北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2023.3.12 『日ノ入沢』(ひのいりさわ・384m) 腐れ雪に消耗する
今回の週末はHiromiが土曜出勤の後、
日曜日は母さん孝行をすることになっていたので、
また一人で出かけた。
土曜日は再び石狩市厚田区厚田地区に向かった。
この二日前「中ノ山」に登った際、
厚田地区の農道が奥まで除雪されていることを知り、
今度は別の農道から林道に入ってみることにした。
地理院地図を眺めると、
先日の「厚田川」の西に、
「左股川」が流れており、
その右岸に沿って伸びる林道脇に、
面白い点名を持つ三等三角点があった。
今回はこの三角点「日ノ入沢」を目指すことにした。
「左股川」沿いの林道に入るべく、
舗装された農道を行くと、
こちらは先日の農道よりずうっと短く、
すぐに最終人家奥で除雪終点となった。
除雪されていないということは、
その先に住む人もいないということだ。
ただ、最終人家も今は人が住んでおらず、
他所から雪割作業をするために通っているらしい。
作業が進行途中になっていた。
それでそこには駐車できないので、
舗装道路を400mほど戻った、
農道脇にスペースを見つけた。
まずはスノーシューを背負ってスタート。
固いアスファルトの上を歩いて行く。
そして最終人家奥で、
スノーシューを装着した。
スタート時の気温が+1℃。
足下の雪は締まりきっておらず、
スノーモビルのキャタピラ痕が残っていなければ、
ずいぶんきついノルマを課せられたところだ。
林道を歩き出すとすぐ、
足元に金づちが落ちていた。
融けた雪の中から出てきたようだが、
誰が何の目的で金づちを持ち歩いたのか?
そしてもう倒れそうな建物が現れた。
倉庫か物置だろうか?
あるいは人が住んでいた?
まさかぁ~
その後も1軒廃屋が現れ、
家人が去って久しいようだった。
しかし頭上にはまだ電線が続く。
更に人家が現れるのか?
と思っていたらそうではなく、
左股川の河川管理に関わる施設が現れ、
そのための電源確保が目的だった。
スタートして2.5kmほどで、
予定した尾根の取り付き点に達した。
急斜面を登って尾根筋に上がる。
もう足下の雪が腐ってズルズル、ズブズブだ。
重い足取りで登って行く。
針葉樹が主体の森だが、
密度が薄くて邪魔にならない。
しかし足取りはどこまでも重く、
疲労がどんどん増していく。
300まで高度を上げると、
厚田地区の風景が見えてきた。
そして東の尾根の向こうに、
南の『別狩岳』も姿を現した。
今回は展望を期待していなかったが、
どうしていい眺めじゃないか!
尾根の急登で腰を掛けるのにちょうどよい木が、
まるで「どうぞ」と言わんばかりに横になっていたので、
迷わずそこに座って休んだ。
山に入って腰を掛けることなぞほとんどないが、
座ってみると楽なもんだ。
最後は急登を経て広いピークに立った。
三等三角点「日ノ入沢」。
木の間越しに周囲の風景が見て取れる。
またいい山に巡り合えたねえ。
簡単な昼食を摂り、
下山は同ルートを下った。
もうくたびれて余計なことはしていられない。
林道に下って歩き出すと、
河川管理施設のところで、
新しいスノーモビルのキャタピラ痕が現れた。
私が尾根筋を登下降している間に、
スノーモビルが1台入林してきたようだ。
この新たなキャタピラ痕は助かった。
もう気温がかなり上がり、
往路以上に雪が腐っていた。
そんなスノーモビルに助けられて駐車地へ。
この日も楽しかったが、
腐れ雪の中を歩いて3日目ともなると、
少々疲労がたまってきたねえ・・・