自分語りをだらだらと書きます。
最近、外科医の友人や先輩と会う機会がありました。久しぶりに話して色々刺激を受けました。
世の中色々な人間がいると思いますが、僕の周囲には向上心の強い人間が多いです(外科を専門としているせいもあるかも)。今の30代はゆとり世代、さとり世代だとか言われ、キャリアアップのためにがつがつしない、給料も少なくていいから少しでも仕事を減らしたいというスタンスの人が多いと言われます。確かに昔のように残業を当たり前のように強いられることには抵抗があります。
でもそれは向上心がないのとは別次元の話ですよね。
人の人生に直結する仕事をしている以上、最低限の努力は怠らないようにしなければいけないとは思っています。ただ、少し上を見るだけで敵わないなと思う人たちがたくさんいます。偉いなあと思うと同時に劣等感を感じます。
社会人になって10年以上がたち、一体どれだけのことができるようになったのかといつも自問しています。
外科医としてのスキルは正直症例数の多い病院の3~5年目の医者と変わりありません。
今の病院にいても経験症例が増えることはないし、僕の能力ではこの環境下ではそれほど能力を伸ばせません。
外科以外の仕事のほうが多いくらいです。
経験年数の割に何もできないという劣等感は異動にも影響を及ぼします。
プライドの問題はあるけれど、それ以上に臨床能力を期待されている病院には行けないという現実的な問題があります。
医局人事的には田舎の病院で文句を言わず、周囲と特に問題を起こさない僕は扱いやすいコマです。
そういう意味では期待通りの働きをしている自負はあるんですけどね。
また、僕は変化を極端に嫌うタイプです。
同世代には転職をサラッとする人も多いですが、新しい環境でこれまで培ってきたスキルをどう生かしていくのか、
それとも心機一転してゼロからのスタートと考えているのか僕には全く想像がつきません。
今の僕は一つの仕事すら満足にできません。
医局内でも10年を超えてくると外科医をやめる人たちがちらほらでてきました。
僕も自分に見切りをつけてそういう選択肢を取るのもありかなとは思っているのですが、踏ん切りがつかないのとそうした場合のビジョンが見えません。
友人と会うのは楽しいのですが、その後しばらくは劣等感にさいなまれます。
何がしたいのか、何ができるのか、何を求められているのか自分でも整理しきれていません。
悩ましいことはつきません。