各駅停車に揺られて定刻帰宅。
6/4(日)晴れ
7:30起床。朝食後、愛犬と散歩。暑くもなく風が心地よい。愛車に乗って近所のシネコンで9:25開始の洋画を鑑賞。夫婦一組を除いて単身者ばかり、たった8名で上映開始。監督マイク・ミルズは前作から6年も経っているんですな。前作同様渋いキャスティング。思春期の息子を持つシングルマザーの奮闘記。但し、幼馴染の娘や部屋を貸している男女二人の同居人などを絡ませた疑似家族のお話でもある。時代が1979年というのがミソであり肝。夥しい情報量のぎっしり詰まったシナリオで主要5人のキャラクターを書き分け屹立させる手腕は大したもの。オスカーのノミネーションは伊達ではない。ジェネレーションギャップもあるが、フェミニズム運動や国内不況、カーター政権の弱腰外交など価値観がブレている時期でもあって、その辺りの時代背景も踏まえると興味深い。この手のインディー作品を観るにつけ米国の知性的なユーモアを感じる。登場人物の言動は滑稽で悲哀に満ちているが、その愚行もまた愛らしい。苦い真理とはそういうもんだろう。終映後、そのまま小川町へ義父を訪ねる。足取りが少ししっかりしたような。一般道、往きは2時間、帰路は2時間半。夕刻、愛犬と2度目の散歩。毎度の中華を孤食。
6/3(土)晴れ
目覚まし要らずで6:00ジャスト起床。洗面のみで作業開始。猫の額ほどの庭の垣根の剪定作業。従来は年度2回の恒例行事を同居の古老と行っていたが、今回から単独での作業となる。陽が高くなり蚊に食われながらも4時間半で作業終了。我ながら丁寧な仕事振りである。愛犬と散歩に行き漸く一服。シャワーを浴びて駅前のすき屋で牛丼定食のブランチ。そのまま自転車で近所のシネコンで本日初日の邦画を鑑賞。キャパ112人に対して観客4割弱といったところ。客層はやや若年層多く雑多。題名通り武道を通じての親子や子弟関係、宿敵との対決を通じて成長する主演二人の成長譚。藤沢周の原作小説あるそうだが未読。ストーリーはシンプルなので、これは役者の芝居・魅力を感じる作品だろう。更には監督のフィルモグラフィーを眺めれば、その如何にもインディー・単館系の屈折した作品が並ぶ。『海炭市叙景』なんぞ本当に痺れましたねぇ。本作も新旧男優4人のアンサンブルがお見事。前田敦子や片岡玲子のサラリとした使い方も巧い。展開がやや強引なところもあるが、役者の緊密で濃厚な芝居でさほど気にならず。蛇足だがラストの主人公の上半身はてっきりCGだと思ったらエンドロールに«ライザップ»の協賛。太ったり痩せたり、役者も大変だ。一旦帰宅して愛犬と2度目の散歩。ジムで遠泳とサウナ。
6/2(金)曇り時々晴れ
ようやく週末。ひねもすのたり。昼食にモリ蕎麦とメンチカツカレー丼。満腹で880円也。定刻退社して旧同僚と懇親を3時間。昔ながらの飲食店でコーヒーとビール、ピザやら豚のローストやら、〆にケーキとコーヒーというちぐはぐな取り合わせでお会計1万円強。散々人の噂話や悪口で盛り上がってストレス解消。各駅停車に揺られて定刻帰宅。
6/1(木)曇り
週も半ばを過ぎて業務単調。昼食に焼きパスタ。鶏肉とレタスの梅味。午後はプレ御前会議。困ったちゃん同僚に代わりプレゼンターを務める。定刻退社して新宿で途中下車。シネマカリテにて台湾・日本の合作映画を鑑賞。サービスデーゆえかお若い婦女子とアベック中心に場内満席。実話が基になった恋愛モノらしい。ネットで出会って海を越えて、あとはタイトル通りという解りやすい内容。台湾の景観麗し。美男美女のデートシーンなどファッション雑誌のPR映像が如き。であるから、これは映画ではない。取って付けたようなストーリーはあるが、障害や葛藤が深刻なわけでもなくキレイキレイにお話は進んで絵に描いたようなハッピーエンド。さぁどうだセンスあるだろうと少し押しつけがましいところがあり閉口。弱年の頃に観ればときめくものなのか。どうも違うような気もするが・・・。地下街を一周して帰路に就く。
5/31(水)晴れ後曇り
月末で週の中日。業務は穏やかな利。昼食にマグロのあごの煮つけ。爽やかに屋外のテーブルで同僚5人と談笑。美味也700円。午後も案件を二つほどやっつけ定刻退社。有楽町まで徒歩移動してヒューマントラストにて、イタリア映画を鑑賞。場内男子率高く7割程度の入り。ひょんなことから超人的な怪力を得た中年のおっさんが暴れて恋するヒーロー譚。少し頭の軽いアニメ好きの女とゲスな敵役が絡む。おっちゃんショボい。彼女もエロいがアブナイ。悪役のビジュアルの良さは主役を喰ってましたな。つまり座りが悪いノワールものであるところに不思議な魅力がある。終映後にお笑い芸人を招いたトークショウあり。監督は日本のアニメのオタクであることは無論のこと、北野武と三池崇史を崇拝しているそうな。さもありなん。新橋まで徒歩で戻って各駅停車で帰路に就く。