風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

嘘つきのススメ

2011-10-31 23:34:41 | Weblog
「上手に嘘をつく」

これは社会人として必要不可欠なスキルだと気付いた。あらためて。


思ってもいないお世辞を言う。自然に。

見栄を張る。余裕なそぶりを見せながら。

当たり前だけど、心のうちの不安や怒りを察知されてはいけない。


例を挙げるならこんな感じ。


大切なのは「有能な自分」の演出。

この自由競争社会にあっては、無能な人間なんかにお鉢は回ってこない。


今までは等身大の自分でいることを一つの美徳みたいに感じていたけれど、

そんなこと、この世の中を渡っていく上では何の価値もない。


嘘で自分を塗り固めることに抵抗があった。自分を汚すような気がしてた。


でも違う。バカ正直でいることに美徳なんてない。

大切なのは狡猾な行為に狡猾さを感じないこと。ある意味で不感症になること。

そこに罪を感じる必要はないし、むしろそれができない無能さにこそ罪がある。

できないから、それは悪徳だと自分に言い聞かせていただけだったと。




・・なかなか思うようにはできんなと最近よく思うわけです。

いろんなもやもや、だらだたと。

2011-10-25 00:30:01 | Weblog
Vnパートのトレーナーさんのブタオさん、中矢さんの歓迎会に行ってきた。
お二方もあの家もあの雰囲気も何も変わってない気がする。
でも一方で、色々変わってしまったんだなとしみじみ思う。


ネットスラングの「懐古厨」。
あるサイトの説明文がなんだかしょっぱい。

「結局のところ、自分が初めて触れた作品や、
最も多感な中学生の頃に触れた作品が強く印象に残っているだけなのだが・・」

・・その通りなんだろうけど、どこかでそれを認めたくない。


アニオタ先生が学会のお土産に博多通りもんを買ってきてくれた。
ゼリーさんの好物なのでありがたく頂戴して帰った。


自動車の免許を更新しに行った。
そしたらなんと大学病院の外科の先生に遭遇。
ほとんど偶然だけど、ちょっとだけ必然。
やる気なさそうに一人で働いている食堂のおばちゃんが妙に印象的だった。


無実の罪により、献血センターの出禁をくらってしまった僕が、
近日スタッフとして献血ルームに行くことになりそう。
なんだか皮肉なもの・・。
日程公開したらみんな来てくれるかな?


外科のローテートは楽しい。
でも、自分が生涯やっていけるか不安は募る一方。
毎日が眠たすぎて「白目太郎」なんて愛称まで頂戴してしまった。


社会奉仕の精神は人並み以上には持っているつもり。
だけど、自分のプライベート全てを返上して働くのはさすがに無理だ。
休日出勤が当たり前の生活は正直しんどい・・。


この前の歓迎会で、
ブタオさんに「もしもの際は、僕の知るなかで最も腕の立つ医者に執刀してもらいます」と言ったら
「私はね、あなたに切ってもらいたいのよ」と割と真顔で返された。

嬉しいけれど、なんて重い言葉。


塾のバイト時代に教えた女の子と大学病院のエレベーターで乗り合わせた。
そういえば、確か彼女は看護学科を志望していたはず・・。
無事受かって学内実習をしているところだろうか。
向こうは僕を覚えていないだろうけど、こんなところで出会くわすとは世界は狭い。


その子には生物を教えてくれと言われて、生物を教えた。
でも僕は生物が全くできなかったので、まともに教えられなかった。
彼女はさぞ不満だっただろうと思う。


そんな僕が、空き時間を見つけて医局の研究室に行き、
「このがん抑制遺伝子のプロモーター領域のシトシンがメチル化すると、タンパクが発現しなくなる。そのメチル化を確認するためにプライマー設定してPCRで増やして制限酵素できって電気泳動かけて…」

なんて思いっきり生物分野の実験に興味を持っているんだから、世の中分からない。

アニオタなんです

2011-10-10 22:34:06 | Weblog
今回っている大腸グループは、3人構成の弱小チームです。


トップの先生がいて、末端に僕がいて、その中間に7年目の先生がいます。
自他共に認めるアニオタなのはその7年目の先生。

飲み会などで彼女について聞かれるたびに
「三次元には興味がない」と公言して憚らなかったのだとか。

ゲームは恋愛シミレーションに限ってするそうで、
当直の日もラブプラスを持ってきていたつわものです。


その先生は9月まで外病院に勤務されていて、10月に大学に帰ってきたばかり。
そんなアニオタ先生を暖かく迎えてやろうと、
トップの先生はやはりアニオタの患者さんに勧められた「けいおん!」DVD全巻を借りたそうです。
冗談だと思っていたら、本当に医局にBOXがありました・・



そんな先生を迎えて、新しいチームでの初めての手術日。

思っていた以上に難航し、ようやく終わったのは夜の11時ごろでした。
切り出した組織を持って医局の標本整理室に行ったら、先客がいたので少し待つことにしました。
(外科は手術の後にも仕事がいろいろあるんです)


よし、と言ってトップの先生が取り出したのは問題のDVD。
待ち時間を利用した真夜中のアニメ観賞会がはじまりました。笑

つかれきったおっさんが3人、静まり返った夜中の医局で肩を寄せ合って「けいおん!」を見る・・

・・なんてシュールな図!


結局1話全部見てしまいました。

トップの先生が最後のほうで笑った以外は終始無言のまま。笑
アニオタの先生は当然のように内容を把握しているので、特に感想もなかったみたいです。
僕は初めて見ましたが、正直面白いとは―

話の流れで「ときメモ」をプレイしたことがあると白状したら、仲間に入れてもらえました。
世間一般では、それだけでも十分オタクとしての素質があるということらしいです。

これからは3人でオタクとしての結束を高めて頑張っていくことになりました。




ちなみにこれは完全な蛇足ですが、その先生、新婚さんなんだそうです。