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2023.3.12 『上春別』(かみしゅんべつ・179m)  風が吹く丘で・・・

 日曜日は前3日間腐れ雪の中を歩いたせいで、

身体全体に疲労感があった。

そこで楽な山へと、

当別町に出かけた。

ところが当別町の里山は、

その取り付き点近辺に、

スノーモビルの集団が、

次々と現れてとても入山する気にはなれなかった。

それで道々527号線を走り、

隣りの石狩市望来に向かった。

そして峠の頂上付近で風力発電施設への砂利道に入った。

この砂利道の先から入山し、

「上春別」(四等三角点)を往復する。

以前から気になっていた三角点ピークだったので、

ちょうどよい機会に恵まれた。

  風力発電施設に通じる砂利道は、

ゲートが設けられているわけではないが、

「立ち入り禁止」の警告板があったので、

入口付近に駐車して、

雪の融けた砂利道を、

スノーシューを背にして歩き始めた。

後方に一基巨大風車が見える。

そして前方にも同じ型の風車が見えている。

砂利道は前方の風車に向かっており、

その施設の維持管理のために、

冬季間除雪されているようだ。

 風車に近付いて行くと、

巨大プロペラがグルグル回り、

その風切り音とモーター音のような音が聞こえる。

下から見上げる風車は怖い!

何とも言いようのない恐怖を感じる。

そしてクラクラとめまいがしそうだ。

 風力発電施設を過ぎてスノーシューを装着し、

尾根筋にのった。

広々とした風景が広がる。

ただ空気にモヤがかかったようで、

遠くまでは見通せない。

しかし広い風景はやはりいい。

そんな風景を楽しんだ後、

尾根は一旦下降する。

と、ここで驚いた。

地形図にはない林道が現れた。

おまけにそれが除雪されて奥へと伸びていた。

砂利の路面をスノーシューで歩いて渡った。

その後尾根筋に沿って雪上を歩くも、

林道も同様に尾根に沿って伸びる。

そしてゲートが現れた。

施錠されず開放されたままだ。

どうやら奥で林業が活動しているようだ。

またこの林道が、

平成29年に造成されたことを記した標識を目にした。

 除雪された林道とは、

目指す「上春別」のピーク基部で別れた。

そして小高いピークにひと登りして、

四等三角点「上春別」。

「春別」などと言うと、

日高の山のイメージだが、

ここは日本海側望来の里山だ。

ピークからは木の切れ間から、

北の風景が見えるが、

やはりモヤがかかって遠くまで見通せない。

 復路は同ルートを戻った。

巨大風車に向かって歩く。

そしてまた風車の下で見上げたが、

やはり怖いんだよねえ。

すごい迫力だ。

ただちにその場を離れて駐車地へ。

するとスノーモビルの爆音が轟き始めた。

姿は見えないが、

私が歩いた方へと走って行ったようだ。

山中でスノーモビルのタイヤ痕には助けられるが、

直接彼らと出会うことは避けたい。

せっかく静かな山歩きを楽しんでいるのだから。

札幌に近い地域ほど、

スノーモビルのキャタピラ痕が多い。

 

 

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