風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

城崎にいって

2010-12-28 03:46:02 | Weblog
城崎に遊びに行ってきました。

特急もあったようですが、そこは学生なら学生らしく18きっぷを使わないと!ってことで
鈍行を乗り継いで行きました。

朝早く出たのに現地に着いたのは昼ごろ。
…まぁ、そういうところにきっと旅情が―。


天気予報では旅行中ずっと雨だったんですが、
幸いにして外を出歩いている間はほとんど降られませんでした。

旅館にいる間だけ土砂降りだったのはある意味では奇跡的だけど
どうせなら運は試験の時のために取っておきたかったかな…笑




城崎の街並みはこんな感じ。
この写真にはあまり写っていませんが、お土産屋さんと魚屋さんがたくさん並んでいます。



どの店も、まぁ大体こんな感じでした。
ひたすらカニ、カニ、カニ・・・




中にはこんなのも混ざっていたり、



お土産店と飲食店を兼ねたこんな店があったりしましたが、



多くの店はこんな感じ 笑





基本的にこの川沿いに温泉街が広がっています。




川沿いの本屋に『「城崎にて」あります 500円』とありました。
ちょっと笑ってしまいました。
文庫ならちょっと高い…?




カニエビ丼。
瀬戸内の人間からすると、甘エビも日本海ならでは。




カニの天丼。
これを食べて、世の中一般の天丼のメインがカニでない理由を知りました 笑
もちろん、カニのてんぷらもおいしいんですけどね。



時間をもてあましたので、ロープウェーのかかっている山に登ってみました。
行きは山登りで帰りはロープウェー。過去にもこんなことあったっけ…笑

山の高度はせいぜい200mだったので、それほどきつくもありませんでした。
が、道が全く整備されておらず、
ここで足を滑らせたら死ぬよね…というような危険ポイントが多々。
登る途中、首を落とされたお地蔵さんがたくさんあるのも気味が悪かったです…



川沿いに広がる城崎の街並み。




頂上にあったなぞのアトラクション。
3枚200円の素焼きの皿を買い、投げて当たれば願いが成就するそうです。

素通りしました 笑




つぶやいた旅館の料理。
これでもかというくらいカニ尽くし。

誰かにを食べさせてあげたいと思ったのはこれを食べている最中のこと。
結局出てきたカニ料理は全部はここに収まりきっていないと思います。

カニ好きな人なら泣いて喜びそうな勢いでカニが出てきました。



田舎町らしく、ほとんどの店は早々に店を閉めてしまっていましたが
せっかくなので食後、夜道を散歩しました。




駅の前にあるカニのオブジェ。
・・・シュール。




温泉が飲めるポイント。
だけど、そこに放置されたままのコップがあまりに不衛生で、
ついに飲んでいる人は見ませんでした 笑




唯一やっていた屋台で地ビール。
城崎ビール(左:ピルスナー)とカニビール(右:詳細不明)。
聞いたところによると、残念ながらビールの原料にカニは入っていないのだとか 笑

最近各地で地ビールブームだけど、どこもピルスナーばかり・・。
もうちょっと創意工夫をこらしてもらいたいなぁというのが個人的な希望です。
まぁ旅先で飲むビールが美味しくないわけはないんですけどね。


ちなみに、右奥に見えるのはカニまんと但馬牛まん(各300円)。

翌日但馬牛のほうを食べましたが、おいしかったです。

あ、あとカニソフト、カニホットサンドも食べました。
カニソフト(冬季限定)はミルクベースで、ほのかにカニが香ります。
…想像してもらえればなんとなく分かってもらえると思います。

それに比べるとホットサンドのほうはずいぶん初級者向けでした 笑


とりあえず、城崎はカニの、カニによる、カニのための観光地でした。

・・・言いすぎか。笑

城崎には文学の町というイメージもあります。
確かに、文豪ゆかりの碑も観光マップには何十と書かれているんですが、
それを巡るのはちょっとマニアックかなという気がしました。



