子どもたちはよく「面白い」とか「面白くない」とか言います。
何に対してでしょうか。
もっぱら「先生」と「授業」に対して、です。
「面白い」の判断基準は必ずしも「わかりやすさ」ではないところがユニークといえばユニークですが、それにしても、この「面白さ」というのが実は少しばかり厄介なシロモノで、その多くは「生徒に対して甘いか否か」であることが少なくありません。
要するに「叱るか叱らないか」です。
学習塾の場合は、コストをかけて子どもを通わせてくれている保護者の気持ちの大部分(もしかしたら全て)は、「成績を上げろ」という一点に集約されると思います。
その際、そのニーズを満たすためには、時に厳しく叱ることも必要になります。
面白さを前面に出すあまり甘くなり、たとえば宿題を毎回やってこなくても「ま、いいや。次はやってこいよ」で済ませていたのでは、いまどきの子どもはいうことなんか聞きません。
そういう時は、講師は時には厳しく叱ります。
ちなみに「叱る」と「怒る」は異なり、この場合はあくまで「叱る」です。
極論かもしれませんが、たとえ面白くなんかなくても、成績が上がればそれはそれで良しとするのが塾側の立場です。
成績アップと「面白さ」とは、常にイコールの関係ではありません。