ゲームのデータを「破損」させてしまいました。
上書きしたことは数知れないけれど、破損させてしまったのは初めて。
・・・なんだろう、このもやもやした哀しさ。
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最近読んだ本(小説)を3冊書いてみます。画像はamazonにリンクしてます。
例によって長いのでパソコン推奨。
●Story Seller
売り文句は
「これぞ「物語」のドリームチーム。
日本のエンターテインメント界を代表する7人が、読み切り小説で競演!
短編並の長さで読み応えは長編並、という作品がズラリと並びました。」
色んな作家の小説が読めるという点ではいいと思います。
それぞれの持ち味が一層際立ちます。
ただ、自分について言えば、これを読んで
その人の他の作品を探しに行こうとまではなりませんでした。
まぁ、これは好みの問題ですね。
とりあえず最近の作家の小説を読んでみたいと思ったらいいかも。
●世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
家にあった文庫本を引っ張り出してきて読みました。
多分、読み返したのはこれで3度目。
なのにびっくりするくらい覚えていない・・
改めてよくできた小説だなぁとしみじみ思いました。
色々感じるところはあるんだけど、
これについて書き出したら長くなるし、まとまらないのでやめます。
「『カラマーゾフの兄弟』の兄弟の名前をぜんぶ言える人間がいったい世間に何人いるだろう?」
以前のコメントはこれの引用だったんですね・・・気づきませんでした。>Kenkichiさん
カラマーゾフを読んだことで、この本の味わいが増したのは間違いないところです。
「しかしそれを読んだとき僕はかなり疑問に思った。
とても不幸な人生を総体として祝福することは可能だろうかってね」
ふと思ったんですが、僕は村上春樹の影響を受けすぎました。
●文豪怪談傑作選 太宰治集 哀蚊
生誕100周年だろうが、映画化だろうがそんなことは関係ないんです。
いいものはいい。それでいいじゃないですか。
文庫コーナー2週目にふと目に付いたので買ってみました。
もともと小さい頃から「怖い話」は大好きです。
(児童文学において怖い話は1つのカテゴリーなのに、大人向けの小説にはあまり無いよね?)
太宰の語る怪談ってどんなものなんだろうと思って、読み始めました。
が。中身はいわゆる怪談ではありませんでした。
編集者がどういう基準で選んできたのかは知らないけれど、
少なくとも一般的な意味での怪談じゃないものがほとんどでした。
(中には雨月物語的なのもありましたけどね)
でもまぁ、楽しめました。
中でも、太宰版浦島太郎が面白かったです。
以前ここの記事で乙姫腹黒説を検討しましたが、
同じようなことはちゃんと先人が考えているものですね。
昔から、太宰の小説はあまり読みたいと思いません。(というか実際読んでいません)
主人公を蔑みながら「お前人のこと言えるのか」のような気持ちが湧いてくるからだろうなと思います。
でも昔よりもなんか分かるようになってきた気がするんですよね。
・・年取ったってことなのかなぁ(笑
太宰については疑問が1つあります。
どうして太宰は女性に人気があるんでしょうか。
乱暴な言い方をすれば、多くは駄目な男が出てきて期待通りの行動をする話でしょう?
そういう話を女性が好むのが不思議です。
アムロやシンジは女性に人気が無いという話じゃないですか。
それは頼りなかったり子供っぽかったりするからだと聞いたことがあります。
太宰の小説の登場人物も同じじゃ・・?
日本人は、概して、ロシア自体はあまり好きでないくせに、ロシア文学は大好きなんだとか。
僕もどうやらそうみたいです。
まだ読んだことのない日本の近代文学はいくらでもありますが、
こんどは「初恋」か「アンナ・カレーニナ」あたりに手を出してみようかな。
こういう内容の本ばかり読むのもなんか哀しいけど、
世界的な名著なんだから、一生に一度くらいは読んでおいて損は無いはず・・
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最後に全く関係ない話をしますが、
この前の新聞に化物語のライトノベルの批評が載っていました。
内容(最近のライトノベルにおける「キャラ」について)はさておき、批評しているのは斎藤環でした。
この人、もう精神科医の肩書きは捨ててそっちの道の専門家になればいいのに。