高額報酬に魅かれて少女誘拐事件を実行した、お互い面識のない犯罪グループの男女6人。
「24時間、誘拐した少女を用意した屋敷で見張っててね」と指示役に言われたんだが、誘拐された12歳の少女・アビゲイルは、バレエ大好きなヴァンパイアで、犯罪グループは当然、一人ひとり屋敷の中で血祭りに~という、明るくて楽しい(?)私好みのハリウッドのホラー映画。
ストーリーというか、全体の構成は、ただ一人ずつ殺されて、助かる人がいてメデタシメデタシだけではくて、飽きの来ないようにヒネリもあってなかなか良かったよ。ラストもおおっ!ここで登場かあ、と、ちょっとドキドキ。冒頭の飴のシーンもちゃんと伏線回収。面白いじゃん。
「M3GAN/ミーガン」のヒットで、踊る女の子の殺人鬼というのはウケルらしいとなったのか、アビゲイルはチュチュ着て踊りながら飛び掛かったり、嚙みついたりと大活躍。
ただ、ワイヤーアクションが、なまじ頑張って子供本人がやっているから、安全面のせいか、あんまり上手くない。消してあるワイヤーが見えちゃうんだよなあ。
それ以外は、ヴァンパイアが爆発して、血肉飛び散るシーンなどは上手で、明るいホラーらしくて良かった。あと犯罪グループの皆が、第一の被害者のディーンの首がないまま椅子に座っている死体のそばで、談笑(?)しているのも犯罪者らしくて良かったなあ。
金髪のハッカーのサミーは「ザ・スイッチ」の綺麗な主人公のお姉さんで、元刑事のなかなか複雑なキャラのフランクは「ゴジラxコング 新たなる帝国」のコングの獣医さんだ。ホラー映画には演技力もあって調度よい役者さん達だ。
続編作るのかなあ。アビゲイル達のヴァンパイア一族の繁栄ぶりをじっくり描いても楽しそうだ。
エンドロールの最初に、アンガス・クラウドへの追悼文が出てくるんだが、最初の犠牲者ディーンの役者さんの事でこの作品が遺作となったらしい。まだ25歳なのにねえ。現実世界の方も大変だ。
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