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十二月大歌舞伎「神霊矢口渡」「本朝白雪姫譚話」

2019-12-12 23:11:46 | アート・文化
12月11日 水曜日


「歌舞伎座の夜のチケットあるんですが行きますか?」とお誘いがあり。会社を早退して観劇。
歌舞伎かあ、久々。
もちろん、新しい歌舞伎座も中に入るのは初めて。




15年位前までは、友人の関係で10回位行ったかな。片岡孝夫(片岡仁左衛門)とか市川猿之助(市川猿翁)とか中村勘九郎(中村勘三郎)の頃ね。

今回は玉三郎が出るという事で。15年前から現役なのは彼だけかな?




「神霊矢口渡」
平賀源内も作者の一人らしい。最初の場面の船頭たちの衣装や鬘で江戸時代かと思ってたら、南北朝時代の話だった。
お舟の一目ぼれからの、数時間での命を懸ける恋心が、早過ぎると言うか・・・。で、急に矢が飛んできて頓兵衛に刺さって終わりなんだが、えっ?矢?と思って調べたら、実はこんなに長い話の第4段のみの公演だった。
太鼓をたたくシーンは迫力あった。
歳を取ったせいか、唄と三味線と太鼓のセッション(言い方が分からん)が心地よい。ジャズっぽい。

「本朝白雪姫譚話」
グリム童話の白雪姫が原作。知ってた? 継母じゃなくて実の母親なんだよ。娘の美しさに嫉妬して、殺そうとするのは。
母親の野分を演じる児太郎が完全に主人公で。これに鏡の精の梅枝が絡むシーンは、なかなかきれいで迫力があって。

一方、玉三郎演じる白雪姫。

グリム童話の原作だと、3回母親に殺されるんだが、この歌舞伎では2回殺される。
しかも森の精の7人の子供に「命を狙われているんだから、知らない人と話すな」と念を押されてるのにこれだ。
白雪姫は子供が踊っておる時に手拍子をしてるか、死んで倒れているかで、あまり動かない。
玉三郎でなくてもいいじゃん、と思った。


私って、現代劇より歌舞伎の方が合うみたい。和楽器の音が心地いい。
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