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2023.2.25  幌内「ボタ山」(230m)  こんなところに純白の世界が!

 

 先週の土曜日「幌内」(三等三角点)から眺めた、

純白のボタ山が印象深く、

下山後登ってみることにした。

この三笠市幌内のボタ山には、

数回登って風景を楽しんできたが、

いずれも無積雪期で、

積雪期に登るのは初めてだった。

この日の「幌内」登行中には、

ここに登ることは考えていなかった。

それが伐採地を通してこれを見た時に、

登らないで帰るわけにはいかなくなった。

 「幌内」に登った際に駐車地とした除雪終点から、

ほんの少し市街地寄りに下ると、

ボタ山への作業道入口があり、

その前が広く空けられていた。

これも林業関係の都合で空けられたものだろう。

 広い作業道を登って行くと、

すぐ右下に「鉄道記念館」の敷地全体が見渡せる。

そこにはブルーシートに覆われて、

静かに春が来るのを待つ車両が眠っていた。

 蛇行する広い作業道を500mほど登ると、

突然前方に純白の高みが現れる。

ボタ山の一部だが、

やはり冬は美しい。

そしてその奥の高みに登るべく、

歩を進めて行くと、

突然見たくないものが現れた。

エゾシカの白骨化した死骸だ。

ダメなんだよねえ、

こういうの。

気持ち悪くて目を背けてしまう。

 無積雪期にここに登るのに、

生い茂る植物の中で、

トゲのある植物がずいぶん邪魔をしたが、

今はその植物だけが雪面に目立っている。

驚いたことにそのトゲだらけの樹皮を、

エゾシカがはがして食べた跡が残り、

うまく食べたものだと感心するばかりか、

そんなものを食べても生きて行けるのだから、

生息数がどんどん増えるはずだと納得する。

 急斜面を登りきると、

一気に視界が開けた。

そして360度の展望が広がる。

ボタ山ならではの眺めだ。

南には直前に登った「幌内」が鎮座する。

やはり積雪期は美しいねえ。

 360度遮るもののない風景を楽しみながら、

西側の最高標高点に向かって歩く。

樹木がないのでなんだか高所を歩いているような錯覚を覚える。

また下界に目をやると、

麓の幌内地区がよく見え、

その先には三笠の市街が眺められる。

また北に目をやると、

『三笠山』や露頭炭採掘現場の雄大な風景がいい。

 晴天の下で素晴らしい風景を堪能し、

下山は同ルートをたどった。

そしてエゾシカの死骸は見ないようにし、

作業道はショートカットで下って駐車地へ。

いやあ、いいニ山だったねえ!

それも晴天に恵まれたからであり、

思いがけない青空に感謝して帰途に着いた。

 

 

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