ACSアカデミーで、講師が張り付いて行う授業に並行して行っているPC活用学習は、これに臨む生徒の情熱の込め方如何で、その効果には大きな差が生まれます。
例えば、この夏期講習期間だけを見ても、毎日やってきて、少しずつでも自分で考えて勉強を進めてきた生徒は明らかな進捗を示したのに対し、そうでない生徒の場合は、もう一つ伸び悩んでいるケースが見受けられます。
これはこれで「自立学習」或いは「自律学習」の範囲のことでもあり、そういう意味では授業の括りではないのですが、それならその分尚更生徒個人の姿勢の問題ということになります。
この場合、それは学習塾だけの守備範囲とは言い切れず、寧ろそれ以外の場面、例えば自宅での過ごし方や生活サイクルの問題などの影響の方がはるかに大きいと言えます。
ある中学生の例ですが、ご家庭とも繰り返し学習指導の方針や方法論について話し合いを積み重ね、塾としてそれに忠実に則った指導を展開しているにもかかわらず、その話し合いで決めた自宅での過ごし方や課題への取り組みに対して、これらを全くスルーしたままであっては、何をどうやってもその効果は限定的にならざるを得ません。
そもそも学習塾で教える時間的制約を補うための自立的学習の組み入れである筈なのに、そこのところをないがしろにしたままで効果を云々すること自体、かなり厳しいものがあります。
これまでの何度かここで書いてきたことですが、学習効果を上げるということは、単に目先の勉強~どの単元をいつ、どう勉強するか~などといったことに矮小化して考えることではありません。
元々自立型取り組みが出来る子であればともかく、そうでない子の場合、如何に生活全体のサイクルの中にこれを取り入れていくかに成否の多くが掛かっています。
次回、ACSで導入しているPC活用(併用)の自立型学習について、これを上手に活用している生徒のケースと、逆に、それが出来ない子のケースをもう少し具体的に書いて、特に後者について、最も典型的な例を挙げ、それへの警鐘を鳴らしたいと思います。