試写会にて鑑賞。3D。
試写会の日が近づくに連れ、結構ワクワクしてたんだよ。タウリエルとキーリーの種族を超えた恋愛関係はどうなるんだろう?とか、バルドはあの人間の国でどんな存在になるんだろう?とかさ。
それが、映画が始まったとたん、バルドが前作から予想される方法で、ドラゴンをアッと言う間にやっつけたかと思ったら、あとはずっとドワーフと森のエルフと人間とオークが戦うだけなんだよん。本当にズっーと戦闘シーン。
しかも映画の最後まで、役名のある人は擦り傷しか負わない。回りの、役名のない人(?)はものすごい勢いで死んで行くのに。他の種族は兵士だからまだ本人も納得して死んでるんだろうが、人間なんて避難民が襲われるから、終盤は女子供もこのまま殺されるか武器を持って一矢報いるかの悲惨な選択だ。でも、役名がある人は誰も死なないから、なんか明るい雰囲気。
で、最後に「旅の仲間」のうち数人に永遠の別れが訪れるんだが・・・。えっー!この人達? 3部作で引っ張っといてこの人達を殺しちゃうのか! 今まで一生懸命観ていたのは何だったんだ? ドワーフで生き残るのが、このメンバー? えっー! この一族はこれからどうなるんだ? そして黄金の行方は? 決戦のゆくえは「ロード・オブ・ザ・リング」に行きつくんだが、黄金はどうなるんじゃい! 今までの話はなんだったんだ?
そして、なぜかモノクロ時代のクレー・アニメーションの映画「キング・コング」のようなSFXが。ダサ過ぎる。どうしたんだ? 「ホビット おもいがけない冒険」の、あの川を樽に乗って流れる、見事なSFXと同じメンバーが製作したとは思えない。
そして絶対絶命のピンチを救うのは、またあの動物だ。「ロード・オブ・ザ・リング」を観ながら、(こいつに乗って行けば早いのに)と思っていたのだが、また、こいつかよ。
と、急に3部目になって、「ロード・オブ・ザ・リング」の序章として、やたら小さくまとまってしまった映画だった。
おまけに、最後、ホビット庄に帰ってきたビルボ・バギンズに対する他のホビットの扱いが冷た過ぎる。ホビットってこんな種族だったっけ?
サルマン演じるクリストファー・リーがちゃんと動いてた。これはSFXではないよね?