風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

オタリアの死

2014-09-28 01:24:22 | Weblog

少し前の休みに渋川水族館に行ってきた。

「オタリアのクロベエは今年4月に死にました」と出入り口に書かれていた。

あの水族館に行ったのはたった1回だったけど、そんな僕でもちょっとしたショックだった。

その事実はどこか象徴的なことのように僕には感じられた。

なにも居ないプールは少し汚れた水と何とも言えない寂しさをたたえていた。

あそこはいつ行っても人がいなくてガラガラだけど、個人的にはちょっとした名所じゃないかと思っている。


ピスタチオの割れない夜に思う

2014-09-25 21:22:42 | Weblog

 

一人酒のつまみにピスタチオをかじってたら、開ききっていないものがいくつか出てきた。

ナットクラッカーなんて大層なものは持っていないので

どうしたものかと少し考えた結果、奥歯で力をくわえて割ることにした。

不適当な道具を使うよりはきれいに中身を取り出せたと思う。

ネットで調べてみると

わずかな隙間にすでに割ったあとの他の殻を挟んでひねるだけで簡単に開けられるとあった。

…かしこい。

絶対にある道具で自分を傷つける心配がないところがいい。

全てむき身にして売ればいいのにという意見もあるかもしれないけど、

パリッと香ばしい音を立てて殻を割るのもピスタチオの楽しみの一つ。

最近は酒のつまみにはチーズとかクラッカーとかナッツとかシンプルな塩味が効いたものが好き。

なんかいよいよおっさんくさくなってきてるよなとしみじみ思う。

瑞々しくて傷つきやすい感受性はどこかに置き忘れてきた。

その分、怒鳴られても嫌味を言われてもさらりと受け流せるようになってきた。

幼かったころは色んなことが楽しかったけど、

今は正直何が楽しくて毎日生きているのかよくわからない。

決して鬱屈した気持ちで過ごしているわけではないんだけど、

いつのまにか日常生活がすごく平坦で起伏のないものになっていた。

昔のことをよく思い出してあの頃は楽しかったなとよく思う。

その時と比べて決して今の生活の質が下がっているわけではないのに。

10月いっぱいまで夏休みを申請できることになっているんだけど、

受け持ち患者を同期に頼む申し訳なさと、

休みをもらって羽を伸ばしたいという衝動の二つを天秤にかけた時

同期にお願いする面倒くささの方が勝ってしまう。

実際やりたいこともないしなと。

割と多趣味な方だったのになあ。

仕事はそれなりに過酷だし、

仕事嫌いで隙があればサボってしまう怠惰な僕が休みを欲しがらないというのも変な話なんだけど、

休まないことで生じるストレスともうまく付き合っていける自信はある。

・・・一言でいえば不感症といったところ?

だらだらと書き始めると長くなってしまった。

やっぱりストレスというか澱みたいなものはたまってるのかも。