goo

2023.5.13 『金剛岳』(701m)  笹つきの急登に耐えて

 GWが終わって通常業務に戻ったが、

毎年暇になる時期だ。

出勤してある程度の注文、出荷作業はあるものの、

一日中それが続くわけではなく、

はっきり言って時間つぶし的作業を入れて、

ようやく終業時刻の17時を迎える。

そんな季節と言うか、

コロナ禍の3年間は、

毎日15時に退勤して帰ってきていた。

しかし私もあと1年で退職となるので、

少し小金をためて退職しようと思ってねえ、

17時まで辛抱して過ごす。

 週末の土曜日は、

昨秋からHiromiが希望していた、

『金剛岳』に登った。

『金剛岳』とは芦別市の南に位置する、

地理院地図にもその山名が記された山だ。

芦別市街地からその姿を確認することができる。

昨秋登らせようと思っていたのだが、

どうも天候と予定のタイミングが合わずに、

ここまで延び延びになってしまった。

私はちょうど2年前に単独で登っている。

また積雪期にほとんど芦別市の、

「丸山ダム」側から頻繁に登られているようなので、

積雪期は足が向かない。

 土曜日の朝8時、Hiromiを迎えに行った。

Hiromiはこの4月転勤で職場が変わった。

そしてその歓迎会が、

この前日の金曜夜に開催された。

それも20時半から、

札幌市の真ん中での開催だと言うからあきれてしまう。

酒を飲まないHiromiが付き合うのは大変だったと思う。

当然帰宅が夜遅くなるわけで、

少しでも睡眠時間を長く、

と考えてゆっくり出発することにした。

 三笠市から国道452号線にのり、

「桂沢湖」を過ぎ芦別方面に車を走らせる。

そして芦別市頼成の手前で、

「パンケリヤウシ川」に架かる、

「玉川橋」を渡ってすぐ、

左手の空き地に入った。

これを駐車地として、

9時50分、晴天の青空の下でスタート。

国道を渡って「金剛沢第一林道」に入った。

林道にはゲートが設置され、

ダイヤルキーで施錠されている。

長袖シャツでのスタートだったが、

なんだか暑くなってきたぞ!

 林道は若葉が生い茂り、

本当に春らしくて美しい。

金剛沢第一林道は「パンケリヤウシ川」の、

右岸に沿って伸びているが、

この沢を「金剛沢」と呼んでいるのだろうか?

 林道はほとんど車が走っていないようだ。

前回決壊していた箇所は、

小規模修復がされていた。

 ゲートから2km弱歩いたところで、

予定の尾根末端に達したので、

取り付き点を確認しようとすると、

あら~

前回は気付かなかった作業道が現れ、

どうやらそれは尾根の頭まで誘ってくれそう!

10時25分、トーゼンそれを利用する。

そして350まで作業道を利用し、

尾根の頭に上がった。

このあとは尾根筋を忠実に辿る。

あたりの植生は針葉樹林なので、

藪がほとんどなく、

足下に散らばっている木々の枯れ枝に気を付けて登って行く。

そして地形図上の「491m標高点」に達すると、

そろそろ笹が目立ち始めた。

しかしまだ薄い笹をかき分けて進み、

600で急登の基部に達した。

そこからは標高差100mの藪漕ぎとなる。

一歩一歩笹をかき分けながら登って行く。

すると眼前に岸壁が見えてくる。

と、同時に「あれをどう登ろうか?」、

と言う思案が頭を巡りだす。

そして岸壁に達した。

一旦右から回り込んでみたが、

斜度がきつすぎて、

とてもじゃないが危なくて登れない。

それで左の方へと逃げて、

斜度はきついが笹の茎を握りしめて登ることにした。

前回は岩の中を登ったのだが、

Hiromiに怪我をさせるわけにはいかない。

 笹の茎を握りしめていないと、

滑って落ちて行きそうな斜面を、

辛抱強く登って行く。

するとようやく傾斜が落ちて、

丈の高い頑強な笹薮が目の前に!

嫌だがそれに入るしかなく、

強引に突入!

わずかな距離の藪漕ぎに苦労し、

12時05分、『金剛岳』(二等三角点「金剛岳」)。

やったね、Hiromi!

Hiromiによると、

一昨年女子会でこの辺りの里山を登り歩いた際、

この『金剛岳』を目にし、

「ぜひ登ってみたい」と登行意欲をかきたてられたそうだ。

 ピークからまだ白い十勝連峰や表大雪、

芦別市街地などを眺めながら、

いつも簡単な昼食とした。

深い笹薮の中の三角点ピークだが、

どういうわけかここだけ空いて、

素晴らしい眺めを堪能できる。

Hiromiは達成感いっぱいだが、

下山の藪漕ぎがまた嫌だよねえ~

 深い藪を越え、

笹の茎を握りしめ、

登路の尾根に戻って、

とりあえず「ホッ・・・」。

その後は登路の尾根を忠実に下って行く。

その行程で一ヶ所私が一方向に寄りすぎて、

Hiromiとの距離が離れてしまった。

しかし、たまにそういうこともないとねえ・・・

変化がねえ・・・

 作業道に下って、

更に林道に下り、

あとはトボトボ歩いて、

14時20分、駐車地。

2年ぶりのルートは面白く、

Hiromiも大変満足そう。

ただ疲れた!

それで車中泊の予定を中止し、

一旦帰途に着いた。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )