風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

料理ばさみ

2010-09-23 03:14:58 | Weblog
親から荷物が届きました。

段ボールに入っていた中身は一番搾り21缶(!)と…料理ばさみ。


ん…料理ばさみ?

確かにお中元で貰ったビール飲まないから送ろうか、とは言われた記憶はある・・
いるかと聞かれ、いるとは答えた。

でも、なぜ料理ばさみが一緒に?

一人暮らしを始めて間もないならまだしも、もう6年目。
そもそも料理ばさみくらい必要になればすぐに買える・・・

親の思惑がつかめません(笑


秋。

好物のサンマの季節。
サンマのはらわたを出すのに使えということだろうか?

うーん、最近は以前ほど自炊しなくなってるんだけどなぁ。
まさか受験生に自炊を迫っている?

確かに兼業主夫の夢はまだ捨ててはいないけれど。。笑

 

はさみには4種類の軽量スプーンまでついていました。


食欲の秋。

なんか料理を頑張ってみようかなぁ・・・と現実逃避。

ちなみにはさみはさっそくソーセージの袋を切るのに使われました。
これは役に立つ・・・のか?

ミルクセーキ

2010-09-15 03:20:50 | Weblog
表町商店街の外れにある福福饅頭という店のミルクセーキ(480円)



夏期限定だそうですが、まだやっていました。

見た目から想像のつく通り、味も昔懐かしいアイスクリームという感じ。
素朴で飾らない味わいでした。

考えてみたら「昔懐かしい味」ってちょっと変な表現ですよね。

別に僕ら自身が昔を思い出して懐かしんでいるわけではありません。
味の形容の一つとして「昔懐かしい味」というのがあるだけ。

だから、小さな子供が「昔懐かしい味だな…」なんてひとりごちていたとしても、
違和感こそあれ、間違ってはいません。笑


ちなみに、ミルクセーキとはmilk shakeがなまった和製英語なんだとか。
そういうなまり方までもなんだかレトロな感じがしませんか?

イチジクジャム

2010-09-11 01:14:13 | Weblog
店でイチジクジャムを見つけた。

マーマレード、イチゴ、ブルーベリーと定番のジャムが並んでいる中にそれはあった。
よく見ると薄くほこりをかぶっているようだった。
人気がなく売れ残っているのは明らかだった。

つけられた値段は他のものよりも明らかに安い。
店も厄介払いをしたがっているのだと思うとなんだか無性にかわいそうになった。


というわけで、買って帰った。

僕はもともとイチジクが好きだ。
そうでなければ、いくら同情してもわざわざ買って帰りはしない。

イチジクは好みが分かれる果実だと思う。
じゃりじゃりしているし、断面の見た目もグロテスク。
嫌う人は嫌うだろう。
だけど甘みは強いし、その独特な風味はむしろイチジクの魅力だと僕は思っている。


調べてみると、思ったよりも加工されて流通することは多いようだ。

乾燥イチジクは広く流通しているし、
お菓子、ソースなど様々な食品の材料としての用途は多い。
ジャムにすることも珍しくないのだとか。


しかし、ジャムにできることと、ジャムとして売れることは全く違う。

例えば、イチジクに対してひいき目の僕でも
アンズのジャムとイチジクのジャムがあれば、アンズのジャムを取ると思う。
ジャムとしてはアンズのほうが美味しそうだから。

やはり、イチジクジャムがジャムとして異端であることは否めない。


どうしてあの店はあんなにたくさんイチジクのジャムを仕入れたんだろう・・
正統派である他のジャムたちと真っ向から勝負して勝てるはずがないじゃないか。

 

今日、トーストにイチジクジャムをつけて食べてみた。

至って普通の味だった。
じゃりじゃりすることもないし、
ジャムとして過不足のない適度な甘みは舌に心地よかった。

だが、正直なところ拍子抜けした。

頑固で不器用な生き方をしていたために社会に受け入れられなかった変わり者が
ある時外の圧力に屈し、すっかりおとなしくなってしまう…

そんな印象を受けた。

なんだか少し寂しい気がした。




あまり意識してこなかったが、無花果の旬は秋なのだそうだ。

秋には何かと楽しみが多い。

にがうり食べたい。

2010-09-08 22:59:03 | Weblog
チャンプルーという料理を初めて知ったのは、小学校の国語の教科書。
椎名誠の「ヤドカリ探検隊」に「ソーミンチャンプルー」が出てきて
確か挿絵つきの脚注が付いていた気がします。

覚えている人も多いのでは?

