北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.2.5 『金沢』(かなさわ・126m)~『伊達山』(101m) 美しき雪景色の中で・・・
最近「参った」と言う言葉を頻繁につかってしまう。
「大雪に参った」、
「雪捨て場がいっぱいで参った」、
「駐車場所が見つからず参った」等。
そして今回もまた3つ目の「参った」だった。
土曜日に平取まで出かけて、
思いがけない深雪に苦労したので、
日曜日は同じ深雪なら、
樺戸山地へ出かけようと決めた。
休みが土日だけと決まっているHiromiに、
良い風景を見せておかなければならない。
日曜日の朝Hiromiの車を我が家に置き、
樺戸山地に向かった。
天気予報は終日「曇り」。
しかし山間部は雪に降られるだろうと、
覚悟して向かったのだが、
当別町から青山方面に走って行くと、
前夜からけっこうな降雪があり、
それがまだ除雪されていなかった。
そしてそれに加え、
「当別ダム」から先では、
暗く重苦しい空から雪が降り出した。
それがすぐに強くなったため、
Uターンして戻ることにした。
どうもこの日は「当別ダム」の辺りが雪雲の境目で、
それより当別町市街地側に戻ると、
空はまた晴れた。
それはそれでいいのだが、
この後が大変だった。
もうどこでもいいから、
とにかく登れるところに登ろうと、
駐車できるところを探して歩いた。
当別町の北側を走り回って、
心当たりのある駐車候補地に行ってみるのだが、
新たな降雪があったばかりで、
どこにも駐車できるところなぞない。
そしてもう当別を離れようか、
と考えた時だった。
助手席でずうっと眠り続けていたHiromiが目を覚まし、
「医療大の裏辺りに何かあったんじゃないの?」。
それは『伊達山』のことだすぐにわかったが、
まあ行くだけ行ってみるか、
とそちらに向かった。
すると「ハッピーバレーGC」」の入口横に、
タイヤショベルで雪を押し付けてできた、
またとない駐車スペースがあった。
これを見逃す手はないので、
『伊達山』~「金沢」を歩くことに決め、
早速準備をしてスタートしようとした時だった。
ゴルフ場関係者と思われる人物がやってきて、
「ここは私有地で林道じゃないんですよ。
一般の方には立ち入りを遠慮していただいています」、
と言われた。
そう言われたんじゃあ、
そこに駐車はしておられず、
すぐに移動を開始した。
そして医療大の正門前を通り、
町道を中小屋方面に走った。
その沿線で駐車場所が見つからなければ、
もう三笠まで走ろうという思いで。
ところがこの町道を走って行くと、
地元消防団の建物の前が、
広く除雪されていた。
消防団員は火事か催事がなければ、
ここに集まることはないだろう。
地形図で位置を確認すると、
ちょうどその西側に「金沢」が位置していた。
ようやく歩き出せる~
駐車地から尾根にのって「金沢」を目指し、
その後『伊達山』に向かうこととした。
そのまま目の前の急な尾根に取り付いた。
こういう場面では私が前を行く。
そして斜度が落ちて針葉樹林に入ると、
Hiromiが前に出た。
立派なトドマツの樹林の中を登って行くと、
突然作業道が現れた。
作業道は尾根筋に沿って伸びて行くので、
これを利用する。
新雪をたっぷりと蓄えたトドマツの林が、
陽光に照らされて実に美しい。
斜度のある作業道を登りきると、
植生が広葉樹に変わった。
そしとて多少のアップダウンを経て、
二等三角点「金沢」(かなさわ)。
この林道のすぐ脇に二等三角点がある。
無積雪期は開放された林道のすぐ脇にあるため、
立ち寄る気にもならなかったが、
積雪期は風景が美しく、
それを眺めながら歩くだけでも楽しい。
「金沢」からは林道を歩き、
前述の「ハッピーバレーGC」方向に歩き、
適当なところで林道を離れ、
薄い藪と思われる尾根筋を詰めて『伊達山』。
山名はあるが三角点はない。
ピークには黄色地に縦書きで山名が記された、
私製標識が付けられていた。
これと同様の様式による私製標識は、
ここから北に4kmほど行った先の、
「石油沢」(三等三角点)にも付けられている。
『伊達山』からは同ルートを引き返した。
登路の「金沢」で一時的に降り出した雪も、
全て上がって陽射しが降り注ぐ。
そんな中を楽しく歩き、
最後に急斜面を下ると、
そこに建物が現れた。
これはかつての「ふくろうの湯」の建物だ。
営業をやめてどのくらい経つのだろう?
出だしにつまずきどうなるかと思った日曜日。
終わってみれば美しい雪景色を眺めながらの、
実に有意義な山行だった。
いつかまた是非歩きたいルートを思い返しながら、
Hiromiと「反省会」で締めくくった。