原題は「THE FABELMANS」なので、その通り「フェイブルマン一家」のお話。
エンドロール通り、スピルバーグが、お父さんとお母さんに捧げた映画だ。
スピルバーグの自伝的作品と言えばやっぱり「SUPER8/スーパーエイト」だろうと思っていたので、列車と自動車の衝突シーンで、やっぱりそうだったんだと確信。
評価は人によっては悪いけど、長く感じる事もなく、家庭ドラマとして面白く観られた。
多分、それは私が年寄りで、サム(映画の中で「サミーじゃなくてサムだ!」とあんなに言ってるのになぜネットではサミーと書いてあるんだ?)の両親の気持ちがとっても良く分かるからだ。旦那の親友と相思相愛になり、旦那も感づいていたけど、それが3人にとって丁度いいバランスだったから、ダラダラ続いてしまったんだろうなあ。旦那のお母さん、女の直感で、その関係に気が付いていたから、ミシェル・ウィリアムズ演じるお母さんに冷たかったんだろなあ。
お母さんの役、ミシェル・ウィリアムズで良かったのかなあ? なんか、濃いんだよね。もっとあっさりした見た目の女優さんの方が良かったような気が。髪型もわざとらしいし。多分、この映画は、お母さん役のミシェル・ウィリアムズが好きになれるかなれないかで、評価が分かれると思う。
ただ、あすこまで、芸術家VS理系を対立させなくても。芸術家と理系の関係だからこそ、うまく続いている関係もあるだろうに。
将来大監督になる、スピルバーグ少年の成長物語として観ちゃうと物足りないかもね。大人になってから、いろんな映画仲間と知り合えて、本当に良かった。
スピルバーグの、8㎜で撮影した映画は流石だ。効果の工夫も凄い。そして、映画が役者に与える影響も学んでいく。ナチの軍人の役とかカリフォルニアでのハイスクールでの撮影とかで。
ラストシーン、カメラが地平線の位置を直すところがニヤリとさせる。
眼鏡かけた妹、ジュリア・バターズだったんだ。あと、サム役のガブリエル・ラベル、シャイア・ラブーフにやっぱり似ている。スピルバーグはこんな感じのルックスが好きなのかな。
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