風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

久しぶりに携帯非推奨

2010-01-31 05:04:20 | Weblog

大抵の場合、漫画の主人公は、他の登場人物とは違った特別な存在として描かれますよね。
往々にして何らかの能力を持っていることが多いような気がします。
「能力者」(あるいはそれに準じた単語)ってどれだけの漫画に出てきたことやら。

全ての人にとって、自分は自分であるというだけで特別な存在。
だけど、もし今の自分にはない能力を持っていたとしたら・・・と言うありがちな願望が
そういうステレオタイプの物語を量産しているんでしょう。

そういうフィクションに色々な筋書きがあるように、
一言に能力と言っても色んな種類の能力があります。

高い社交性を持っているというのも一つの能力だと考えられるし、
ただひたすら体が丈夫というのもまた然り。
評価の方法によっても色々変わってくるでしょうが、
大抵の物事はプラスの側面を備えているもの。
それらは全て能力だとみなすことができると思います。

偏差値というのもひとつの能力の目安。
ものさしとして用いるにはかなり偏りがあるものですが、
汎用性の高い評価方法には違いありません。
それが高い人たちの中には、頭のいい有能な人たちがいます。
自分の知人を考えてみてもそれは確実にいえます。
偏差値は有能な人間をスクリーニングする上では有用です。

だけど、それは偽陽性率の高いもの。
親の経済力などの影響をかなり強く受けるもので、
めっき加工されただけの偏差値はかなり多いと思います。

僕は自分の無能さに常々コンプレックスを抱いてきました。
いま自分が大学に通えているのも、親にある程度の経済力があったから。
さらに受験は運によるところもかなり大きいし、実際僕は幸運ゆえに受かったようなもの。
つまるところ、自分はめっき加工されただけで、
決して能力が高いわけではないのだと感じてきました。


これは卑下や謙遜ではないと思っています。

だって、車の免許取る上で避けては通れない道路交通法の試験・・・
あれに合格するまでにどれだけ苦労したことやら。
世の中の人の大半が軽くパスするあの試験に苦戦した自分は一体何なんだと―


自分の能力が高くないと改めて認識してから考えるようになりました。

実家が経済的にかつかつであれば、僕は絶対に苦学生なんかしていません。
家族のために自分が働かなきゃという理由よりも、
めっき加工されなければ進学意欲なんてあったかどうかも疑わしいから。


この前、バイトをしていた塾から源泉徴収表が届きました。
それによれば、去年の春先から秋のほぼ半年で稼いだ額は30万あまり。
思っていたよりもずっと大きい額でした。

それを見て最初に感じたのは、罪の意識。
僕はその金額に見合うことを果たしてしたんだろうか、と・・。
手を抜いたつもりはないけれど、少なくともめっきの加工職人としての職務は果たせていません。


少し前に、塾などにかける費用が下がっていると報道されていましたね。
それを見て驚いたのは平均額。
こんなにも使うのが当たり前なのかと・・・。
さらに、平均値と中央値が大きく違っているであろう背景を考えてぞっとしました。
親の経済力が全てとは言わないけれど、
これだけ学歴や偏差値が偏重される時代に
そういう格差が広がっているのはフェアじゃありませんよね。

 

色々なものに割り切れない感情がたまっていきます。

よだれ

2010-01-28 03:05:15 | Weblog


なんかよだれ垂らしてるやつ見つけた。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

伝わらなかったようなので、後から追記。

【よだれってこれのこと (口元拡大)】

滴っているのは飾羽でもなければ、鼻ちょうちんでもありません。

それにしても28日付の訪問者数(IP)163。
この数字、マイミクの2倍以上なんですが、一体・・

嘘つきになりたい

2010-01-19 02:16:39 | Weblog
うそつきと言ってももちろん、
不誠実で信用されない人間を指して言っているわけではありません。

人間関係を滑らかにするための嘘。
これをマスターしたいと思ったんです。

一昔前の自分ならそんな嘘なんて要らないと言ってのけたでしょうが、
そうも言っていられない現実に気づいてしまいました。

人付き合いの悪い自分だからこそ必要とする嘘。
裏表のない人間なら必要としないものかもしれません。

世の中、実はそういう嘘だらけ。
みんなそれに気づいていないわけでないけれど、あえてそれを指摘しようとはしないだけ。
それは、中身のない幸せのための潤滑油。
これを一方的に批判することこそ子供じみた行為じゃないか。

