Il film del sogno

現実逃避の夢日記

この世の喜びよ

2023-02-13 20:26:01 | 書籍
2/13(月)雲のち雨
7:30起床。9:00まで真面目に仕事。泣き出しそうな曇天を見上げて降り出す前に兄弟分と散歩。10:30~正午まで定例のズーム会議に参加。午後も気温上がらずシトシト雨が降り続く。夕刻、川沿いのカフェまで散歩して夕刊精読。夜は愛読している月刊文芸春秋で芥川賞受賞作を読む。純文学王道の私小説風身辺雑記。子育ての一段落したショッピングモールの喪服売り場の中年女性の独白。語り口を2人称にしたことが肝。交流する少女、老人、同僚、娘など劇的な事件など何も起こらない。にもかかわらず研ぎ澄まされた感性と選び抜かれた言葉に琴線が震える心地がした。文章の力でありましょう。毎号愛読する巻末の西川美和のエッセイも白眉の出来栄え。ほかに特集≪防衛費大論争≫など興味深く、特別定価1,300円也は実に安い。
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エゴイスト

2023-02-12 19:47:04 | 映画
2/12(日)晴れ
寝坊して9:00起床。終日強風あれど日差しあり暖かな一日。散歩、ファミレスで朝食、ジムで遠泳と水中歩行。体力測定で前月比5ポイントアップ。理想体重まで1㌔。但しここからの減量が難しい。血圧上104下85.帰宅して2度目の散歩と読書。夕方、近所のシネコンで先週末から公開の邦画を鑑賞。小さな小屋には7割超えの客入り。2020年に逝去した高山真の自伝的小説が原作だが未読。結論から先に記すと、ゲイのカップルを描いた作品でも突出している出来栄えだと思ふ。役者良し、ケレンを排したシナリオ良し、リアルなディテール描写と寄せに徹した撮影良し、美術・セットなどのスタッフワークも素晴らしい。タイトルのネガティブな意味が、終演後には胸中に違った響きを奏でる。昨今、政治家(とその秘書)の発言で邦家のLGBTQ+の認識が如何に拙劣であるかが判ったが、学校教材にでもして教育・啓蒙をしたほうが良い。本作を見て人を愛する、大切に思うことに老若男女の区分なし、を感じなければ大いに自省すべし。2005年の≪ブロークバック・マウンテン≫に比肩する佳作である。
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バビロン

2023-02-11 20:55:24 | 映画
2/11(土)晴れ
8:15起床。雪もすっかり解けて快晴の一日。兄弟分と散歩、ファミレスで朝食、隣接するシネコンで昨日から公開の洋画を鑑賞。12:05上映開始の回には中高年中心に3割強と微妙な客入り。監督はまだ30代のデイミアン・チャゼル。オスカー獲って巨匠の風格。主演がブラッド・ピットと贔屓のマーゴット・ロビー。上映時間3時間越えで製作費が8千万ドル(宣伝費除く)の大作。舞台は無声からトーキーへの変換期(1920年代)にさしかかるハリウッド。狂騒と退廃のなかで蠢く群像劇。複数のスター俳優や業界人がモデルとなっていることは明らかで、出自や人種などの偏見やギャング・ドラッグなどネガティブな側面も色濃い。映画という夢(虚栄)に熱狂する人々の陰翳がこれでもかというくらい描かれる。 後半に3度変奏して繰り返されるサウンドトラックに痺れた。音楽はチャゼル作品4度目の盟友ジャスティン・ハーウィッツ。これは強烈な躁鬱映画とでも呼ぶべき怪作で、万人にはお勧めできないが、酒池肉林の饗宴から始まり万華鏡のような映像シャワーで終わる監督の偏愛を追求した野心作でもある。帰宅して兄弟分と2度目の散歩。夕方、洗車をして庭掃除。夜はじっくり読書。
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アメリ