翌日は、海のそばにある城崎マリンワールドに行きました。



一年ぶりに見た日本海は荒れていました。




マリンワールドのオリジナルキャラクター。
イッカクじゃありません。イルカです 笑
ちなみにあとペンギンとセイウチもいます。


残念ながら、水族館内の写真は2枚だけです。
僕の古いデジカメのバッテリーが一日目数時間起動させただけでなくなってしまったので…

そこで見たたくさんのかわいいもの、きれいなもの、心がなごむもの…
写真と言う分かりやすい形で提示したかったのに…。






「日本一大きな水槽」の隅っこにいたハリセンボンです。

なんか無性に愛くるしかったです 笑
写真だとその魅力が伝わりきらないのが悔しいですが。


水族館はとても楽しかったです。

まさかこんな田舎にこれほどの規模の水族館があるとは…と
いい意味で予想を裏切ってくれる施設でした。

むしろ、田舎だからこそ人が少なくて存分に満喫できたのかもしれません。
他に人がいないので気兼ねなく水槽の前の一番いいポイントを独占できたし、
このフロア、今貸切状態じゃないかと思えるような瞬間もたくさんありました。

月の食費が50万というセイウチをはじめ、たくさんの海獣がいたのもよかったです。
ゼニガタアザラシかわいいよ…

ただやっぱり和歌山のイルカ漁の問題が頭をかすめてしまいました。

巨体の海獣が泳いでいるのは見ているだけで楽しいんですが、
やっぱりもっと広々としたところで泳ぎたいはずだよなぁ…と。

でもまぁ、エンターテイメント施設としてとても楽しかったのは間違いありません。
興味がある方は、空いているときを狙ってぜひ行ってください。
おすすめします。




最後に帰りに食べた城崎駅の駅弁。




もうカニは嫌だったので、僕は但馬牛弁当を食べましたとさ。

こくし

2010-12-20 01:59:42 | Weblog
最近じわじわ追い詰められ始めました。
成績も順調に下がってます。苦笑

まぁ、きっとなんとかなると…信じたい。



最近、学生じゃない人と国試の話をすることが何度かありました。

なんだかそういうのって新鮮です。


1人目は塗り薬を出してもらっている近所の皮膚科のおばちゃん。

医学生だということは伏せていたのに、
いつだったか余計なこと言ってばれてしまいました。
それ以来、毎回近況を聞かれるようになってしまいました。

「まぁまず落ちないでしょ?」ということを言葉の端々に匂わせるので、
妙にプレッシャーを感じてしまいます。

落ちたらもうそこにかかれない…笑



2人目は、散髪屋のにーちゃん。


理容師も国家資格ということで、珍しく会話が盛り上がってしまいました。

理容師の国家試験は、学科だけの僕らと違って実技と学科両方あるそうです。

今は人形を使って実技試験が行われるそうですが、
その人が受けた当時は実際にモデルを連れて行って試験会場で切ったんだとか。

友人に頼めるので、切りやすい髪質の人を選んで、
ひげを当日の朝きれいにそってから試験に臨むなどの仕込みが許されたそうです 笑

3日間ひたすらマークシートを塗りつぶし続ける
僕らの国家試験とはずいぶん違うなぁと、なかなか興味深く感じました。


その人に言わせれば、学科試験も簡単で、合格はそれほど難しいものではないのだとか。
それでも身近に落ちた人がいると言っていましたが。


後になってそういうのが分かるのは僕らと同じ。
おい、あいつ落ちたらしいよ…なんて憐みの視線を向けられたくはないものです。。。



3人目は、つぶやきにも書いた大学前の弁当屋のおっちゃん。


「6年生?あと56日なんだって…?頑張りなよ!

君もチュートリ室で勉強してるの?

チュートリ室何番の誰君とか、何番の誰君とかよく注文してくれて…

え、誰君と一緒の斑?ということは、18番の部屋?ぁ、17か。そうかそうか。

来年からはどこで働くの?

ここに残るのか。院生になったりするの?」


…情報通過ぎ 笑

たいていの学生がなんらかのサービスしてもらってましたが、
僕は待っている間寒いだろうと甘い紅茶をごちそうしてもらいました 笑




どうやら、国家試験50日前というと相当勉強しているように思われているようです。
もちろん、そのイメージ通りの模範的学生もたくさんいます。

が、僕みたいに日が沈む前に起き、
食ってはまた寝るというような生活を繰り返すやつが居れば、
モンハンと麻雀とスロットに明け暮れ、テイルズを買ったら5日間風呂にも入らず没頭し
ついに友人に自殺してないかと心配されて突撃訪問された人もいたりして。



・・・まぁ、人生いろいろなら、学生もいろいろです。

Isn't it good,"knowing she would"?

