気にしはじめたらいてもたってもいられなくなる人、
魚が大好きでよく食べる人、
虫が嫌いで仕方が無い人・・・は読まないほうが無難です。
読んだがために発生する弊害に対して
僕は責任を負いかねますのでご了承を。
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今日の実習は寄生虫学でした。
内容は、サバやイカなどの海産物に寄生する線虫アニサキスの観察。
線虫というのは回虫やギョウ虫などのひも状の寄生虫。
白っぽくてにょろにょろしているやつです。
大きさはまちまちだけど、肉眼でも観察できるものが多い…のかな。
アニサキスも肉眼で普通に見つかります。
多くはサバの消化管に寄生しているようですが、身の部分についているのも見つかるそうです。
たいていの実習は用意してもらった標本を観察することになるんですが、今回は異例。
なんと市販の魚から見つけようという趣旨で実習が行われました。
そして魚も買って来いという指示が出されましたが、これはじゃんけんに負けた僕の仕事となりました。
これが意外と大変でした。
サバは特にこのアニサキスに寄生されている確率が高いとのことだったので、
生サバを探しました。
が、なかなか置いてないんですよねぇ。切り身ばっかりで。
魚屋にも行ってみたんですが、寄生虫が欲しいから魚を買うって言うのも…なんかあれじゃないですか。
下手すれば店の前での営業妨害になりかねないし。
迷った挙句、友達とスーパーの鮮魚コーナーに行ってサバの内臓だけ特別に取っておいてもらうことにしました。
~~~(翌日)~~~
実習直前の昼休みに取りに行ってみて、かなり焦りました。
想定していたよりも量が少なかったんです。
これはまずいと思ったので、パックを友達に譲り、生サバを求めて市内を単身走り回りました。
タイムリミットは昼休みが終わるまでの1時間。
しかも手に入れた後に鹿田キャンパスまで戻らなければならないという過酷なミッション・・・。
おぼろげな記憶を頼りに魚屋さんを探し…雑居ビル風の店の中から発見。
そして幸運にもそこで全く手の入れられていない生サバを見つけました。
それをみてどれだけ安堵したかは筆舌に尽くしがたいほど(笑)
どうにかミッションは達成できました。
買ったサバはとてもおいしそうでした。
小さいのを選んだにも関わらず堂々の風格。
まぁ…その分値も張りました。
100gあたり150円で600g。
多分今日実習に使われた中でも最も高級な部類に入ると思います。
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実習の手順自体は特に面白くも無いので省きますが、無事検出できました。
内臓部分ににょろにょろ・・・。
新鮮な魚にもこれだけ寄生虫がいる(しかも肉眼で見える)ことを知らないっていうのは幸せなことだなぁってしみじみ思いました(笑)
まさに知らぬが仏の世界です。
ちなみにアニサキスってこんなの。
愛しのアニー(笑)
こいつを食べてしまうと、頭にある穿歯で胃の内壁をちゅーちゅーされます。
激痛らしいです。
予防策としては
①魚はなるべく十分火を通してから食べる。
②刺身や握り寿司のネタは冷凍保存によりアニサキスを死滅させておく。
(まぁこれは業者側の義務かなぁ)
③アニサキスをすりつぶすためによくかんで食べる(笑)
(多分これに勝る予防策はないと思われます)
そんなわけで、皆様アニーちゃんには気をつけてください。
なお、この高級サバは、学生であり主婦でもあるN村さんが引き取ってくれました。
きっとあの家庭の晩御飯のおかずになったはずです。