北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2022.3.27 『東望来山』(ひがしもうらいやま・269m) 標高を超える風景が広がる
日曜日は朝まで雨で、
その後は晴れ間が広がる予報だった。
それで出発時刻を遅らせ、
8時半にHiromiの車を我が家に置いて、
当別町の「ふくろう湖」に向かった。
これが功を奏した。
『東望来山』は「ふくろう湖」と、
日本海側の「望来」との間に位置する山で、
三等三角点を有する。
昨春単独で登り、
昨秋にはHiromiと林道から藪漕ぎで登っている。
「ふくろう湖」に着いて心配していたのが、
駐車地を確保できるかと言うことだ。
今シーズンは雪が多かったので、
なかなか駐車スペースを確保できなかった。
この日現地に着くと路側の歩道は排雪されていたので、
まずはホッとした。
そして「ふくろう湖」を横断する、
「望郷橋」を渡った地点に、
ちょうど良いスペースができていた。
9時40分、駐車地をスタート。
「望郷橋」を渡る。
いまだ全面結氷したままの、
「ふくろう湖」を眺めながら、
約600mの橋を渡り、
すぐ林道に入った。
昨春は林道ゲートが露出していたのだが、
今回はスッポリと積雪の下になっている。
林道上の雪は融けて腐っている。
しかし既にかなり融けているので、
深くスノーシューを取られることはない。
林道を約1kmほど歩いたところで分岐となる。
左手の林道には橋が架けられている。
ここで林道を離れ、
直進して沢筋に入った。
沢は既に結構開けている。
スノーブリッジを見つけて渡渉。
そして目の前に突き出ている尾根に取り付いた。
しかしこれがちょっと早すぎた。
前回は少し沢沿いに進んでから、
尾根の斜面に取り付き、
何の問題もなかったのだが、
これを突き出た先端に取り付くと、
結構細尾根を進まなければならず、
わずらわしい気がした。
まあ、たいした問題ではないのだが。
尾根の頭に上がってしまうと、
ただひたすら尾根上を忠実に進む。
当然アップダウンはあり、
急登箇所も現れるが問題ない。
私は前日に再発した右ふくらはぎの肉離れを、
多少気にしながらかばって歩く。
右手が一貫して落ち込む地形の向こうに、
『東望来山』のピークが望めるようになると、
前方の尾根筋で雪崩の跡が見られる。
またその上には純白の美しい稜線が見える。
「早くあの上を歩きたい」、
という衝動に駆られる。
と同時に背後には広大な風景が広がって行く。
そんな風景には気付きもせずに、
前だけを見てどんどん登って行くHiromiに、
「おいっ、風景を眺めて記憶に留めろ」、
とたしなめる。
するととぼけて、
「見てるんだけどねえ~」。
しかしあまりにも迫力ある素晴らしい眺めに、
「すご~いっ!!」。
「だべえ~」。
右手に崩れ落ちた雪崩斜面を見て、
Co.260で稜線上のピークに上がった。
ここから『東望来山』までの稜線上には、
エゾシカの足跡がいっぱいだ。
そして360度遮るもののない、
とにかく素晴らしい風景が広がる。
これが300mにも満たない高度から眺めた山風景とは思えない。
またこの頃になると、
上空の青空の面積が広がりだした。
遅い時間にスタートして正解だった。
稜線は一旦高度を下げた後登り返す。
美しく気持ちの良い稜線を登り、
ピークで記憶にあった木の根元を確認する。
ここの三角点標石が、
木の根元にあることを、
昨秋確認していた。
するとあった!
そこだけ雪が融けて、
三角点標石が露出していた。
11時30分、三等三角点「東望来山」。
景色がいい~っ!!
この日は二人とも空腹だったので、
すぐ昼食としたいが風が強い。
「どこで食べるの?」、
「風のこないところで」、
「そんなとこどこにある?」。
ピークからわずかに一段下がったところに移動する。
「ああ、ここ風こないねえ」、
「おいっ!!」。
風なんて言うものは、
ほんの少し遮るものがあればかわせる。
こいつはもう9年近く私と歩いているのに、
全くなんにも学んでいない。
情けねえ~
空腹を満たして下山だ。
下山はピークからそのまま尾根筋を下って、
沢沿いを戻るのが最短だが、
登路で開けた沢の様子を見ると、
渡渉に問題が発生しそうだったので、
同ルートを引き返すことにした。
また稜線を歩いて、
最初のピークから360度の風景を楽しみたいし。
再び素晴らしい風景を堪能し、
登路の尾根筋を下った。
最初の細尾根を回避して、
少し手前で沢に下り問題なく渡渉。
そして林道に上がって、
重い雪の中を淡々と歩いた。
林道を出ると純白の「ふくろう湖」を眺めながら、
「望郷橋」を渡り、
13時05分、駐車地。
「いやあ、今日も楽しかったなあ!
ありがとうございました!」。
大儀である・・・