礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

映画『ミニミニ大作戦』とウクライナ人

2022-06-21 04:59:57 | コラムと名言

◎映画『ミニミニ大作戦』とウクライナ人

 先日、DVDで映画『ミニミニ大作戦』(パラマウント、二〇〇三)を鑑賞した。この映画は、以前、ビデオで鑑賞したことがあるが、そのときは、あまり感心しなかった。ピーター・コリンソン監督の『ミニミニ大作戦』(パラマウント、一九六九)から受けた印象が、あまりに強かったからである。ちなみに、原題は、どちらも、‛The Italian Job’である。
 今回、改めて観たが、けっこう楽しめた。何と言っても、キャストが豪華である。ストーリーの展開が早く、随所に見せ場がある。なお、一九六九版と二〇〇三年版で共通しているのは、金塊を盗む話であること、プロフェッショナルによるチームが作られること、金塊をミニクーパーで運ぶこと、この三点ぐらいである。
 最初に観たときは気づかなかったが、ウクライナ人の犯罪組織(Ukrainian crime family)が、ストーリーの上で重要な位置を占めている。
 スキニー・ピート(Gwatti)と呼ばれる、一八〇キロはあろうかという巨漢が登場する。彼はウラ社会の人間で、チームに頼まれて、爆薬などを調達する。いつも、韓国人が経営するゴルフ練習場で時間をつぶしているが、近寄りがたい迫力がある。そのピートが、ウクライナ人のマシュコフ(Aleksander Krupa)に脅かされ、アッサリ、盗まれた金塊に関する情報をしゃべってしまう。あとでピートは、「この世で逆らえないのは、自然の力とお袋とウクライナ人だ」という名言を吐いて、自己を正当化する。
 映画の冒頭、金庫破りのプロであるジョン・ブリジャーが登場する。演ずるのは、ドナルド・サザーランド(Donald Sutherland)。彼は、オリバー・ストーン監督の映画『JFK』(ワーナーブラザース、一九九一)で、「X氏」という重要な役どころを演じていた。サザーランドの顔を見たら、『JFK』を、もう一度鑑賞したくなった。

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