風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

立派な王国が色褪せていくのは、二流の共和国が崩壊する時よりずっと物哀しい。

2022-06-24 22:42:35 | Weblog

立派な王国が色褪せていくのは、二流の共和国が崩壊する時よりずっと物哀しい。

 村上春樹 「駄目になった王国」より

 


 

ヴィターリのシャコンヌが聴きたくなってyoutubeで流しながら記事を更新しています。

聴きたいと思ったら検索一つですぐに再生できるなんて便利な時代になったものです。

「立派な王国が色褪せていく物哀しさ」というフレーズをふと思い返したときに、頭の中でこの曲が自動再生されました。

 

司法のことはよく分からないけど、今の時代は社会的制裁というのも加味したうえでの罰が必要なんじゃないだろうかとは思います。


熱血漢と冷血漢

2022-06-14 22:10:11 | Weblog

近くの低山をハイキングした時に撮った写真です。

ソウシチョウという外来種だろうと思います。

すぐ近所で当たり前のように生活していることにちょっとびっくりしました。

 

 

僕が熱血漢でないのは誰の目にも明らかですが、自分としてはそれほど冷血漢でもないつもりでいます。だけど最近、自分の行動は冷たすぎるんだろうかと不安になることがあります。

自分の価値観を人に強要しないことは僕の信条の一つです。自分の主観で人を判断しないように心がけているつもりではありますが、冷淡だと思われているのかもしれないと感じることがときどきあります。

自分に余裕がないから周りに優しくできないのもあります。少しずつうまくいかないことが積み重なっていきます。

まあ、うだうだ言っても仕方ありませんね。やることを一つ一つこなしていくしかありません。

 


向上心と劣等感

2022-06-01 20:49:51 | Weblog

自分語りをだらだらと書きます。

 


最近、外科医の友人や先輩と会う機会がありました。久しぶりに話して色々刺激を受けました。

世の中色々な人間がいると思いますが、僕の周囲には向上心の強い人間が多いです(外科を専門としているせいもあるかも)。今の30代はゆとり世代、さとり世代だとか言われ、キャリアアップのためにがつがつしない、給料も少なくていいから少しでも仕事を減らしたいというスタンスの人が多いと言われます。確かに昔のように残業を当たり前のように強いられることには抵抗があります。

でもそれは向上心がないのとは別次元の話ですよね。

人の人生に直結する仕事をしている以上、最低限の努力は怠らないようにしなければいけないとは思っています。ただ、少し上を見るだけで敵わないなと思う人たちがたくさんいます。偉いなあと思うと同時に劣等感を感じます。


社会人になって10年以上がたち、一体どれだけのことができるようになったのかといつも自問しています。

外科医としてのスキルは正直症例数の多い病院の3~5年目の医者と変わりありません。
今の病院にいても経験症例が増えることはないし、僕の能力ではこの環境下ではそれほど能力を伸ばせません。
外科以外の仕事のほうが多いくらいです。

経験年数の割に何もできないという劣等感は異動にも影響を及ぼします。
プライドの問題はあるけれど、それ以上に臨床能力を期待されている病院には行けないという現実的な問題があります。

医局人事的には田舎の病院で文句を言わず、周囲と特に問題を起こさない僕は扱いやすいコマです。
そういう意味では期待通りの働きをしている自負はあるんですけどね。

 

また、僕は変化を極端に嫌うタイプです。

同世代には転職をサラッとする人も多いですが、新しい環境でこれまで培ってきたスキルをどう生かしていくのか、
それとも心機一転してゼロからのスタートと考えているのか僕には全く想像がつきません。

今の僕は一つの仕事すら満足にできません。

医局内でも10年を超えてくると外科医をやめる人たちがちらほらでてきました。
僕も自分に見切りをつけてそういう選択肢を取るのもありかなとは思っているのですが、踏ん切りがつかないのとそうした場合のビジョンが見えません。

友人と会うのは楽しいのですが、その後しばらくは劣等感にさいなまれます。
何がしたいのか、何ができるのか、何を求められているのか自分でも整理しきれていません。

悩ましいことはつきません。