北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2023.5.20 『生鼈沢』(イクベツザワ・258m)~『奥春日』(278m) 緑美しき季節の中で
以前は長いこと登山道ばかりを歩いてきた山登り。
それが歳とともに山で人と会うのがおっくうになり、
自然と藪山に入るようになった。
藪は大嫌いだったが、
人に出会うことがないのが快適だ。
そして藪山に入るとしても、
山名がないよりあった方がいい、
と言うことで、
地理院地図に山名はなくても、
点名を有する三角点ピークを訪ねるようになった。
従って三角点を求めだしてから、
ほんの数年しか経っていない。
ただ、私の場合人とは登る回数が桁違いに多いので、
狭い範囲ではあるが、
南空知、夕張市、安平町、厚真町、むかわ町、平取町の辺りで、
多くの三角点ピークを踏んできた。
そんな中今回はむかわ町で、
以前から気になっていた三角点ピーク2つを尾根歩きで結んでみた。
昨日の朝Hiromiを迎えに行き、
厚真町からむかわ町へと車を走らせた。
そしてむかわ町春日地区で、
「モイベツ川」に沿って伸びる農道に入った。
この農道は広くないが舗装されていた。
途中で地理院地図に記された、
「ビッグスギGC」入口を通り過ぎたが、
既に廃業となっているようだった。
農道は最終人家の奥でエゾシカの防護柵が現れ、
その先は林道が続いていた。
農道脇に駐車し、
8時50分、雑なゲートをこじ開けて林道に入った。
林道の入口はチェーンゲートで閉ざされていた。
路面を見ると最近車が走行した痕跡は見られない。
最初は「狭い」と感じた林道だったが、
すぐに伐採地が現れて広さを感じるようになった。
そしてその後は次々と伐採地が広がり、
伐採地の広い風景を好む我々にとっては、
なかなか楽しい林道歩きだ。
林道は奥へ奥へと続いて行くが、
130で林道を離れて尾根に取り付いた。
そして藪に入ったが、
予想通りこの辺りの藪は薄い。
と同時に広がる黄緑の世界が素晴らしい。
広葉樹林の中は、
若葉が燃え出して実に美しい!
そんな黄緑の世界を楽しみながら、
徐々に高度を稼ぎ、
9時50分、二等三角点「生鼈沢」。
この三角点は二等だと言うのに、
人が訪れた痕跡なしだ。
標石周りの笹を刈って記念撮影。
「生鼈沢」からは2km弱の尾根歩きで、
「奥春日」を目指す。
尾根上は一貫して藪が薄くて歩きやすい。
ただ尾根歩きである故、
アップダウンが激しい。
結構な急登、急下降もあり、
ストックを持参してよかった。
両ピークの中間点近くで、
左手に伐採地の風景が広がった。
こういう景色がたまらなく好きなんだよねえ!
そして下山はこの伐採地を利用することにして、
そのまま「奥春日」へと歩を進めた。
尾根を歩いて行くと、
右手下に作業道が現れた。
どこから入りどこへ下るのかわからない、
地形図にない作業道は、
既に廃道で車の走行はできない。
この作業道はこちらが意図する方へと誘ってくれるので、
おおよそこれを利用して「奥春日」基部に至り、
11時05分、四等三角点「奥春日」。
ここは標石が笹に覆われていたので、
探すのにちょっと手間取った。
また標石から少し木の枝をかき分けると、
むかわ町の広い風景を見渡すことができた。
いいピークだねえ!
予定通り二つの三角点ピークを結んだ後は、
同ルートを伐採地まで引き返し、
11時30分、伐採地の広い風景を楽しみながら昼食とした。
南には最初に登った緑の「生鼈沢」が、
すっきりと姿を現した。
これも伐採地ならではの光景だ。
ゆっくりのんびりと昼食を摂った後は、
伐採地の中の作業道を下った。
これは地形図に記されている。
約3kmの作業道と林道を歩き、
12時30分、駐車地。
なかなか面白く美しい山行だった。
そして次回は紅葉の時期、
また木々の葉が全て落ちた時期に歩いてみたい、
とHiromiと話し、
まだ時間が早いのでもう一座へと向かった。