自分でもビックリするくらい全てが上手くいきません。
こういう時期って人生に何回くらいあるんだろうか。
(周りには厄年じゃないのかと言われたけど違ったみたい)
漫画「鋼の錬金術師」の等価交換の法則って面白いですよね。
「何かを得るためには何かを失わなければならない」というやつです。
逆は「何かを失えば何かを得ることができる」
元の命題が真でも逆が成り立つとは限らないことくらい僕でも知っていますが
等価交換の法則が絶対なら、
何か失ったときはそれに見合う分何かを得ていてほしいもの。
僕はなにか得たんだろうか。
患者さんに「謝罪の言葉がない」「謝れ」と言われたことが何回かあります。
いずれのケースも自分が悪いとは思わなかったけれどその場を収めるために速やかに謝罪しました。
「誠に申し訳ありませんでした」
後から考えてもやっぱり納得いかないし、その時は苦々しい気持ちでいっぱいになるけれど
こういうことも仕事のひとつなんでしょうね。多分。
LOTO7の柳葉敏郎と妻夫木聡のCMみたことありますか?
会議室で重役に詰問されているバージョンです。
困ったときに上司は助けてくれないと言う風刺のきいたCMですが、
youtubeで続編のオチを見てちょっと溜飲が下がりました。
業界用語というかその職場でしか通じない言葉があると思います。
うちの場合「M」という言葉があります。
正式名称はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌MRSA。
抗生剤に耐性を持った黄色ブドウ球菌のことのです。
(写真はwikiの黄色ブドウ球菌)
病院や老人ホームなどの施設ではこういう厄介な菌がどうしても増えてしまいます。
たくさんの患者を相手にする医療従事者も同じ。
こういう菌の保菌者は一般の人よりもはるかに多いです。
上司が患者としてうちの病院を受診したんですが、
その際の検査でMRSA陽性になっていました。
おそらく僕もすでにMRSAを飼っていると思います。
かつて外科医は肝炎ウイルスを持っているのが当たり前で、
それが勲章のように考えられた時代もあったそうです。
今の感覚からはちょっと信じられない話ですが、
別の若い上司も不顕性感染ながら結核菌陽性だと言っていました。
腸結核の手術をする際に吸入してしまったそうです。
ある意味では仕方ないとはいえ、なんだかなぁ・・。