・・そう、ふと思ったんです。

バイオリンの先生

2010-01-18 02:45:15 | Weblog
帰省するたびに見てもらっている先生がいます。

今回は昔の興味深いエピソードを色々聞けました。
中でも小澤征爾に関する話は驚きました。

1962年にN響が小澤征爾が振るはずだった第九をボイコットした事件があったそうなんですが、
そのときにコンマスしてたのがその先生だったんだとか。
そんな事態になるまでには当然色々なことがあったようですが、
ここに書くのは何か悪口みたいだからやめておきます。
(音楽的な話よりもむしろマナーとかモラルの問題だったらしい)
ただ、マスコミは小澤側に立ち、こぞってN響側をバッシングしたらしく、
非難の矢面に立たされた先生は大変だったみたいです。

プロってそんな気苦労まで背負い込まないといけないものなんでしょうかねぇ・・。

今や世界の小澤って呼ばれるほどの人だからか、
wikiの記事も小澤よりで書かれているような気がしました。
(wikiではぼかされている「東南アジアの演奏旅行での何らかのトラブル」というのも聞きました。
フィリピンでの本番中のミスだったそうです。)
僕のほうは、色々な話を聞いたために少し見方が変わってしまいました(笑
まぁ、だからどうということもないですが。
 

そんな先生に「小さい頃からやっておけばねぇ・・」と言われ、ちょっと悔しい思いをしました。
後悔のこめられた「もしも」は嫌いですが、それでもちょっと考えます。

懐かしき面影

2010-01-13 02:40:05 | Weblog
今日、コンビニでお札を出したら、レジの人に怪訝な顔をされました。
自分でも何か違和感を感じ、渡したお札を見てみたらその理由が分かりました。

清作君じゃなくて、金之助先生が印刷されていたんです。
 
調べてみると紙幣の図柄が変わったのは、平成16年の11月。
そういえば、最近は古い図柄をすっかり見なくなりましたよね。
(2000円札は今現在も発行されているらしいけど、これは例外・・)


別にプレミアなんて期待しないけど、
今思えば手元にとっておけばよかったかなぁ・・なんて思ったり思わなかったり。

写真

2010-01-09 00:55:20 | Weblog
考えてみたら、一人だけで写真に写るなんてかなり久しいことでした。
そういう機会って意外と少ないですよね。


ということで、今日撮ってもらった写真です。

>【グロ注意(?)】

よく撮れてるでしょ?

自分でもお気に入りの一枚です。




というわけで、ほんのり忙しかった眼科実習もこれで終わり。

「小さな物語の主人公」

2010-01-08 00:17:12 | Weblog
『(演出家の)蜷川さんは、現代を「小さな劇化社会」と呼ぶ。
メール交換を繰り返すなど、生の接触が減った現代人から決定的に表情が失われた。
同じような顔が増え、衝突を避けて感情を面に出さない人が増えた。
それぞれが役を作り、小さな物語の主人公を演じているように見える。

だが、コンピュータのスイッチをオフにしてみる。
仮想空間は消え、生の人間と向き合うしかなくなる。
だからこそ、と蜷川さんは考える。
「小さな劇化した主人公は、自分を隠し通すことができなくなって、
生の接触を求めるという本能的なところに行っちゃう。
生々しい人間の表情もやってみたらいい。
それがやがて、大きな物語にたどり着く希望になる」』

(朝日 2020/1/5より)

読んで、面白いなーと思いました。
若者に蔓延する閉塞感の一因って、こういうところに求められるのかもしれませんね。
確かに、いい人であらねばならないというある種の強迫観念や
自分を押し殺すことこそが美徳とされるような価値観が
現代では強くなりすぎていると思いませんか?

