最初のタイトルロールで、ミュウ=ミュウの名が。
キャー、やっぱりきれいだわ。おまけに彼女の部屋には若い時の写真まで飾ってあった。とは言え、この映画のポイントになっている30年前に人気があった女優さんだとは知っているが、作品は観てないです。ごめんなさい。
で、感想としては、ストーリー上やっぱりリハーサルはやって欲しかった。コンサートの前、なんとかメンバーが揃って、数時間でもちゃんとリハーサルをしてもらえれば、もっと感動できたのに。惜しい!
ロシア語しか話せず、いきなりパリに行った連中がすぐに職につけたり、30年間楽器にも触ってなかったメンバーが演奏しだすのは、ちょっとねえ。
はちゃめちゃコメディ映画なのか、感動コメディ映画なのか、はっきりして欲しい。主演のアンドレイとアン=マリー・ジャケ(メラニー・ロランが好演!フランス人女優=オドレイ・トトゥばっかりの時代は終わるか?)は、ひどく真面目なのに。
長く生きているのでソ連のブレジネフ書記長時代は覚えているし、3年前にモスクワとサンクトペテルブルグに行ったことがあるので、今のロシアの現状をコミカルに描いている部分は笑えた。マフィア同士の争いや、金さえ払えばパスポート60冊を空港で作ってしまうシーンなど。本当にロシアンマフィアの勢力ってすごいらしいからなあ。
赤の広場で、空港までのバスが来なくて「先に金を払うからだ」と言うシーンは、サンクトペテルブルグで私たちのツアー一行も最終日にバスが運転手ごと行方不明になり(運転手がバスを乗り逃げしたらしい)ホテルで代わりのバスと運転手が手配できるまで1時間半位ボーッとしてたのを思い出させて頂きました。
2009年には、この内容なのに赤の広場で撮影して、ロシア人にはちゃんとロシア人の俳優さんを使って映画ができるのに、たった30年前にはユダヤ人が排斥されたり政府に盾着いてシベリアの収容所送りになっていた現実。でも、その後10年でベルリンの壁崩壊。
1988年にシュワルツネッガーの「レッド・ブル」が、赤の広場で撮影した時は話題なったのになあ。
アンドレイとアン=マリーの関係が最初に匂わせていた関係と、実は!というのが、うまかった。だからこそ、あのメールの後、みんなが集まってリハーサルをして欲しかったなあ。