晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

蟋蟀在戸

2020-10-18 06:10:44 | 季節のたより
今朝の空は明るい。
今日の天気は良さそうです。
まだ一機だけ扇風機が立っているけど、
昨日は肌寒さに堪えきれず昼間からエアコンをつけてしまいました。
今朝も室内で18℃だったので部屋を暖めています。


七十二候によれば今日から『蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)』とある。
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)とは、
蟋蟀が戸口で鳴く頃です。
キリギリスでなくコオロギとの説もあるそうです。
秋が深まるにつて野山にいた虫たちも心なしか寂しくなり、
人恋しくなる気持ちを表現しているのかもしれませんね。 

ところでキリギリスの鳴き声は、
「チョン・ギーッ」「チョン・ギース」「ギーッチョン」 
と聞こえますよね。

以下ネットによればです。
バッタとの違いは、
・身体が短くて体高が高く、脚と触角が長い。
・音の受容体(耳)が前脚の中ほどにあり、バッタは胸と腹の間にある。
・前の2対の脚にはたくさんのトゲがあり雑食性である。
 カマキリを捕食した例もある 。
とあった。

松尾芭蕉が奥の細道で詠んでいました。
 むざんやな
  甲(かぶと)の下の
   きりぎりす
 この句の意味は、
石川の小松に芭蕉がやってきた時に、
かつては斎藤実盛がかぶって勇壮に戦った甲の下で、
今はキリギリスがさみしく鳴くばかりである、
あわれなことよと感慨を抱いて詠んだものとのこと。
斎藤実盛とは平安時代末期の人で、
源平の戦いにおいて数奇な人生を辿った人物です。

さて今夜あたり戸口に耳をすませば、
キリギリスの音色を聞くことが出来るかも。

拙句ですが
< 哀れやなコロナ怯えしきりぎりす >

コメント
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