北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2020.11.14 『主辺山』(しゅべやま・241m) 小粒の割にはおもしろい
『主辺山』は同名で二山存在する。
しかも狭い地域でだ。
一方は平取町長知内の沙流川左岸奥にあり、
地理院地図にその存在が、
はっきりと記されている。
但し三角点名は「主辺峠」。
そしてもう一方は、
西の荷負地区より林道を詰めて、
そのピークに至る。
そしてこちらは地理院地図に、
三角点表示があるだけで、
その点名が 「主辺山」とされている。
土曜の朝は平取町長知内の、
沙流川左岸で目覚めた。
しかし前夜からの雨がまだ残り、
車のフロントガラスを濡らしている。
モチベーションが上がらず、
ウダウダと寝続け、
シュラフから出たのは、
結局7時半過ぎだった。
霧雨の中ストレッチをするため外に出ると、
上空を送電線が走っていた。
前日暗くなってからここに入ったので、
そのことには気付かなかった。
8時40分、車をそのままにして、
送電線下をスタートした。
沙流川左岸林道を70~80mほど、
下流に向かって歩くと、
左手に小沢が出合う。
この辺りが取り付きやすそうなので、
小沢に沿う斜面に取り付いた。
滑床の美しい小沢を、
上から眺めながら登っていくと、
間もなく古い作業道が現れた。
この後は利用できる部分は作業道跡を利用し、
そうでないところは、
急斜面を直登して進んだ。
そしてCo.210で明確なピークに立った。
すると目の前にまた作業道が現れた。
まあまあ、この辺りの作業道は、
すさまじく行き交う。
目の前の作業道は奥へと続く。
それにのって進んでいくと、
突き当たり左手奥の尾根筋に、
平坦ではあるが、
明らかに目標のピークが見える。
9時30分、『主辺山』(四等三角点:主辺峠)。
そばの木にマジック書きの、
私設標識がつけられていた。
そして周囲を見回して驚いた。
そこに林立するトドマツの幹に、
激しく刻まれたヒグマの爪痕。
そんな爪痕を刻まれたトドマツが、
通常はたまの一本くらいなものなのに、
ここには何本もある。
このような光景を目にしたのは初めてだ。
里山とは言っても、
決して気を抜けないと言うことだ。
下山はほぼ真っ直ぐ下って、
10時ちょうど、駐車地。
と、一旦上がった雨がまた降りだした。
なんとも落ち着かない天候だ。
しかし次の山へと向かってその場を離れた。