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2023.2.25 『幌内』(310m)  思いがけない晴天!

 

 先週末はHiromiと別行動となっていたので、

11連休の続きを一人で山歩きを継続した。

土曜日はまた三笠市に出かけた。

そして幌内地区に入り、

「鉄道記念館」奥の除雪終点に駐車。

この地点は直進と左手に入る林道の分岐点だ。

左手に上って行く林道は除雪されており、

早速大型トラックが一台下りてきた。

木材搬出用のトラックだった。

奥で伐採作業がされているようだ。

そして私は除雪されていない直進の林道にのった。

 かつて三笠市が炭都として栄えしころ、

ここには「幌内炭鉱」があった。

その名残を思わせる建物がいくつか見られる。

コンクリートで建てられたものは、

そう簡単に崩壊しない。

そしてしばらく歩くと、

古い変電所がそのまま残っている。

ここは現在無積雪期に、

見学用として開放されている。

 変電所からが本当の林道だ。

足下には新雪の下に固い層があり、

スノーシューで快適に歩ける。

しかしそれは長く続かなかった。

変電所からいくらも進まないうちに、

レンガでできたサイロ状の建造物が現れ、

そこまで古いスノーシューと思われる跡が残っていた。

炭鉱が残した遺構を見て歩いたのだろうか?

それでそこからはまっさらな上を歩くのだが、

これがまたなかなか厄介なことになった。

足下の新雪の下に固い層がなく、

ズブズブとスノーシューを飲み込む。

前日歩いた「安斉ノ沢」~「砂利山」とは、

そう離れていないのに、

随分条件が変わるものだ。

 無積雪期には蛇行する林道を忠実に歩いて、

最後は伐採地の中を登るのだが、

積雪期となればショートカットして、

最短距離で登ることを考える。

直線的だった林道が、

右に大きくカーブする地点で、

林道を離れて目指すピークに、

直結する尾根に取り付いた。

ところがこの尾根には作業道が付随しており、

これを利用して登る。

この作業道の存在だが、

無積雪期には気付かなかった。

ただ、作業道を歩いても、

ズブズブ、ズブズブ。

なかなか進まないが、

辛抱強く歩を出すしかない。

 わずかな距離にずいぶん時間がかかった気がするが、

やがて尾根の頭に上がると、

北西斜面に伐採地が広がった。

するとそれまで暗くてうっとうしかった空が晴れだした。

伐採地の風景が美しい。

そして尾根を詰めて、

三等三角点「幌内」

例の黄色い私製標識は、

一昨年秋から昨年の春先の間に付けられたものと思われる。

またすぐ横に丸く大きな穴がある。

これはどうしてできたものか?

積雪期だとよりはっきりと穴の形状がわかる。

三角点標石はこの穴の反対側にある、

と記憶している。

もう少し待つと更に青空が広がりそうだったので、

風を避けて早めの昼食とした。

 下山はしばらく伐採地の風景を楽しんだ。

伐採地の向こう遠くに、

三笠の市街地が広がっている。

そしてすぐ手前には純白のボタ山がやけに目立つ。

このボタ山にも積雪期には登ったことがないので、

この後登ってみることにした。

 伐採地から尾根を乗越して作業道に戻り、

自らのトレース上を快適に下る。

林道を淡々と下って駐車地へ。

やはりあの伐採地の風景は積雪期がよかった。

 

 

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