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旅行やら映画やらの独り言

「マローボーン家の掟」

2019-04-17 22:55:51 | 映画
「グリーンブック」も「キャプテン・マーベル」も観てないのに、評判がいいので、こちらを先に。



ホラー映画と思って観たら、ホラーではない。上質なサスペンス?かな。
「永遠のこどもたち」の脚本家の作品だから、上品で、子供たちが切ない。



そう、屋敷の外の風景が本当に美しくて。屋敷の外の自由な世界に行けない、4人兄弟の絆が本当に切なくて。
父親から逃げてきて、お母さんが埃だらけの床に足で線を引いて「この線を越えれば、過去と決別出来て、新しい世界に行ける」というセリフが、最後まで哀しく響く。



憎まれ役の弁護士も、それはそれで気の毒で。ニューヨークに行く事=はめられた事に気が付いたから、髪の毛、ブロンドから黒に戻したのかな?

ところで邦題の「掟」、掟なのかな?
マロ―ボーン家の世界、インナースペース、あるいはジャックの掟かな。

屋根裏部屋にいるのは、アライグマだけじゃないと分かるけど、その後、ああっ、「永遠のこどもたち」なのか。と、思わせといて、実はそっちか、という。

あとから、ああ、だからあの時、ああだったのかあと。どんだけ自分が騙されていたか、もう一度観て試したい気もする。




面倒なので、以下ネタバレで。






幽霊かと一瞬思わせといて、実は多重人格だったというネタです。
ただ、予告編で「鏡を見てはいけない」で、なんとなく幽霊とか吸血鬼とか、この世のものではないとネタバレしてるじゃん。
でも、本当に、3人があんな目にあってたなんて・・・。ちょっと泣きそうになった。
それじゃあ、お兄ちゃんが多重人格になってもしょうがないじゃん。
お兄ちゃん一人で、自分が保護者となれる21歳まで母の死を隠して頑張ろうとしてたのに。そのプレッシャーだけでも大変だったのに、さらにあの惨劇じゃあ。イギリスの警察、何をしてるんだ!あんな殺人鬼を脱獄させてしまうなんて。



でもさあ、アリーを演じるのがアニャ・テイラー=ジョイで。そう、ナイト・シャラマンの「スプリット」と「ミスター・ガラス」で、ジェームズ・マカヴォイ演じる多重人格者を男女とかそんなの超えて愛するケイシーを演じてた女の子。
また、同じ役じゃん。そりゃあ、殺人者にも堂々と立ち向かう訳だ。

ジェーンも「サスペリア」に出てたな。やっぱり、それ系の映画にでる人って、決まってしまうのかな。

精神科医が彼とは家族は作れないよ、というのだけど、アリーはすでに家族だし。薬を与えて、3人を再び殺す事なんて出来ない。それに、ジェーンは分かっているはずだ。ジャックのためにはアリーが必要で、自分達がどうあるべきか。だから、しばらくしたら2人を説得して消えていくんだろうなあ。

コメント
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