礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

『現代米語解説活用辞典』(1950)の著者・水庭進さんについて

2013-06-28 05:28:58 | 日記

◎『現代米語解説活用辞典』(1950)の著者・水庭進さんについて

 昨日、水庭進編の『現代米語解説活用辞典』(ジープ社、一九五〇)という本を紹介した。その後、編者の水庭進氏について調べてみた。国会図書館のデータによれば、水庭氏は、一九二四年(大正一三)生まれで、二九冊の編著書がある。最初の編著書が、『現代米語解説活用辞典』で、次の編著書は、それから三三年後に出た『歯科英語活用辞典』(日本大学歯学部、一九八三)。それ以降は、毎年のように本を出されている。
 本年にはいってからも、『チューリップ唇(くち)をすぼめて英語の〈u:〉』(茅ヶ崎出版)という本を出されている。今も、ご健在であるようだ。
 それにしても、一九五〇年(昭和二五)から、足掛け六四年間にわたって、本を出し続けているという方が、現在どれくらいいらっしゃるだろうか。
 昨日は触れなかったが、『現代米語解説活用辞典』の扉には、「水庭進 編纂」とあり、その下に、「日本放送協会」とある。すなわち、水庭進氏は、日本放送協会(NHK)の関係者である。
 インターネット上で拝見した「okitot」さんのブログには、「数少ないラジオ東京時代を知る職場の大先輩(私の国際局欧米部時代の上司で、目をつぶって聴いていると英国紳士がしゃべっているとしか思えないQueen's Englishを話す水庭進氏)」という一節がある。
 また、これもインターネット情報であるが、『月刊正論』の本年五月号には、水庭進さんについて、石井英夫氏が文章を寄せており、これによって、水庭さんが、東京外国語学校英米科時代、アルバイトで日本放送協会の海外放送「ラジオ東京」の英語アナウンサーをし、戦後は、日本放送協会国際局欧米部の英語アナになって、英国放送協会(BBC)に出向したことなどを紹介していることがわかる。

コメント (1)
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