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旅行やら映画やらの独り言

「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」

2020-02-12 23:42:17 | 映画
面白かったよ!

この前に観た「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」が大味だった分、余計緻密に感じた、フランス&ベルギー映画。
「パラサイト」がアカデミー賞作品賞なら「国際映画賞」はこの作品で良かったのではないか、と思った。
フランス語の小説を翻訳する9個の国の人々の話だから、「国際映画」にぴったり!

アングストロームはデンマーク語は分かるけど、スペイン語は分からない。なんて、ハラハラするシーンでの、複数の言語が分かる人の組み合わせの面白さ。
でも、数字はねえ、言語分からなくても、なんとなく分かるでしょ。
ちなみに「国際映画賞」候補になってないけどね。

なんの予備知識もなく観に行ったので、コロコロ回転するストーリーにただただ魅了。
ええっ!そうだったの!!
追い詰められたアングストロームに、下着姿にまでされる翻訳者たち。

監督のオリジナルストーリーで、ここまで面白い映画なのでから、もっと流行っていいのに。

以下、ネタバレあり。

出だしのノルマディの海辺の小さな町の本屋の火事シーンで、アングストロームがブラックに何をしたのかは想像できるので、動機がその復讐で、犯人がブラックの近親者というのは想像できる。
でも、刑務所のシーンになって、こっち側が収監される方かあ!とか、隠しマイクかあ!とか。
もちろん、謎解きシーンもなるほど! 理想科学の製品あってこその、犯罪だったのかあ。翻訳の9国に入らなくても、ここに日本が出てくるから、まっ、いいか。

デンマークの女の人は、気の毒だったなあ。この人だけ、冒頭、家族が描かれるから、何か違和感があったら、ここに繋がるのか。
翻訳者に本当にいそうな人生っぽい。
アニシノバの存在は、ちょっと変な感じだったけど、まあ、最後は助かったんだろうなあ。

ローズマリーがパソコンの横で見つけた写真は、アレックスが置いたのか?
ローズマリーが来ることを見込んでいて、あの写真を見る事であの結果を予想したのか?

ハラハラする場面と、みんながクリスマスを祝うほんわかシーンと(まあ、これも結果的にやられた!となるんだが)
泣きそうになるシーンと、とっても良いバランスで。
久々に、面白いミステリードラマだった。
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