取り壊される新宿プラザ劇場の、ラストショー(1週間名作日替上映)の初日。
実は新宿プラザ劇場も行くのは初めて、「ベン・ハー」も子供の頃テレビで見たかもしれないが、ちゃんと見るのは初めて。3時間45分(うち休憩4分)、一つ一つのエピソードがじっくり丁寧描かれてたけど、飽きずに楽しめました。って名作に失礼か。
後半のメインとなるレースシーンは、レースの始まる前のドキドキワクワク感は、スターウォーズⅠのファントム・メナスそっくりで、今にもCGの戦闘機が飛び回りそうな雰囲気。もちろんスターウォーズがマネなんだけど、4頭立ての馬車のレースとは思えない迫力がすでに始まってる。で、レースが始まると、それまでさんざん流れてた音楽がピタッと止まって、馬のヒズメの音と馬車の車輪の音と鞭の音と群衆の声のみになって、CGを使ってない(まあこの頃はないから)映像でグイグイ見せてくれる。流石だ。
ラスト30分は、キリストの奇跡の話。母親と妹は取り合えずは救われるけど、今後のユダヤ人の苦難も暗示してて、周りの観客は泣く泣く・・・。が、私は引いてしまった。「奇跡」「不思議体験」は信じてるし「Xファイル」は大好きなんだけど、宗教になってしまうと、ダメなんだよねえ。オウム真理教のテロの影響か、現在のキリスト教VSイスラム教の影響か。
チャールストン・ヘストンは、私の世代だと「猿の惑星」に出てる、顔が長くて背の高い人間、とういイメージなんだけど、この頃は、マーロン・ブランドやポール・ニューマンみたいな、ちょっとヒネテテ不良ぶってる少年みたいで素敵だったんだね。「ボウリング・フォー・コロンバイン」出ないで終って欲しかった。
ラストショーなので、1000円均一で、B5サイズのファイルと劇場の歴史が編集された小冊子付。今後「ゴッドファーザーⅠⅡⅢ」や「トップ・ガン」「サウンド・オブ・ミュージック」など、最後は「タイタニック」。