演じることが当たり前になってしまった現代人には
「生々しい人間の表情の作り方」なんて分からないし、
「大きな物語」とは何か想像もつかないけれど、
こういう認識をしてみることに意味はある・・かな?

 


「これは、お前の物語だ」


アーロンのあのセリフがちょっと深く思えます。

不法脱出

2010-01-05 00:13:52 | Weblog
新年早々やらかしました。


今日から実習が再開し大学にちゃんと行く・・ところまではよかったんです。
夕方、少し勉強でもして帰ろうかと図書館に寄ったことから悲劇が起こりました。

わずかばかりの勉強を終えた後、玄関の自動ドアの前に立ってもドアが開きません。
そういえばまだそんなに遅い時間じゃないのに、
受付に誰もおらず、アコーディオンカーテンも閉まっています。


あぁ、本来図書館が開いていない時間に入ってしまったからオートロックがかかったんだろう、
学生証をカードリーダーに通せば開くだろうと思い、即座に試してみました。

ブー(エラーの音)


・・・通すのが速すぎたか?


ブー・・(エラーの音)


・・・。

この手のセキュリティ装置は連続して失敗すると厄介だという経験的な感から
3回目を試すのをためらっていると、外から技師さん2人がやってきました。
よし、彼らが外から開けてくれたらそれに便乗して出よう。
そのときは、それで全て解決だと思いました。

ところが・・


ブー(エラーの音)


ブー(エラーの音)


(自動ドアの向こう側から) 技師さん「あのー、今日ってここ開かないんですか?」

(自動ドアのこっち側から) 自分「入るときは入れたんですが・・」


僕自身、どうして開かないのか分からなかったので何も説明できませんでした。
そのうち、技師さんたちはあきらめて帰っていってしまいました。


自動ドアをよく見てみると、何か紙が張られていました。
透けて左右が逆になっているのを苦労して読んだところ、こんなことが書かれていました。

「1月4日は休館日ですが、蔵書整理を行います。
職員は勤務していますが、貸し出しなどの業務は行いません。(中略)
出入りするためには申請が必要です。
086-●●●-○○○○」

いやいや、既に職員さんいらっしゃいませんけど・・・。
そして、こんな時間にこんな理由で呼び出すのはあまりに忍びない。



どうしてカードリーダーに学生証を通しても開かないのか考えてみました。

今日は本来は休館日。
カードリーダーを使っていない僕が入れたのは、確か自動ドアが開いたままになっていたから。
僕が入る直前に誰かがカードリーダーを使って入ったのだろう。
そして確かカードリーダーに学生証を通して鍵を開けたときは、
同じ学生証を通さないと出られない仕組みになっていたような気がする。


・・・は め ら れ た ! (正確には一人ではまっただけ)


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

さぁて、どうやって出たものか。
いくつか脱出経路を考えました。


普段は使われていない階段を使って3階に行けば、情報実習室があります。
情報実習室までいけば後は情報実習室用の出入り口から出られるはず。
そう思って、本棚で封鎖されている階段を上って3階に行ってみました。

・・が、3階に立ちふさがった鍵つきの金属製の扉を突破することはできず、断念。
内側からも外側からも開かない鍵って何?



屋上まで行ってみれば非常階段とかに通じているかも!

・・そのまま階段を上ると、屋上に出ることは出来ました。
が、人が上に立つことを想定されていない屋根が待ち構えていました・・。
残念ながら、客も居ないのに地表10mの高さで軽業師をやってのけるほど酔狂な人間では・・。



トイレの窓とか鍵開けて脱出するにはうってつけなんじゃない?

・・窓自体は内側から簡単に鍵を開けられました。
が、そのすぐ外には格子状のセメントの構造物あり。
多分ここから脱出できるのは霧隠才蔵くらいじゃないかな・・。



ここまでくるとさすがにちょっと焦りました。
自分の防寒着を見て・・まあ屋内だし最悪一晩くらいならなんとかなるか・・
なんてこともちょっと考えたり。

 
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 


結果的にはなんとか脱出に成功し、今家にいます。

防犯カメラに映っていた怪しい人影について心当たりはないかと尋ねられても、
しばし口を噤んでいてくれると嬉しいです。