風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

漫画封神演義は不朽の名作

2020-04-14 00:20:21 | Weblog

さっきのことは気にすんな!!上に立つ人間ってのはどんなに良くしても下から非難されるもんさ!!!
藤崎竜の漫画封神演義が好きです。
キャラクターのデザイン‥特に色彩が好き。内容も歴史に基づいたファンタジーもので嫌いな男は少ないでしょう。
今の新型コロナ騒ぎの影響でネットで(しかもカラー版!)読めるようになっていたので、懐かしくなって読める範囲を一気読みしてしまいました笑

随所に作者の優しさを感じられるセリフが散りばめられています。
冒頭の引用は武成王の言葉。非難する人は自分がその立場だったらもっとうまくできるとでもいうのか、というような言葉が続いた気がします(うろ覚え)。

非難は非建設的です。常に自分が何をするかということを考えながら生きていきたいものですね。
僕にとっては一番大切な家族をリスクにさらさないことが最重要課題です。
感染だけでなく社会的な暴力にもさらされないようにしなければ。



「カンガルー日和」の思い出

2020-04-12 00:48:48 | Weblog
古本屋を歩いていて「カンガルー日和」の文庫が目に入った。
この本は昔持っていたけど、僕の記憶が間違ってなければ、昔の彼女に貸したままになっていたと思う。
割りと好きな短編集だったので、改めて買い直すことにした。
そのお店には悪いけど、その古本が日に焼けてあせている割りに高かったので他の本屋に行って買った。

改めて読んでみると昔とは違った読み方ができることに気がついた。
この短編集は書き手が30代で20代を回想するものが多い。
そこに書かれているのは変わらないものと変わってしまったものの対比。
喪失を伴う変化は切ないけれど、変わったからと言ってやり直したいという気持ちは感じられない。
そのスタンスは今の僕の感じ方と似ている。
ちょうどこの本を読んでいた頃が20頃で、30過ぎた今読み返すこの状況もこの本がしっくり馴染む理由のひとつ。
時には感傷に浸るのも悪くない。

当時の彼女は多分僕の嫌なところを他の誰よりも知っているんじゃないかと思う。今となってはどう過ごしてるのか知るよしもないけど、元気にしてたらいいなと思う。

最近の村上春樹よりも若い頃の文章の方が好き。
僕が老いつつあるのも確かだけど、作家も年を取っていくんだという当たり前の事実を改めて突きつけられた気がした。
時は全ての人に平等。