明けましておめでとうございます。
昨年中はいろいろとお世話になりました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
私どもACSアカデミーは、昨年以上の情熱と努力、それに決して現状に甘んじない創意工夫とで、塾生の皆さんの利益最大化に向けて今年も邁進していきます。
ここでいうところの「皆さんの利益の最大化」とは何でしょうか。
言うまでもありません。それは皆さんがなぜ学習塾に通っているかを考えれば自ずからわかります。
それは「勉強がわかるようになりたい」「テストで良い点数を取りたい」「それを続けたい」「成績を上げたい」「志望校に合格したい」などなど。
そうです。
利益の最大化とは、つまりそうした皆さんの希望を極限まで現実のものとする、これに尽きます。
私たちの心の中は、常に真剣勝負です。
学校の授業が楽しく感じられるレベルまで皆さんの学力を引き上げて、そしてこれを長く維持する。
学校(の授業)が楽しく感じられるようになれば、目的達成の道程の、既に半分より少し手前くらいのところまで来ています。
でも、ここで勘違いしてはいけません。
ここが到達点ではないからです。
そして、「勉強が楽しくなってきた」という感覚それ自体は素晴らしい進歩・成長ではあるのですが、私たちにしても「ああよかったね💛」なんて笑っていられるわけはないのです。冷静に考えれば、皆さん(塾生&保護者)の目標もこの程度である筈はないですよね。
ACSでは、これまで1000人くらいの塾生達と接してきた中、それらの少なくない人たちが、この辺りから「何、この塾長、厳しいことばかり言って」なんていう少しばかり歪んだ感情を抱き始め、目標達成途上にありながら「勘違い」などして心の中に油断の芽が根を張出すことにことに気付かず、或いは無頓着になってしまいがちでした。
「勘違い」って、何でしょうか?
それは「もう一人でもできる」「やり方(の法則)は分かった」などといった、これらも油断の一種なんですが、勝手な自己解釈です。
「もう一人でできる」のが真実なら、それはそれで素晴らしいことに違いありませんが、でも、勉強というものは、一回や二回、或いは3か月や4か月ちょこっとやったくらいで全てにおいて万能を気取れる程単純で薄っぺらいものでは決してありません。
ですから、私たちは、そのような、少し本線から外れてしまいそうなポイントに立っている塾生の皆さんに対しては、その心の奥の希望(上に書いたこと)にブレがない限り、それまで以上に真摯で厳しい姿勢で臨みます。それがプロとしての責任であると思います。
その点において、私たちは徒に塾生達から好まれる存在であろうとは必ずしも思っていません。
塾生たちの耳に心地よい言葉を連ねて聞かせ、そして肝心の結果が伴わない、または目標達成に余計な時間がかかるのなら、むしろ耳の痛いことを的確に伝えて、或る意味強制的な指導を交えながら厳しくも締まった時間を過ごすことで、なるべく短い時間で結果を出す事の方を選びます。
先ほど「一人でできる」という表現について書きました。
誤解してほしくないのは、勉強をするという行為それ自体は本来一人でやるものだと私は思います。
たまに「友達と教えあって勉強会」などといった、いかにも耳障りののよいセリフを口にする人(塾生も保護者も)がいますが、それは「勉強ごっこ」か、或いは授業の一形態としての形容であって、「考える」「悩む」「努力(練習や演習)する」「覚える」「力をつける」というのは、他の誰の協力も入り込む余地のない、あくまで自分一人が積み上げるものです。
数はそれほど多くはありませんでしたが、これまで出会った人(塾生)の中には、そうした域に達した例も確かにあって、別の表現をすれば、そういう人たちは「自分は何がわかっていないのかがわかった」という真摯で謙虚な態度を静かに示す、そんな人たちでした。
私たちは一学習塾としての平素の活動からは、しかし常にそんな高邁なものを皆さんに要求しているわけでは決してなく、「今(短期)」、「次のテスト、次の成績(中期)」「志望校合格(長期)」を常に視野に入れた「小さな、しかし確実な成功体験」を一緒に追求していくことをルーティンとしています。そんな中で、いつかどこかでそんなセリフが自然に口から出てくるような、そんな人たちに出会えたらよいな、といつも思って、今年一年を切り開いてまいります。