風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

あら・・

2010-04-28 01:40:56 | Weblog
意識しないうちに損なわれていく部分というのは確かに存在する・・今日、そう確信しました。

いつのまにか短くなっていた家の鍵を見たときに。





おそらく先端は自転車に喰われたんだろう・・

幸福とは寓話であり―

2010-04-24 01:20:05 | Weblog
最近、暇な時間を見つけては「海辺のカフカ」を読んでいます。

この小説は、僕がはじめて読んだ村上春樹でした。
ずいぶんとまぁ開けっぴろげな性描写が出てくるものだと驚いた記憶があります。

改めて読んでみると、やっぱり面白いです。
ブックカバーをかけたまま一向に進まないサリンジャーの短編集よりよほど・・。

最新刊も、この出版業界の不況の中にありながら尋常じゃない売れ行きだそうですね。
ここまで売れるのはやはりそれだけの理由があるってことなんでしょう。


僕が思う村上春樹の魅力は、なんといっても物語の中にちりばめられた思想。
一度読んでひっかからなかった表現も、後に読み直したときに強い印象を残すことも少なくありません。
時間を置いて読み直すとそういう楽しみがあっていいですよね。



『幸福は一種類しかないが、不幸は人それぞれに千差万別だ。
トルストイが指摘しているとおりにね。
幸福とは寓話であり、不幸とは物語である。』




一種類と千差万別という表現は覚えがあるんですが、
寓話と物語という対比もトルストイオリジナルのものなんでしょうか。

幸福とは寓話であり、不幸とは物語である・・か。

とても興味深い言葉だなぁと思いました。
最初は逆も成り立つんじゃないかと思ったけど、やっぱりそれはないですね。


自分はハルキストではないと思っています。

が、久々に「カフカ」を読むと、その場面場面で「ぁ、あの短編にも似たシーンあったな」とか
「このせりふ、ほとんど同じ形で使いまわされてるな」とか
こういう性的なコンプレックスを抱えた主要キャラクターが出てくるのはあれとあれ・・と言ったことを
自然に考えてしまうようになりました。

いつのまにかどっぷり染まってしまった気がします・・
世の中にはそういう人、いっぱいいるんだろうなぁ。



最後にくだらない子供じみたことを。

この小説の中で、「ナカタさん」は「ジョニー」に出会うことで大きく人生を狂わされてしまいます。
この出会いは、物語の中で重要なキーとなっています。

最初読んだときは、僕が将来ジョニーと呼ばれるようになるとは思ってもいなかったし、
「ナカタさん」に出会うとも思っていませんでした。当たり前ですが。
今、改めてこの偶然の一致に気がついて一人ニヤニヤしています。

この前の「アフターダーク」のときにも感じましたが、
この小説に出てくる登場人物は全て架空の人間であり…の断りって重要ですね(笑)

好みの男性のタイプ

2010-04-21 02:19:08 | Weblog
実習や楽器を通して、たくさんの人に出会ってきました。
いろんな人がいるものだなぁ思うことが最近多いです。

そんな中、今まで意識したことなかったけど、
確かに自分には「好みの男性のタイプ」があることに気がつきました。

知ってのとおり僕は口数が少ないので、何か面白いことを期待されるのは苦手です。
だけど、時には自分から何か話したくなることもあります。
そんなときにはちゃんと聞いてリアクションとってくれる人がいいです。
上手な相槌を打ってもらえると、話したほうも嬉しくなりますよね。
30前後の人の落ち着きって、ちょっと魅力的!







なんだか最近、ゲ●疑惑が浮上しているらしいのでのっかってみました。

ちなみに僕は、銭湯でナンパされたことがあります(もちろん非混浴)。
残念ながらそっちのけはないので、命からがら逃げましたが。
これはおかしいと感づいてから逃亡に成功するまでのプロセスは、聞くも涙語るも涙…。



こういうデリケートな問題をネタにすることに心苦しさは感じますが、
たまには読者サービスがあってもいいですよね。

もちろんこれは本当の話です。

「後ほど実際にこちらの肉をお切りになっていただければ・・」

2010-04-16 03:58:28 | Weblog
今日の晩、業者の人が新しい電気メスの売り込みに来ていました。
なりゆきで学生の僕も参加しました。

実習中にこういうことは珍しくありませんが、
カンファレンスルームで「半額」の値引きシールが張られた鶏肉を
電メで切るというのもなんだか不思議な状況。
まぁ、普段触らせてもらえない電メに触れる絶好のチャンスではありました。

手術中に電メを使って皮膚を切開するとけっこうきつい臭いがします。
あの独特な臭いは人を切っているからだと思っていました。
食用の肉であれば、加熱により香ばしいいい匂いがするじゃないですか。
だから、電メを使ったときの嫌なにおいの原因は、
人の脂肪とか硫黄を含んだタンパクにあると思っていました。

だけど、食用の肉でも同じように臭いました。
あれは電メの設計上仕方ないものなんですね。
(いつもよりはだいぶおとなしいとは感じたけれど)