2010-12-18 14:06:31 | Weblog
これまで、あまり映画を見に行くことはなかったので、
日記的な意味も込めて感想を書き残しておこうと思います。

見に行ったのは「ノルウェイの森」

半年前からの約束だったので、
公開後の評判に関わらず見に行くつもりではいました。

面白かったのは面白かった…けれど、映画単品としてはおすすめできません(笑

原作読んだことのない人には
話がよくわからない変態映画にしか思えないだろうし、
原作を読んだことのある人には、違和感を覚える箇所多数。
ファンには一層強い不満が残ったみたいです。

まず商業的な成功は望めないだろうし、
映画としての評価も高くはならないだろうと思います。

普段映画を見ない門外漢の一意見でしかありませんが。


そもそも文庫本2冊を2時間ほどの映画にまとめるのは無理なんでしょうね。
個人的に大切だと思っていたシーンが多々カットされていたことが不満でした。
原作に無い演出も少なからずあったので、そういう不満が強まります。

もともと起伏が少ない物語ですが、映画化されるとそれが際立つ印象も受けました。
終わってみて、どこがクライマックスだったんだろう…と。


まぁ、仕方ないんでしょうね。。



個人的な不満を挙げてます。



冒頭の飛行機のシーンの「直子は僕のことを愛してすらいなかった」という回想がない。

これは個人的には致命的に思えるんだけど…



「君が大好きだよ、ミドリ」

「どれくらい好き?」

「春の熊くらい好きだよ」

「春の熊?」と緑がまた顔を上げた。「それ何よ、春の熊って?」

「春の野原を君が一人で歩いているとね、

向うからビロードみたいな毛なみの目のくりっとした可愛い子熊がやってくるんだ。

そして君にこう言うんだよ。

『今日は、お嬢さん、僕と一緒に転がりっこしませんか』って言うんだ。

そして君と子熊で抱きあってクローバーの茂った丘の斜面をころころと転がって一日中遊ぶんだ。

そういうのって素敵だろ?」

「すごく素敵」

「それくらい君のことが好きだ」



…こういういかにも村上春樹的なやり取りが徹底的にカット。

こういうところがいいのに…。




村上春樹は食べ物の描写にも定評があるのに、美味しそうな食べ物の演出も皆無…

これでは、ワタナベくんが緑の料理をほめたのは社交辞令という誤解が生まれかねない 笑


そもそも、重要なサブキャラクターの描写が少なすぎます。

原作を知らなければ、
スタッフロールにあった「突撃隊」が誰のことか分からないし、
緑が苦労しながら本屋を続けていることなどの詳細を省いたがために、
もはやただの痴女と化しているし、
永沢さんは原作以上に最低な男でしかなく(もはや永沢さん自身に同情するしかない)、
ハツミさんは怖さばかりが強調されすぎて全然魅力的じゃない…

とにかく色々。

最後のレイコさんのシーンは監督なりの解釈なんだろうけど…
あえていじらなくてもよかったんじゃないかと。



ワタナベくんと直子が二人で草原を歩き続けるシーンがあるんですが、
ノーカットにこだわったがために不自然に往復することになり、
カメラがレールの上を行ったり来たりしているのがありありと分かってしまいました。

