北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.3.6 『受信塔』(384m)~『北清水沢』(609m) 夕張で二つの三角点ピークを結ぶ
日曜日は当初の予報から徐々に変化していって、
最終的に近場の地域は、
終日曇り予報となった。
それで日曜の早朝家を出て、
途中でHiromiを拾い栗山町の端に向かった。
ところが予定した山へのアプローチ地点で、
車を停めるスペースが見いだせず、
しょうがないので、
変更して夕張市清水沢に向かった。
そこには確実に駐車できるスペースがあることを知っていた。
国道452号線の脇にある空き地に駐車し、
8時20分スタート。
表題の「受信塔」と「北清水沢」は、
いずれも四等三角点を有し、
それぞれ別に登っている。
そこで今回はこの二つの三角点を、
尾根歩きで結んでみることにした。
スタートしてすぐ林道に入る。
この林道の名称は不明だが、
昨シーズンは木材搬出のため除雪されていた。
林道は一旦国道とほぼ平行に走り、
西側から大きく迂回する形で戻り、
「受信塔」の基部をかすめるように、
奥へと伸びていく。
これをCo.300で林道から離れ、
「受信塔」のピークに続く斜面に取り付いた。
これがなかなかの斜度で、
一歩一歩がきついノルマとなった。
しかしHiromiはあくまでも直登を貫く。
そして9時10分、四等三角点「受信塔」。
ここには夕張が炭都として栄えし頃の名残が残っている。
どう使用していたのかはわからないが、
アンテナや電線が朽ちて残っている。
「受信塔」から北に伸びる尾根にのって進む。
すると間もなく前方に黒々とした塊りが見える。
これは地形図上の「465m標高点」だ。
一旦10mほど下降して、
平坦な尾根を歩いた後、
70mほど登り返す。
締めはなかなにかの急登だ。
そして9時35分、「465m標高点」。
このピークから初めて、
目指す「北清水沢」が目視できた。
足下の雪質が固いとそうでもないのだが、
まだ柔らかく一歩一歩沈むので、
その距離が遠く感ずる。
「465m標高点」からの尾根筋は、
直線的に伸びていく。
左手に平和地区のボタ山や、
運動公園が見えている。
そのころになると、
雲の切れ間から太陽光線が降り注ぎ、
徐々に気温が上がってきた。
すると雪面を覆う前夜から降った新雪が融けだし、
スノーシューのフレームやアイゼンに、
大きな雪ダンゴとなってこびりつく。
これが重いし高下駄のようになって余計な負荷となる。
頻繁に立ち止まり、
ストックでそれをたたき落とす。
しかし2~3歩歩けば、
また同じように大きな雪ダンゴができる。
前を行くHiromiに、
「お前だって雪ダンゴつくんだべ!?」、
と尋ねると、「つくよ~っ!」。
それでもHiromiはそれを落とすこともなく、
ただ黙々と歩を進める。
「465m標高点」から小さなアップダウンを繰り返し、
徐々に高度を上げてきた尾根は、
Co.500で急登となり、
約100mの標高差を一気に登る。
これがルート中最もきついところだ。
私は雪ダンゴをたたき落としながら、
Hiromiはそんなものお構いなしで、
じわりじわり詰めて行く。
そしてやっとの思いで、
「北清水沢」に通ずる上部尾根に上がった。
すると目指すピークは、
もう目と鼻の先で、
細尾根を登り、
10時50分、四等三角点「北清水沢」。
このピークに立つのは、
四季を通じて4度目か?
しかし「受信塔」とつないだことが面白かった。
無積雪期にも歩いてみたいが、
おそらく濃い笹に阻まれて無理だろうな。
「北清水沢」で賞味期限切れのバウムを頬張り、
簡単な昼食を摂って下山を開始した。
下山は登路のルートを引き返さず、
最短距離で国道452号線を目指す。
そのルートは何度か登下降しているので、
容易に下っていける。
尾根からカラマツ林を急下降し、
古い送電線の下をくぐり、
針葉樹林に入ってどんどん下る。
すると突然前方が開け、
国道とその向こうに夕張川の風景が広がった。
そして国道へ。
あとは国道脇を歩き、
500mほど先の駐車地に戻るだけだ。
スノーシューを背負って歩く、
固い舗装道路は楽ちんだ。
12時15分、駐車地。
そこでHiromi、
「いやあ、昨日も今日もいい山歩きだったなあ!
ありがとうございました!」。
そう、その感謝の気持ちをを忘れるでない。