6/12(月)曇り時々晴れ
過ごしやすい週明け。御前会議あれど出席免除。終日落ち着いて執務。午後に案件3件上申あるも回答待ちなどで持ち越し。定刻退社して渋谷で途中下車。文化村ル・シネマにてアスガー・ファルハディの新作を鑑賞。さすが東急沿線富裕層御用達の小屋、お上品な単身紳士淑女ばかりなれど3割程度と少々不入り。かの国の製作ではアッバース・キヤロスタミーの素朴な初期の三部作とかマジード・マジーディーの「運動靴と赤い金魚」が印象に残っており、周囲に勧めても『あんな退屈な映画のどこが良いの?』などと云われて、大スターやスペクタクルがないと納得しない人達には本作も面白くはないか。2012年«別離»鑑賞時の衝撃は鮮明に覚えている。『世界のどこでも抱える普遍的な諸問題を織り込んだ達意のシナリオ、熟練の役者、恬淡としつつも緊密な演出で2時間全くダレ場がない。開巻の掴みとラストの余韻も秀逸。感情の襞を探り合い愛憎の交錯する人間関係はあたかも上質なミステリーの如し。』当時の備忘録(感想)がそのまま本作にも通じる。大満足で駅までの雑沓を余韻に浸って帰路に就く。
6/11(日)曇り
終日曇天涼しきかな。7時起床。定番の朝食後に愛犬と散歩。自転車に乗って近所のシネコンで洋邦画の梯子鑑賞。ユナイテッドとしまえんにて。9:20の初回。ボストンマラソン爆破テロ事件に材を取った洋画に中高年層4割程度の入り。まぁ米国お得意の実録アクションもの。題名まんま愛国心を鼓舞する内容。見どころはハイテク機器(特に映像処理)を駆使した科学捜査とFBI・警察関係者の執念。邦家も一応は欧米諸国と親密国であるからテロ赦すまじの内容に同調せざるを得ないが、もう少し犯人兄弟の動機や背景を描いても良いのではないか。美人未亡人と中東系尋問者のシーンに最も緊張した。愛国心も行き過ぎると鼻白む。続いては邦画クライムもの。場内カップルグループ中心にほぼ満席。女子率高いのは主演男優目当てだろう。オリジナルの韓国映画は公開時鑑賞。突っ込みどころの多い如何にもコリアンエンタメ作品だったが、設定展開はほぼ同じ。両作品共通しているのは役者の熱演とストーリーの勢いで細かな疑義を押し切るところにある。(笑)それにしても親族の絞殺シーンを正視出来るものか?失礼ながらサイタマノラッパー三部作の監督はB級テイスト・センスが好ましいと思っているので、こうした大作を前にすると微妙な心持になる。帰宅して愛犬と散歩。ジムで遠泳。駅前のファストフードで夕餉を孤食。