ベルリンフィルのデジタルコンサートホールを登録しました。
僕の音楽の趣味はかなり偏りがある…というかなじみのある一部の曲くらいしか聞きません。自分の聞きたい曲を検索してすぐに聴けるこのシステムは僕にはうってつけです。そもそもクラシック曲ってオンラインの配信サービスはほぼありませんしね。youtubeでも魅力的な動画が少なくないものの、随所に挿入される広告にうんざりさせられます。お金を払うだけの価値があるかなと躊躇しているところこのベルリンフィルのサイトを試してみて、やっぱり専用チャンネルはいいなと思いました。
音の良さは正直分からないけれど、演者が感情豊かに演奏している映像をみるのは気持ちがいいです。弦楽器に関しては弓の動きを見るだけである程度満足できます(笑)。音楽は音だけを楽しむものではないなと改めて思いますね。料金はyoutubeより高いけど飽きたらやめればいいことだし、質の高いサービスにはそれに見合った対価が発生してしかるべきだと僕は思っています。
僕はおそらくイヤホンのせいで20の頃にはモスキート音が聞こえなくなっていたため、耳に何かつけて聞くことに抵抗があります。もちろんスピーカーで大音量で聴く方が好きなんですが、マンション生活で気兼ねなくそれをするのは難しいです。色々迷い、オーディオテクニカのオープン型のヘッドホンを買いました。かなり大きく、妻には聴力検査の見たいねと言われました(笑)。正直なところ見た目の割には期待したほどではなかったけれど、悪くはないんだろうと思います。
最近はブラームスとマーラーのシンフォニーを聴くことが多いです。ブラームスは4番が多く、マーラーは5番ばかり。マーラーの5番を聴くと少し元気が出ます。全部通して聴くほどの時間はないので、断片的に終楽章を聴くことが多いです。暗い葬送行進曲から始まって華やかで祝祭的な5楽章で終わること、4楽章を中心に妻との幸せな気持ちが散りばめられている曲であること、何より自分が20だった時に1年間練習した曲という思い入れがあります。
曲を聴いているとそれぞれの弦のパートリーダーの先輩の顔とか管楽器の先輩の顔が浮かぶんですよね。10年以上経ってこれだけ鮮明に思い出せる記憶を得られたことって幸せだなと思うんです。おそらく自分が今後オーケストラ編成の演奏に参加することはありません。そう思うと一層過去の記憶は暖かく感じます。僕は音楽そのものが好きというよりは、皆で一緒に曲を作り上げたその行程のほうが好きだったのかもしれません。
死は生の対極としてではなく、その一部として存在している