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2020.11.15 『北炭』(362m)  炭都として栄えし頃をしのぶ

 日曜の朝は夕張市登川で目覚めた。

外気温が-3℃!

私の車はまだ夏タイヤなので、

この早朝の低温で濡れた路面が凍結してはまずいと、

前日夕張に入っておいた。

この朝はようやく青空が広がった。

気持ち良い青空の下、

登川地区の林道を歩き出した。

すると100mほどしか歩いていないところで突然、

バーン!

銃声だ!

既にハンターが入っており、

林道の浅い地点でエゾシカ猟が始まっていたのだ。

これでは先に進めず、

速やかに車に戻って移動した。

そんな事態は想定内だったが、

さてどこに変更しようか?

思いを巡らせながら車を走らせ、

結局一番近い真谷地の『北炭』に決めた。

もう連休最終日だし、

早く帰ってあと片付けに精を出したい。

 夕張市真谷地の集落入口に廃寺がある。

その先で左に入ると『北炭』に至る。

この左手の道は一見林道のようだが、

かつてはその奥に炭鉱住宅がひしめく、

町道だったのだろう。

旧町道を入ったところから歩き出すと、

段々に整地された地形や、

道路脇にコンクリートで固められた跡が見受けられる。

いずれもこの時期になって、

雑草が枯れてしまってるから見られるだけで、

盛夏だと一面を覆う雑草で、

かつての痕跡なぞ何も見えはしないだろう。

 町道だったと思われる道は、

倒木や枯れ草に覆われて、

もう原形を留めてはいない。

歩きやすそうな部分を選んで進むと、

カラマツ林の中にはっきりとした林道が現れる。

それを少々利用したあとは笹の中へ。

ただ先日大量に降り積もった雪が残っていて、

笹を漕ぐより楽に進める。

そして四等三角点「北炭」

いつものように笹に覆われた三角点の、

標石周りの笹を刈っていると、

何やら取水弁のようなものが現れた。

炭都として栄えし夕張の名残が、

こんな山のピークでも見られる。

栄枯盛衰・・・

 下山は適当に歩いて駐車地へ。

早々と帰途につき正午前には帰宅して、

3日分の洗濯その他の後片付けに精を出した。

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