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この数日間、まずまず多忙な日々を送っていました。

3日間連続で手術の見学。
昼ごはんが晩ごはんになるのはデフォルトです。
(ご飯代出してもらえるって言う点ではとってもありがたいんだけど 笑)


昨晩は新人&学生歓迎ということで飲み屋につれていってもらいました。

一次会はほどほどよさそうな店でごちそうになりました。
二次会は露出の高い服を着た女の人が隣に座ってお酌してくれるような店に連れて行かれました。

どうも落ち着かず、縮こまっていました。
一次会のお酒が回って気持ち悪かった上に、この上なく眠たかったこともありますが・・。

隣にいたおねーさんは37といっていたけど、見た目はもっと若く見えました。
20後半でも通用しそうだったけど、若いねって言われるのは面倒くさいんだとか。

「私のお兄ちゃんの若かったころと似てますね~。
妹さんとかいませんか? 
―いるんですか! 私と似てません?
実は遠いところで血縁関係があったりして!」

・・こういうの、リップサービスっていうの?

トイレに行こうとしたら、別のおねーさんがわざわざトイレまで案内してくれました。
出てきたら、にこやかに笑みを浮かべたその人におしぼりを渡されました。

トレイくらい一人で行かせてくれ・・。

ちなみにトイレまで案内してくれたおねーさんは別の人。
26だと言っていました。
確かにそのくらいに見えました。さば読まれても全く分からないだろうけど。
働き始めてまだ4日目という新人さんでした。

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「こういうところで酔っ払ったおっさんの相手していて空しくなることないの?」
と先生の一人がその新人さんに。

それを酔っ払ったおっさんが聞くか・・と内心思いましたが、もちろん口に出すわけにも行かず。

「そりゃ、ありますよー」

「じゃあ、どうして―?」

「私、昼の仕事もしてるんですけど、彼氏と別れたばっかりで最近夜暇なんですよね。
ぼーっとしてるくらいなら夜も働いたほうが人生経験にもなるかなーって」

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いろんな仕事があるもんだなーと思いました。

睡眠時間削って身を粉にしながら働いておいて、わずかな空時間に夜遊びに出かける人がいれば、
そういう人の相手をするために夜働きに出ている人がいて。

その先生、小さな女の子がいるのに家には3日間くらい帰っていないらしいんですよね。
家庭よりもこういう付き合いのほうが大切なのかな・・

でも、今回っている科が過酷なのは確かです。
昨日は結局3時前ぐらいまで飲んでいたのに、翌朝8時からまたオペ。
昼ごはん返上して晩近くまで手術、カンファ、回診・・

夜遊びしなけりゃいいじゃないかって話ですが、
日付変わっても病棟に残っているのがわりと普通みたいで、休日出勤も当たり前。
そして基本的に朝は7時半か8時に業務開始。



僕が目指しているのはこういう生活なのか・・・?

今回は将来のことも考えて、選択してこの科を回っています。
が、正直やっていける自信がありません。
そこまで熱烈にこの科に行きたいというわけでもなく、少し興味があるというだけ。
まして手先が不器用で、こういうつきあいはあまり好きじゃないし、
場違いに根暗な人間がこんなところを志望していいものか、と。

 
なんだかいろいろよく分からないけれど、とりあえずこの選択実習もあと1週間あまり。
・・学生の実習としては楽しいんですけどね。


モラトリアム

2010-04-06 23:26:18 | Weblog
岡山駅西口にあるココ壱には「学割カレー」があります。

ご飯400g、キャベツのトッピングにくわえ、
コロッケ、から揚げ、餃子の中から一つ選んで乗せてもらえます。
値段は500円。(一応学生の身分証明書が必要です)

ココ壱にしては安くてお得感があるし、
何よりおなか一杯になれるので、時々食べに行っています。
お勧めはコロッケ。
謳い文句のとおり、巨大で食べ応えがあります。

・・・経費節約が感じられる味なのが玉に瑕だけど(笑



春になりましたね。

年金の学生納付特例申請書が届きました。
これの申請も3回目かな・・。

僕の周りでは、この春社会人になった人が多いので、
なんとなく取り残されたような感覚になります。
こういう書類を見るにつけて、特に。


「あなたはいつまでも子供でいたいのよ」

小説の中にこんなせりふが出てくると、どきっとします。
いつまでも親の経済力などの庇護下にあることにある種のコンプレックスを持っているくせに
どこかでこの状況から脱したくないと感じている自分がいるから。



5月末から6月にかけて、3週間休みがあります。
本来研修先の病院を見学するための時間なんですが、
大学病院に残るつもりなので特に予定は入っていません。
その時間を利用して旅行しようかなと思っています。
(これで万が一残れなかったらどうなるんだろう・・)
 
甘ったれた行動の許される学生なんだもん・・逆に今の身分を満喫しなくちゃ。

・・ひどい居直り方(笑



新社会人の方も2年目以降の方も頑張ってください!