2023-02-10 20:44:02 | 映画
2/10(金)雪のち霙から雨
7:30起床。洗面もせずに兄弟分と散歩に出る。チラチラと粉雪が舞い始めた。10:00頃には本降りとなる。朝食、単調な仕事。かつての同僚が懐妊したと聞き、お祝いのメールに胎教用のサウンドトラックを添付して送る。お礼の返信あり。彼女も映画好きではあるが本編は未見とのこと。検索するとネットフリックスのラインナップに入っていたので思わず再見。2001年製作のフランス映画。監督はジャン=ピエール・ジュネ 。主演のオドレイ・トトゥは本作で一気にブレイクして聖林作品にも出るようになったが、やはりベストはこの1本だろう。お洒落でカラフルな内気なヒロインの愛すべき恋愛譚。もう20年以上も前の公開だったのだな。されど名作は古びない。当時の劇場での多幸感を思い出してシミジミとする。終日気温が上がらず自室で読書などをして過ごす。

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クリームチーズのどら焼き

2023-02-09 20:48:18 | グルメ
2/9(木)晴れ時々曇り
7:50起床。9:00.まで仕事。散歩、朝食、清掃、散歩、昼食、仕事。外は北風強くさぶい。ワンコの散歩仲間と公園で立ち話。元デザイナーでレコード・ジャケットのデザイナーだったそうな。演歌の大御所の名前が出て驚いた。昔のLPレコードには凝った写真やイラストなど、それもアートであると思わせるモノが多かった。三時のおやつにどら焼きをつくる。小豆餡のかわりにクリームチーズを挟む。これはなかなかイケますな。最も神経を使う≪焼き≫も温度調整に慣れてキレイな焼き色が出せるようになった。夕方、摂取したカロリーを消費すべく3キロほどはなれたカフェへ遠征。夜は親族が出演すると予告のあったバラエティ番組を視聴。結果、出番はカットされたようでドッと疲れた。本人から謝罪のラインあり。それにしても最近のバラエティ番組は随分とお手軽になった。
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離婚なふたり

2023-02-08 20:19:35 | ドラマ
2/8(水)曇り一時にわか雨
6:00起床、出勤日。7:00奉公先到着。淡々と事務作業をこなす。13:00井川遥にそっくりな同僚の婦人(三人の母親)に薦められたラーメン屋を訪ねる。事務所は地下鉄・虎ノ門駅の真上なのだが、駅地下が日比谷線の新駅(虎ノ門ヒルズ)と繋がっていることを初めて知った。店舗はヒルズの地下1階。最近はやりのちゃん系ラーメンらしいが、久し振りにパンチの効いた一杯を頂きました。15:50定刻退社。帰路、駅前の理髪店にて散髪。『どんな感じにしましょうか?』『昭和初年の勤め人風に・・・』電気バリカンでガンガン刈りあげられてスッキリ。帰宅して兄弟分とうっすら濡れた舗道を長い散歩。夜はアマゾンプライムで2019年4月TV朝日で放映されたドラマ(前後編)を視聴。放送作家・樋口卓治が著した原作あるようだが未読。主演の夫婦にリリー・フランキーと小林聡美。夫婦モノを得意とする脚本家と熟年離婚を決意した妻との騒動と顛末。良く出来たシナリオで役者も適材適所。感心していたら演出が吉田大八だった。なるほど、道理で・・・。これは映画にしても良い題材だったと思ふ。

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ペンションメッツァ

2023-02-07 20:55:35 | ドラマ
2/7(火)曇り時々晴れ間
昨日と同様の平凡な一日。仕事、散歩、朝食、仕事、散歩、昼食、仕事。3時のおやつにカップケーキを焼く。トッピングはブルーベリーとクリームチーズ・スイートポテト・バナナの三種。焼きが少々甘かったが、まぁ素人パティシエはこんなもんでありましょう。大量の砂糖・生クリーム・無塩バターを使ってこれは太るわけだな。来週は再度和菓子にしよう。夕刻、リバーサイドのカフェで一服。夜はネットフリックスにてWOWOW製作の連続ドラマを視聴。監督・松本佳奈、主演・小林聡美。映画『マザーウォーター』、ドラマ≪パンとスープとネコ日和≫と同じスタッフでテイストも同じ。『かもめ食堂』的な作劇はひとつのジャンルと云って良いのだろう。端正なヒロイン、長閑なロケーション、淡々とした日常の描写。≪食≫(料理)が重要なアイテムだが、押しつけがましいところはない。所謂、ほっこり・ゆったり・緩やかなり、である。全7話であるが一話の正味は20分程度。心が洗われるような清冽な短編小説の読後感に似ている。
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愛と闇の物語

