夕暮れの燧灘に立つツクシガモ
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またかと言われそうですが、村上春樹の話。
「スプートニクの恋人」に出てくる、すみれという登場人物のことをふと考えました。
この小説の後半は行方不明となったすみれが主人公へ残したワープロ文章という形を取っています。
その膨大な置手紙の冒頭に、自分の考えをまとめ伝えるためにはこの形が最善だったと断っていた…ような記憶があります。
一般に、ストレスを感じた時の対処法として
自分を取り巻くストレッサーを1枚の白紙に書き出してみて客観視してみるとよいと聞きます。
自分が苦痛を感じている原因を探り対策を講じる手立てとなるし、
なんだ、つまるところはこれだけのことかと俯瞰することが可能となるんでしょう。
実際自分でやったことはないけれど、確かに効果はありそうです。
自分がストレスに感じていることを視覚的に、言語的に起こしてみるというのは有用そうですよね。
このブログを始めたころは、自分の中のもやもやを吐き出す場所としてここを利用していました。
誰もが観閲しうるネットでそういうことをする幼さに考えが至りませんでした。
・・今はそう思う、というだけの話ですけどね。
今ここにだらだらとしょうもないことを書き記すつもりはありません。
ただ、自分が漠然と感じている不安を、ここではない場所に個人的な文章として書き記してみるのもいいのかもしれないと思います。
ちょうど、小説の中のすみれがしたように。
自分が何を感じているか、自分でも把握できていないように感じることはありませんか。
もしくは本当は分かっているのに分からないふりをしているのかもしれません。
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最近、宇宙ブームが来ていますね。
去年、スプートニクのプラモデルが発売されたそうです。
球に棒がついているだけのシンプルなものですが、ちょっと欲しい。笑