抱きしめる日まで、が何だったんだ? そりゃ、息子を抱きしめたかっただろうが、その日がきたらか何だったんだろう。
アイルランドが物語の始まりの舞台だからと観に行ったが、字幕は確かに「アイルランド」だけど実際は「北アイルランド」だった。
だから、“カトリック”も微妙な立場だったのかも。シングル・マザーで子供を育てる事がどんなに大変だったか・・・。
本当は暗い話なんだが、ジュディ・デンチ演じる主人公の現在が、孫もいるし生活も貧しくないし、頭の回転の速い娘と同居してるし、根が明るいおばちゃんだし。記事にする際には、自分の名前を、アン・ブーリンにしろというシーンにはニヤリ。ジャーナリスト(実在の人物)も、記事にしなければと焦っている割には、実は結構いい奴だし。
子役のアンソニーが可愛いの。実際、勝手に遊んでいるだけなんだろうけど。泣かないし、めちゃめちゃ愛想いいし。そりゃ、連れて行かれちゃうよなあ、と変に納得。
ストーリーは、結構、次々とびっくりだった。えっ~!エイズ問題まで絡んでくるとは!しかも、振り出しに戻るで、フツフツと怒りが。
が、主人公、意外と動揺しない。私、まだまだ、ヒヨッコなのかしらん?
で、ケルティックハープの件で泣かせる。でも、字幕、「ケルティックハープ」としてたけど、「アイリッシュ・ハープ」とした方が日本人に分かり易いのではないか? ギネスビール=アイルランドと分からないと、なぜギネスビールのグラスにアイルランドの国章であるハープがあったのか、そのブローチを息子がつけていたのか、ピンとこないのではないのかなあ?
修道院の問題は、子供の斡旋についてはしょうがないような気もする。確かに、親の承諾を得てないのは大問題だけど。(しょうがない)という思いがあったから、主人公始め、じっと耐えてたんだろうけど。もちろん、医療設備の問題も大きくて、マーティンが少女達の墓を見て、社会面の記者で頑張るぞ!と決意するシーンも納得。
ラストも素敵。
個人攻撃ではなく、このような事実があった事を世の中に知ってもらいたかったフィロミナ。凍りついた初雪(多分)が美しい。
なのに、徒歩圏内に3つもシネコンがあるのに、上映しているのは一カ所で、しかも昼間の1回だけ。平均年齢が高い観客で満席だった。