2023-02-06 20:53:40 | 映画
2/6(月)晴れ
7:45起床。幾分寒さも和らいできているか。散歩、朝食、清掃、お仕事。午後も散歩でスタート。13:30ネット会議。昼食を摂りながら部員の報告を聞き流す。夕刻、駅前カフェで一服。夜はネットフリックスで見逃していた洋画を視聴。イスラエルの作家・ジャーナリストであるアモス・オズの自伝が原作。自身もユダヤ人であるナタリー・ポートマンの監督、脚本、主演作。さすが現役でハーバードとイェール大に合格して6か国語を操る才媛。舞台は1945年からイスラエル建国の1947年の英国統治下のエルサレム。迫害から逃れてヨーロッパから移住してきた一家の艱難辛苦。理想を求めて彷徨う母親と溺愛される息子。戦火の恐怖や結婚生活への不満、息苦しく鬱積を募らせる日々のなか、一家と周囲の心情を語り部である現代の作者が回想する。母親は精神を病んで彼が12歳の時に自殺する。ポートマンは原作を読んで以来、その映画化を温めていたそうな。いまも続いている民族の爭いを俯瞰して、その歴史に翻弄される一家を、そしてひとりの作家の誕生を描いた佳作だと思ふ。

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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン

2023-02-05 21:08:54 | 映画
2/5(日)晴れ
8:00起床。散歩。ファミレスで朝食。この店舗には読売新聞が備え付けられて持参した朝日と読み比べができて有意義である。首相の秘書官が更迭。オフレコ取材が何故リークされたのか、は措いて保守政党の体質の古さが判った。弱年(無党派)層がこぞって選挙へ行って野党(どこでも良し)へ1票投じれば政権交代するのに・・・。無関心でいることが最も危険なことは遠い国の戦争に対しても同じである。正午からジムでエクセサイズ。6レーンのうち半分はちびっこのスイミングスクール。残り半分(3レーン)で我を含むジジ・ババ4~5人でシエアする。肩幅の広い年寄りは、かつてトビウオで鳴らしたアスリートであろう。ノンビリ泳いでいるとズンズン迫ってくる。サウナで汗を絞って理想体重まで1.3㌔。血圧上105下85。午後は日差しの柔らかい公園を兄弟分と長い散歩。昨日は立春。三寒四温の季節になる。夜はネットフリックスで独占配信の洋画を視聴。昨年12月配信開始の米国メジャーのシリーズ第2弾。監督(シナリオ)は前作に続きライアン・ジョンソン。主演の探偵もダニエル・クレイグが踏襲して、設定・展開・謎解きのパターンも同様。孤島の無駄に豪華な美術セットが貧乏臭くなくてよろしい。意外なカメオにニンマリしてヒロイン・ジャネール・モネイに感心。謎解きは前回の方が面白かったような気がする。きっと続編がつくられることだろう。

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スクロール

2023-02-04 20:39:52 | 映画
2/4(土)晴れ
8:00起床。兄弟分と散歩、ファミレスで朝食、隣接するシネコンで昨日から公開の邦画を鑑賞。映画館自体は【鬼滅の刃】の公開で家族連れで大変な賑わい。我が演目は10名以下で上映開始。橋⽖駿輝の同名小説が原作らしいが未読。監督・清水康彦は前作【CUBE】のリメイクが酷かった。(と、観終わって確認して気が付いたが後の祭り)これは前作に続いて面白くない。贔屓役者が居たから見続けていたが、制作サイドはシナリオを良くチェックすべし。以上。帰宅して2度目の長い散歩。陽が当たれば暖かい。雑用をしているとあっという間に日が暮れる。
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ひと月遅れの新年会

