北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.2.11 『一本椴』(いっぽんとど・512m) いい天気だ~
今朝起きると新たな降雪なし!
久しぶりに朝の除雪から解放された。
この週末は土曜日が全道的に曇りの予報で、
日曜日は気温が上がって湿った雪が降るとのこと。
今日は曇りの予報だったが、
予定した山域をピンポイント予報で調べると、
朝のうち雪模様となっていた。
であるならば予定を変更し、
先日その前を通り、
Hiromiが「登りたい」と言った、
「一本椴」に登ることにした。
「一本椴」とは穂別の『坊主山』(791m)南に位置する山で、
二等三角点を有する。
これまでに数度登っているが、
私もHiromiも気に入っている山の一つだ。
登山道はなく、
無積雪期は林道歩きと藪漕ぎで登る。
また、むかわ町穂別の辺りは、
比較的天候が安定しているという安心感もある。
そしてそれは的中した。
今朝Hiromiを迎えに行き、
夕張経由でむかわ町穂別に向かった。
そして穂別稲里地区を走って行くと、
前方に「一本椴」の山塊が見えてきて、
大いに登行意欲をかきたてられる。
稲里地区から『坊主山』(791m)の登山口に向かう林道に入った。
先日ここを通った時、
この林道は除雪されていなかったが、
今日は除雪車の跡が奥へと続いていた。
林道に除雪が入ると、
ハンターも入ってくるので注意が必要だ。
林道に入ってすぐ、
伐採地の作業道入口が現れる。
ここを駐車地として伐採地の中を登って行く。
まずはスコップで駐車スペースを作った。
そして準備を整えてスタート。
天気予報とは裏腹に、
抜けるような青空が広がり実に気持ち良く、
ここを選んでよかった。
伐採地の中の作業道を歩き出してすぐ、
「こりゃ大変な山行になる」と感じた。
それはスノーシューが、
ズブズブと雪に飲み込まれるためだ。
元来この辺りは積雪が少なく、
いまだに雪が落ち着いていない状況だ。
前を行くHiromiはスノーシューを深く取られることなく、
スイスイと登って行く。
それに対し私は、
Hiromiのトレースの跡にスノーシューを置いても、
一歩一歩ズブズブと沈んでしまう。
Hiromiと私との体重差は約30kg。
30kgの差ってそんなに大きいものか!?
その差を想定して、
こちらは大型のスノーシューを装着している。
なのにズブズブ、ズブズブ・・・
Hiromiから大きく離されて、
一歩一歩スノーシューを前に出すのがやっとだ。
しかし辺りの風景は美しく、
空はどこまでも青い。
Hiromiからずいぶん遅れて、
伐採地のピークに達した。
もうその時点でくたくたで、
“既におうち帰りたいモード”。
しかしそこから眺める北の風景が素晴らしい。
夕張山地や夕張市の山々が連なる。
しばし景色に見とれた後、
南に向かって一旦高度を下げる。
と、「バーン!!」。
銃声だ!
近くの山から聞こえ、
その後銃声は何回も響き渡った。
一旦高度を下げた後は、
広い尾根を登って行く。
この尾根の登りとなると、
雪はかなり締まって歩きやすくなった。
それでも時折ズボッ!
一歩深く取られると、
それが二歩三歩と立て続けに埋まり、
まるで蟻地獄のよう。
そんな登行に耐えて登りきると、
展望台の木製デッキが現れる。
昔ここを名所の一つにしようとしたようだ。
ここに続く道もあったのだろうが、
今は全てが笹に覆われてしまった。
展望デッキから200mほど登ると、
二等三角点「一本椴」。
三角点標石は無積雪期に確認している。
風もなく誠にのどかな雰囲気の中で昼食とした。
『坊主山』のメルヘンチックな頂上部が美しい。
ピークは小枝に覆われているが、
それをちょっと外すと穂別の市街地がそっくり見える。
ここはかつて穂別町として、
独立した自治体だった。
下山はほぼ同ルートを下った。
ただ登路のトレースをたどって下っても、
下山だと重量が増すので、
またまたズボッ、スボッ!
もういや!
下山でさえHiromiに追いつけない。
最悪の状況でこの山に登ったものだ。
そして登路では晴れていた空が、
ずいぶん雲に覆われた。
駐車地に着くと、
もう疲労困憊の私。
今日は一泊の予定で家を出たが、
一旦帰ってゆっくり休むこととして帰途に着いた。