◎イカヅチの語源は、霓突(ik. tut.)である
松村任三著『溯源語彙』(私家版、1921)の紹介をしている。昨日は、その「凡例」を紹介した。しかし、それだけでは、この本のイメージは伝わらなかったと思う。本日は、同書の3ページの内容を紹介してみたい(内容の紹介は、このページのみ)。
Ika-duti(イカヅチ)
霓 ik. a clap of thunder
突 tut. bolt
Yina-bika-li(イナビカリ)
雲 yin. clouds.
澼 pik. to brighten.
离 li. bright
Tina-dama(イナダマ)
雲 yin. clouds.
☆ dom. to scorch.
Yina-duma(イナヅマ)雲
雲 yin. cloucls.
□ dum. the aspect of flame
Ame(アメ)
霪 am. a long and drenching rain.
Ito-yap(イトユフ)
圛 it. mints and vapours ascending in their revolving flecks.
迂 yup. vast, distant, wide, spacious.
Kiri(キリ)
烝 kir. mint.
Hi-muka-shi(ヒムカシ)
曦 hi. the light of day.
日 muk. to eye.
西 shi. west
Ni-shi(ニシ)
日 nih. the sun.
西 shi. west.
Min-nami (ミナミ)
面 min. the south.
南 nam. the south,
Kita(キタ)
極 kit. applied to the noon when in 癸 or north.
At-sa(アツサ)
燠 at. warm.
材 sa. nature.
Sam-sa(サムサ)
銑 sam. chilly, raw, as weath¬er.
材 sa, nature.
Moia(モヤ)
■ moi. foggy.
Mura-same(ムラサメ)
猛 mur. strong, excessive in any way.
霎 sam. a passing rain.
この本は、第1ページから第230ページまで、終始一貫、こうした方法で、日本語の言葉の語源を「漢語」によって説明してゆく。
上記のうち、☆は、譚という字のゴンベンが、火ヘンになっている字、□は、ヘンが火、ツクリが冬という字、■は、雨カンムリに蒙という字である。いずれも、ワードでは出せなかった。
著者の説かんとするところは、かなりつかみにくい。要するに、イカヅチの語源は、漢語の霓突(ik.tut.)であり、ヒムカシ(ひんがし=東)の語源は、同じく漢語の曦日西(hi.muk.shi.)である等々を、著者は、このような形で説明しようとしたのである。
松村任三著『溯源語彙』(私家版、1921)の紹介をしている。昨日は、その「凡例」を紹介した。しかし、それだけでは、この本のイメージは伝わらなかったと思う。本日は、同書の3ページの内容を紹介してみたい(内容の紹介は、このページのみ)。
Ika-duti(イカヅチ)
霓 ik. a clap of thunder
突 tut. bolt
Yina-bika-li(イナビカリ)
雲 yin. clouds.
澼 pik. to brighten.
离 li. bright
Tina-dama(イナダマ)
雲 yin. clouds.
☆ dom. to scorch.
Yina-duma(イナヅマ)雲
雲 yin. cloucls.
□ dum. the aspect of flame
Ame(アメ)
霪 am. a long and drenching rain.
Ito-yap(イトユフ)
圛 it. mints and vapours ascending in their revolving flecks.
迂 yup. vast, distant, wide, spacious.
Kiri(キリ)
烝 kir. mint.
Hi-muka-shi(ヒムカシ)
曦 hi. the light of day.
日 muk. to eye.
西 shi. west
Ni-shi(ニシ)
日 nih. the sun.
西 shi. west.
Min-nami (ミナミ)
面 min. the south.
南 nam. the south,
Kita(キタ)
極 kit. applied to the noon when in 癸 or north.
At-sa(アツサ)
燠 at. warm.
材 sa. nature.
Sam-sa(サムサ)
銑 sam. chilly, raw, as weath¬er.
材 sa, nature.
Moia(モヤ)
■ moi. foggy.
Mura-same(ムラサメ)
猛 mur. strong, excessive in any way.
霎 sam. a passing rain.
この本は、第1ページから第230ページまで、終始一貫、こうした方法で、日本語の言葉の語源を「漢語」によって説明してゆく。
上記のうち、☆は、譚という字のゴンベンが、火ヘンになっている字、□は、ヘンが火、ツクリが冬という字、■は、雨カンムリに蒙という字である。いずれも、ワードでは出せなかった。
著者の説かんとするところは、かなりつかみにくい。要するに、イカヅチの語源は、漢語の霓突(ik.tut.)であり、ヒムカシ(ひんがし=東)の語源は、同じく漢語の曦日西(hi.muk.shi.)である等々を、著者は、このような形で説明しようとしたのである。
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