2023-02-03 21:48:15 | 日記
2/3(金)曇り
定刻起床。午前中で仕事を終わらせ午後は半休。宮古島から調達した黒糖を使って饅頭をつくる。中身は薩摩芋餡と小豆粒餡。栗の甘露煮を芯に据える。捏ねて丸めて蒸して2時間。蒸したては美味いに決まっているが、まぁこんなもんでありましょうと云う出来映え。夕方、地下鉄に乗り有楽町まで。駅前カフェで時間調整。以前は仕事帰りによく立ち寄ったビジネス街の店舗はほぼ満席。18:00銀座6丁目の老舗蕎麦屋で男女4人の新年会。天婦羅や煮魚、カツ煮やニラタマなどを肴に杯を重ねる。付き合いの長い戦友のような面々と昔話に花が咲く。社内不倫にパワハラ・セクハラ、誰それは鬱で休職、誰それは御懐妊など他人の噂話は際限がなく、仕事や趣味の話題では談論風発、腹筋が痛くなるくらい笑い、あっという間の2時間半。お土産に饅頭を持たせてお開き。人混みの戻った銀座の裏通りを逍遥して帰路に就く。楽しき一夜でありました。
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イニシェリン島の精霊

2023-02-02 21:14:10 | 映画
2/2(木)晴れ時々薄曇り
7:30起床。以降、平日のタイムスケジュールを踏襲。昼に鍋焼きうどん。午後に緊急の仕事依頼あり2時間真面目に某社の財務諸表を分析する。夕刻、愛車に乗って近所のシネコンまで。18:05上映開始の洋画を鑑賞。場内中高年層の単身者ばかり10名内外と閑散。アイルランド出身、劇作家でキャリアをスタートした監督の前作を鑑賞したのはちょうど5年前の今日。年度ベストの1本でありました。本作はアイルランドの架空の孤島が舞台。時代は移動は馬車で灯りはランプの100年前。本土では内戦が続いている。小さな沿岸部の村で起こる屈折した人間関係と愛憎。緻密に計算されたシナリオと常連役者のアンサンブルが素晴らしい。人間の悪意、関係性の破綻、宿痾のような劣情がこれでもかと淡々と描かれる。この構図を大きくしたのが古今東西の戦争・紛争だろう。要所にコメディ要素もあり、ロバや犬馬の名演も観られる。マーティン・マクドナーは間違いなく後世に名を残すクリエーターだと思ふ。
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レフト ー恐怖物件ー

2023-02-01 21:11:58 | 映画
2/1(水)晴れ
如月朔日。出勤日。定刻6:00起床、7:00奉公先、昨日依頼された仕事を仕上げて提出。世に怪しき会社は多けれど電気自動車関連のベンチャーも先行き不透明である。机に先週末に退職した嘗ての同僚の記念品(ブランドハンカチ)あり。餞別は一律千円。キッチリ半返しか。旦那の海外転勤に伴って中国・北京へゆくとのこと。午後、遅れた新年会の誘いあり。15:50定刻退社して赤坂見附のカフェに参集。四方山話を2時間。子供の受験やら親の介護など話題は明るいものばかりでなし。19:00帰宅。兄弟分と長い散歩に出る。夜はネットフリックスで独占配信の洋画を視聴。2020年米国製作。本邦未公開。 原作は独作家ダニエル・ケールマン。監督(脚本)はシナリオライター出身のデヴィッド・コープ。主演はアマンダ・セイフライド、ケヴィン・ベーコン。古典的とも云えるお化け屋敷もの(サスペンス・ホラー)。英国ウェールズの景観とモダンな別荘のアンマッチ。緩急をつけた硬質な演出で恐怖は倍加される。ラストが説教臭く、少々まとまりが悪いようにも思えるのだが、贔屓女優の熱演に評価は3割方甘くなる。

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