あれはひどい・・・。



ひたすら大音量の不協和音が続くのも辛かった・・。

それが直子の病的な側面を強調する演出の一環なら、
十分に効果を発揮していると言えるけど(笑



色々書いたけど、

一番気に入らないのは菊池凛子がどうみても20歳じゃないこと、
そして個人的に好みじゃないことなのかもしれません(笑
 


まぁ、知っている人同士で観て、あれはないなぁって言う分には楽しいですよ。
映画だけ見て、アンチが増えるとしたらちょっと悲しいですけどね。

想像力

2010-12-16 12:31:20 | Weblog
近所の薬局でワセリンを買いました。

皮膚科で薬はもらっていますが、
それらに加えて補助的に使うために―。


暖かいときだったので、薄着をしていました。

過剰な暖房などで汗をかくとかゆくなるし、
衣服が当たる刺激でかゆくなることもあるので、
肌寒いぐらいの薄着のほうがいいんですよね。


薬剤師と書かれた名札をつけたおばちゃんは、
そんな僕の恰好を見て「元気ねぇ」と終始笑っていました。

僕は、別に好き好んでこんな薄着をしているわけではなかったので、少し不満でした。
説明するのも面倒だったので、適当に言葉を濁してその場を後にしましたが。


首回りが荒れた人が、ワセリンを購入する。

薬のプロフェッショナルなんだから、
薄着の訳も少しは想像力を働かせてくれてもいいんじゃないかなと思ってしまいました。




ただ、その人を非難するつもりは全くありません。

そういう体の不調と縁のない人にはそういう想像をするのはとても難しいでしょう。

また、ホームズの家の階段が何段あるか分からなかったワトソン然り、
入ってくる情報のほとんどは感覚器から大脳まで素通りしてしまっているのが
むしろ普通だと思います。

僕だってその例外ではありません。

想像力に欠く行為はいくらでもしでかしているだろうし、
将来医師免許が取れたら一層その危険がますわけで・・・。

自分にできないことを人に要求するほどおこがましい人間ではありません。


このエピソードから教訓を得ようとするならば、
事実を事実としてだけ受け止めているだけでは
相手の要求に応じきれないことがあるということ。

他山の石ってとても大切なことですよね。

「普通」よりは一歩前に出たいものだと常々思っています。

父が電話をかけてきた

2010-12-10 03:23:50 | Weblog
お前、肩当どうなった?

ずっと合ってなかったよな?

この前の展示会で見かけてよさそうだった楓製の肩当、インターネットで取り寄せたんよ。

バイオリン用。

もう生産中止になってるものらしい。

送ろうか?帰ってきたときでいいか?



そうそう、坂本先生が、年末いくらバタバタしても

お前のレッスンだけはみてくださるっておっしゃってるから

ちっとは練習しとけよ。



ところで、年末はいつ帰る?

帰ったら海釣りに行く予定立てとんやけど。

うちに来てくれてるケアマネの○○さんの知り合いが

宇和島の近くで渡し船をやってるらしい。

確実に大物のグレが釣れるって。あと・・・


・・・お母さん、あれなんだっけ?

いっつも、いつか釣りたいって言ってるやつ。

・・あぁ、そうそう、チヌ、チヌ。

天然ものだから相当おいしいらしいよ。

少なくとも坊主はないって。



・・・ん?

うーん…年末は忙しいから、年明けになるかな。

人気で予約がいっぱいらしいから、もしかしたら無理かもしれんけど。


どのくらいこっちにはおるん?


・・そうか。




ぁ、そうそう。うちもついにテレビ買ったよ。エコポイントが終わらないうちに。

我が家もようやく薄型テレビ導入よ。


ん?

あぁ、ソニーのブラビアにした。40型。

うちにあんまり大きいのがあっても仕方ないやろ。

大きいのよりも画質が良かったしね。

他のより動きがなめらかだったな。


貴文が3Dがいいと言い張るから、3D対応。お父さんはどっちでもよかったけど。



ん・・?えっと、いくらだったっけ、お母さん?


あぁ、そうかデッキとか合わせて20万ちょっとか。



でも、今はまだ無いんよね。

なんでも、注文が殺到して在庫がないらしい。

届くのは年明けの6日。

ほやけん、年末年始のいい番組は今ある古いテレビで見るしかないんよ。



ぁ、そうだ。

ちっちゃいのでもFMのアンテナ買えばコンポで聞けるようになるよ。

ラジオ聞けんっていっとったよな?


ん、アンテナはあるんか?

使ってないだけ?・・・そうか。



そう、引っ越すんだっけ?

来年からはもっといいオーディオにしたらいい。



・・余裕がない?時間的なこと?

あぁ、そのくらいなら出してやるよ




(面倒くさいので後略)

 


ビスホスホネートを忌み嫌う歯科医の息子に生まれたから、

その副作用に顎骨壊死があるという模試の選択肢が正しいと直感的に分かったよと

言おうかとも思ったけど結局言わずに長電話を終えた。