6/26(月)雨後曇り
定刻起床。小雨のなか通勤。ほどなく雨も上がり終日曇天。10:00から御前会議。久し振りのプレゼンター。案件は難なく通過。午後から案件もなく雑用を少々。定刻退社して銀座まで徒歩移動。シネスイッチにて独=墺合作映画を鑑賞。アベックが二組ほど、あとは上品な紳士淑女を中心に20名強と閑散。海外の映画祭で多くの受賞歴あるそうだが、興行には全く貢献せずか。お茶目なオヤジと険がありトウの立った娘との交流を延々描いた長いお話。実は映画の尺というのは観る者の生理にかかわるもので、波長さえ合えば、それほど苦にはならないものだと思ふ。サスペンスやアクションものでは、もっと刈り込んだ方が良いだの偉そうなことを云うこともあるが、本作は全く退屈しなかった。実家に帰って両親と人生論や哲学を語りあう子はなく、独り暮らしの子供を訪ねて孝行を強要する親もおるまい。互いに感謝など口に出さず、鬱陶しくも面倒で厄介ではあるが、どこか気になるのがオトナの親子の関係だろう。本作でも不器用な父娘は、屈折した鍾愛を持て余して難渋する。被り物をしての抱擁とは皮肉なり。ヒロイン目線に重点が置かれているのは、この女流監督の実年齢と近いからだろう。終映後は銀座の表通りを逍遥して新橋から地下鉄で帰る。