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2023.3.9 『中ノ山』(466m)  あこがれ続けた山並みへ!

 

 今週は月~水曜日の3日間出勤だった。

そして来週は月~木曜日の4日間出勤予定。

正直なところいいペースだ。

ただのアルバイトの身としては、

この程度の出勤日数がちょうどよい。

 今日は石狩市厚田区に出かけてみた。

厚田区厚田地区で、

「厚田川」に沿って北上する農道に入った。

この農道奥から西側に続く山並みに、

ずいぶん昔から興味があったのだが、

除雪の状況がわからず、

長い年月手をこまねいてきた。

そこで今日はダメもとで出かけみることに!

するとちゃんと除雪されているじゃないの!

 道々11号線から農道を4.2km走ると、

最終人家の前で除雪終点となっていた。

ただこの人家は既に廃屋で、

人は住んでいない。

それでも家屋が雪の重さで倒壊しないよう、

家主が除雪には訪れているようだ。

またその廃屋の前には、

「藤本前」という、

旧厚田村村営バスの停留所があった。

ここまでバスが入ってくるんだねえ。

どうりで除雪終点まで舗装されているわけだ。

 この山並みに興味をもったきっかけは、

毎年のように登っている、

南の『別狩岳』頂上から眺めて、

ひじょうに魅力を感じたからだった。

標高がそう高いわけではないが、

いつも稜線が陽光に照らされて光り輝いていた。

私が初めて南の『別狩岳』の頂上に立ったのが、

記録を調べてみると、

2002年3月24日だった。

と言うことは21年も前から、

この山並みにあこがれていたわけだ。

もっと早くに挑んでみるとよかったねえ。

 今回の「中ノ山」に登るにあたり、

除雪終点は尾根への取り付き点の、

約1kmほど手前と言うことで、

ひじょうに良い位置に駐車できた。

 駐車地をスタートして、

農道と言うか林道と言うか、

わからない道を北に向かって進む。

この道の上にはスノーモビルのキャタピラ痕が残っており、

良く締まって歩きやすいので、

スノーシューを背負ってツボ足だ。

そして1kmほど歩いて、

畑の跡と思われる広い雪原を横切り、

針葉樹林の尾根に取り付いた。

尾根は斜度があるので、

雪が締まらずズボッと足を取られる。

決して速くは歩けず、

ゆっくり登って行くと、

針葉樹林を抜けて日当たりがよくなった。

すると太陽光に雪面が緩み、

足下の雪が腐りだした。

そうなると辛く、

一歩一歩這うように登って行く。

そんな苦労に耐えて登ると、

400で突然前方の視界が開け、

純白の大地が現れた。

そして背後には遮るもののない風景が広がる。

傾斜の緩い純白の広い尾根を詰め、

三等三角点「中ノ山」。

東の眼前には『別狩岳』の西面が広がり、

西には未踏の名もない山々が連なる。

ここでまさかこんな風景を望めるとは思っていなかった。

その後ほぼ平坦な広い尾根を、

北に向かって歩いた。

この尾根歩きが21年間あこがれていたものだ。

そこには前方の増毛山地をはじめ、

あこがれ続け、

期待し続けた風景が澄んだ空気の中に広がっていた。

 尾根上を北へ700mほど歩いて引き返した。

再び三角点に戻って簡単な昼食。

雄大な風景の中に立ち、

手にカップ麺と魚肉ソーセージを持つ、

チマチマとした自分が笑えた。

そして素晴らしい風景に納得して下山開始。

下山は下降尾根を一本南にとった。

これは傾斜がきつく、

腐った雪にスノーシューを取られてズボリまくり!

最後は締まった林道を歩いて駐車地へ。

また素晴らしい山に出会えたことに感謝し、

豊かな気持ちで帰途に着いた。

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