椎名誠の食べ物の描写ってなかなか秀逸ですよね。
あれを読んで食べてみたいと思った記憶があります。



数日前、スーパーにゴーヤーがたくさん並んでいるのを見かけました。
数日たった今日、不意にゴーヤーチャンプルーが食べたくなりました。

というわけで、作ってみました。



味付けはばっちりでした。
市販のたれを使ったのだから当然だけど…笑

 

最近、自分のモラトリアム性を以前よりも強く感じるようになりました。
社会に出たくない、働きたくない…笑

寝坊して昼過ぎに起きる怠惰な生活までも名残惜しいです。
今後はこんなこともできなくなるんだろうなと思うと・・


残り半年・・・時間が愛おしくてなりません。

「ホメオパシー療法」について

2010-09-03 00:49:56 | Weblog
現在、このブログの一番の人気記事は、「皮膚炎と温泉」の記事みたいです。

意外と検索してここにたどり着く人もいるようなので、
最近何かと話題の「ホメオパシー」について個人的に思うことを書いてみます。


最初に結論から。

僕もホメオパシーは「荒唐無稽」だと思います。
ただし、「効果なし」というだけの根拠は残念ながら持ち合わせていないので、
あくまでも「思う」にとどめておきます。
しかし、「日本ホメオパシー医学協会」のサイトに掲載せれている
日本学術会議への反論はあまりに貧弱です。

まぁ、それはいいんです。
現段階で証明できないだけで、
将来それが科学的に正しいと万人に認められる可能性はありますからね。


問題は現実的な次元にあります。

今話題になっている、助産師がビタミンK2のシロップの代わりに
ホメオパシー療法の「特殊な薬」を投与し、子供を死なせてしまった事件。

この事件に対する協会側の反論が公式サイトに掲載されていました。

主なものを要約すると、

「K2シロップを投与していても出血を起こす事例は報告されている」

「K2シロップは副作用がないとされているが、長期的な影響は分からない。
そのため、自己責任において人工物を摂取しない自由は認められる」

というものでした。

あまりにこの反論がお粗末なので、医学生として反論させていただきます。
(作為的に引用したのではないかと思われる方はご自分でご覧になってください)


まず1つめの反論について。

母乳には十分なビタミンKが含まれていないため、
新生児には2回ビタミンK(凝固因子の材料となります)のシロップを投与します。

これによって新生児の頭蓋内出血による死亡が劇的に少なくなりました。
これは医療従事者の常識であり、当然その助産師も知っているはずです。


もちろん投与しても出血によって死ぬことはあるでしょう。
しかし、劇的にそのリスクを下げられる処置をあえてしない必然性があるでしょうか?

どういう状況だったのか詳しくは分かりませんが、
報道が正しいならば、罪を問われている助産師はシロップを投与せず、
代わりに「特殊な薬」を投与したことになっています。

その「特殊な薬」にビタミンKに劣らないだけの出血のリスクを低下させる効果があると
証明されているならともかくも、それはまずありません。
(もしそんなものが「証明」されているならば、この協会は反論材料として使ったでしょうからね)

問題なのは、その薬のせいでビタミンKが投与されなかったことにあります。

その薬に効果があるかないかは今問題じゃありません。
その処置を怠った罪が問われるべきなんです。



次に二つ目の反論について。

「ビタミンKを投与しない自由があってもいい」ということですが、これもおかしな話です。
ビタミンKについてあまり知らない一般人が
医学的知識を十分に備えた新生児医療のスペシャリストである
助産師の「誘導」に逆らえるでしょうか?
助産師がこれでいいといえば一般の人はそれでいいと思うでしょう。

まぁ、この助産師が
「ビタミンKにはこんな効果があるけれど、投与しませんよ」
と言ったとは思えませんけどね。
もし適切なインフォームド・コンセントを取っていれば、親はビタミンKを投与させたでしょう。


もしかすると、親もまたホメオパシー療法を信じていたのかもしれません。
現段階では、親の同意の上でその薬を投与した可能性も否定しえません。
ただし、それにしてもビタミンKについて中立的で十分な説明をしたのかどうか怪しいものです。


これらのことから、親に判断に必要な十分な知識があって自由選択をしたとは考えられません。

インフォームド・コンセントを取ったうえで治療をするという
医療従事者としてごく当たり前のことができていない点が問題なんです。

そもそも、「自由があってもいい」などと言うのは、
話をすり替えているだけのあまりに的外れな反論です。
今問題にしているのはこの事例です。



医療には限界があります。
治せない病気はたくさんあるし、副作用の強い治療も多いです。
医療従事者などの態度も含めて、現代医療に不信感を抱いている人がいるのは確かでしょう。

代替医療に希望を見出したくなる気持ちはわかります。
代替医療自体を全否定するつもりは全くありません。

それを希望するかどうかはまさに個人の自由ですからね。
(ただし、それに明らかに害悪があるならば、良識に従ってその害悪を説くところまではします)

そして「現代医療」を拒否するのも自由だと思います。
ただし、治療をしたらどうなる可能性があるか、
またしなければどうなる可能性があるか、熟知した上での判断ならば、です。

このホメオパシー療法の最大の問題点は、現代医療を拒否すること。

協会によれば現代医療を否定するものではないと言っています。
しかし、公式サイトを読み進めると、「「近代的な医薬品」を使用する前に、
まずはホメオパシーのレメディーを使ってみてはどうかと提案」するとあります。

「まず」ホメオパシー療法「だけ」をすることの問題点については触れていません。
そのせいで結果的に病気が進行し、QOLを著しく下げた患者がいることにも触れていません。
一番の問題はそこなのに、それが分からないんだろうか・・。

効くと主張するところまではある意味で信教の自由だからいいにしても、
その独りよがりな主張がかえって不幸な人を生み出しているのが現状。
それに気づかない(?)無神経さに虫唾が走ります。

 

癌の治療などにおいては、水面下のままうやむやになってしまうことが多かったことでしょう。

今回の裁判で適切な罰がくだされなかったら、僕は日本の司法が信じられなくなりそうです。